インドの首都ニューデリーでの共同記者会見を前に握手を交わすエマニュエル・マクロン仏大統領(左)とナレンドラ・モディ印首相(2018年3月10日撮影)。(c)AFP PHOTO / Ludovic MARIN 【3月11日 AFP】インドを訪問中のエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領は10日、ナレンドラ・モディ(Narendra Modi)印首相と共に、インド洋(Indian Ocean)での軍事協力強化を目的とする2国間協定に署名した。 協定は、両国が互いの戦艦に海軍基地を開放する内容で、中国の領土的野心をけん制する狙いがあるとみられる。 両首脳は調印後、ニューデリーで共同記者会見を行った。 マクロン大統領は協定締結を受けて両国の防衛関係は新たな高みに達したと述べた。また、インド洋は世界の安定が懸かった場所であり、「太平洋(Pacific Ocean)と同様、(
空母や潜水艦を増強し、海軍の遠洋進出を図ってきた中国が近年、潜水艦の輸出を始めている。すでにバングラデシュ、パキスタン、タイのインド洋沿岸3カ国が購入を決めた。中国が長期的に運用を支援し、海洋データの収集も狙っているとみられており、インド洋での中国の軍事的影響力が強まるのは必至だ。 バングラデシュは2013年に中国から、原子力ではなくディーゼル機関を備えた通常型「明級」の中古潜水艦2隻の購入を決め、昨年3月就航させた。タイも昨年4月、中国製としては明級の2世代後継に当たる「元級」の新造艦1隻の購入を決定。さらに2隻購入する計画がある。 パキスタンは15年に中国の習近平(シーチンピン)国家主席が訪問した際、8隻を購入する話が浮上。16年に中国側が正式に確認した。8隻は元級で、うち4隻はパキスタンで建造される。 中国海軍は今世紀に入って、南シナ海など近海の海上優勢を確保する「近海防御」戦略から
海洋進出を進める中国がインド洋の要衝、スリランカで建設した大規模な港の運用について、スリランカのウィクラマシンハ首相は、NHKのインタビューに対して「中国に港の軍事利用はさせない」と述べ、周辺国が抱くインド洋での中国の影響力拡大への懸念を払拭(ふっしょく)する狙いがあると見られます。 これについてウィクラマシンハ首相が11日、都内でNHKのインタビューに応じ、「港は商業的な利用に限り、軍事利用はさせない。もし、中国企業が約束を破れば港の運営権を取り戻す」と述べました。そのうえで、「スリランカ海軍の能力を向上させるため、日本などの友好国に協力を求めている。日本はスリランカと同じく航行の自由を支持していて、協力関係を築いていきたい」と述べ、インド洋の周辺国のほか、日本とも連携を深める姿勢を示すことで、インド洋での中国の影響力拡大への懸念を払拭したい狙いがあると見られます。
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