政治と経済 ノーベル経済学賞・クルーグマン「統一通貨ユーロの失敗は必然だ!」(ポール・クルーグマン) @gendai_biz
ノーベル経済学賞・クルーグマン「統一通貨ユーロの失敗は必然だ!」 現実を直視しないヨーロッパの「独善性」を一刀両断 文/ポール・クルーグマン ユーロの危機は前もって予測されていた ヨーロッパからのニュースにはやや落ち着きが見られるものの、基本的には相変わらずひどい状況だ。 ギリシャは、大恐慌よりさらに深刻なスランプに陥っており、回復の希望は全く見いだせない。経済がようやく上向きになってきたスペインは、成功談として称賛されているが、失業率は相変わらず22%だ。 さらに、ヨーロッパ大陸北部は、弧を描く形の経済低迷地帯となっている。フィンランドは南ヨーロッパと匹敵するくらい不景気だし、デンマークとオランダの経済も最悪な状態だ。 なぜ、こんな悲惨な状態になってしまったのだろうか――。独善的な政治家たちが計算と歴史の教訓を無視すると、こういうことが起こる、というのがその答えだ。 ギリシャや他の国の左
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先週の世界市場の乱高下はユーロ圏の債務危機が再発する前兆だと考えるのは間違いだ。ユーロ圏のソブリン債のスプレッドは、ギリシャを除き、大きくは変動しなかった。 先週起きたことは、債務危機とはかなり異なるものだ。金融市場は、今後10年から20年にわたり非常に低いインフレ率が続くユーロ圏全域の経済不況の可能性に目覚めたのだ。 インフレ期待を測るさまざまな指標の低下が物語っているのは、これだ。投資家はユーロ加盟国の支払い能力を懸念していない。2年前は状況が明らかに違っていた。 10~20年も低インフレが続く深刻な不況の可能性 だが、現在のシナリオは以前と変わらず憂慮すべきものだ。このような経済的な窮状のうちに暮らす人たちへの影響は一目瞭然だ。高い失業率、貧困の拡大、実質および名目賃金の停滞、実質ベースで減らない債務負担、公共部門のサービス低下と公共投資の減少といったものだ。 ショッキングな事例がド
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