【モスクワ=小野田雄一】ロシア連邦保安局(FSB)は28日、ロシアが2014年に併合したウクライナ南部クリミア半島と、ウクライナ本土を隔てる全長約60キロの「国境」フェンス(高さ2メートル)を完成させたと発表した。イタル・タス通信が報じた。ロシアにはクリミアの実効支配を強化する狙いがあり、ウクライナ側は反発している。 フェンスはクリミア半島の付け根に位置するペレコープ地峡に建設され、接触を感知するセンサーや暗視カメラを備えている。FSBは「ウクライナ情報機関によるクリミアでの工作活動を防ぐ狙いがある」などと主張している。FSBは昨年9月、2億ルーブル(約3億1千万円)以上の予算で「国境」障害物を造ると発表していた。 ウクライナ政府は「クリミアがウクライナ領であることに何も影響しない」としている。 外部リンク 日本のアニメ産業の成長が続いている。平成29年の市場規模は初めて2兆円を突破。世界