ところが、ミャンマーでは、こうした道端の怠け者おやじがほとんどいない。みんな、何かしら労働に従事している(ように見える)。たとえば、竹のような棒で道端の草の剪定をしていたり、店番はちゃんと客待ちをしていたりする。僕の知る限り、東南アジアで、男性がこういう心構えでいる国は、ミャンマーが唯一だ。 ミャンマー人に聞くと、「ミャンマーでは、人前で怠けている姿を見せることを恥ずかしいとする文化があります」と言う。 このあたりの勤労意識や恥の文化も非常に日本人に近い。これも、日本人がミャンマーに肩入れしたくなる心情的理由の一つだろう(なぜ、ミャンマーが他東南アジアと違うのか、という本質的な点については、別稿でもう少し深く考えてみたい)。 新興国の1年は、先進国の3年 このようなメンタリティーに対する親近感もあって、日本企業によるミャンマー詣では続いている。 先日、お会いした某日系大手商社もヤンゴンの日