ロシア正教会では、犬は不浄な動物とみなされていた(これは世界の多くの地域もそうであった)。今では、「犬」は、苛立たしさを表す、罵言的な間投詞となる。 だから誰かを犬と呼べば、その人の行為を全然承認していないことになるわけだ。「私の猫がまた花の鉢植えを倒したよ。犬め!」 3. 山羊 ロシア人の男性と話すときは、この言葉にご注意を。20世紀にロシア語は、犯罪界のスラング(隠語)から多くの言葉を吸収した。なぜなら、国民のかなりの部分が、第二次世界大戦の前後に、刑務所、収容所に収監されたからだ。 “塀の向こう”の隠語では、山羊は、刑吏など刑務所の管理者側に告げ口する男を指していたから、これは決定的な侮辱になる。いまだにあなたは、相手をヤギ呼ばわりすれば、顔面にパンチを見舞われかねない。 女性を山羊と呼ぶのも、これほどではないが、やはり侮辱になる。それは、ぼんやりした、あるいは賢くない女子を意味する