【ロンドン矢野純一、坂井隆之】英国の次期首相を選ぶ与党保守党党首選に名乗りを上げたマイケル・ゴーブ司法相(48)が6月30日、英BBCの取材に応じ、最有力候補とされながら出馬を取りやめた前ロンドン市長のボリス・ジョンソン氏(52)との関係について、「ボリスは(党に)結束をもたらして、チームを築き上げる能力がないため、出馬を決めた」と話した。 国民投票に向け離脱運動をジョンソン氏と主導したゴーブ氏は「ボリスはすばらしい人物だ」としたうえで、ジョンソン氏の能力不足について、「数日前に気がついた」と話した。出馬表明にいたった詳細は明らかにしなかったが、「多くの人から出馬すべきだと言われ、熟慮の末、昨晩に決断した」と述べ、離脱派グループの「内紛」ぶりを暗示した。