中国外務省の華春瑩報道官は11日の記者会見で、内閣改造のうち外務大臣の人事について、「河野前外務大臣が就任中の2年間に両国の関係改善と発展を推し進めるために、多大な努力をしてきたことを中国側は高く評価している」と述べました。
2回目の顔合わせとなった河野太郎外相と中国の王毅外相の21日の会談は、和やかな雰囲気で始まった。王氏は、河野氏の父である河野洋平元衆院議長を「中国人民の古き友人」だと持ち上げ、こう語りかけた。 「大臣もわれわれの良き友人になることを楽しみにしている。将来的には古き友人にもなってください」 これに河野氏は笑い声を上げ、王氏もぎこちないながら笑みを浮かべた。8月7日にフィリピン・マニラで歴史問題を取り上げ、河野氏に「あなたには失望した」と難詰したのとは対照的だった。 両外相は北朝鮮に対して「対話」と「圧力」のいずれかに力点を置くかでは温度差があった。しかし同席者によると、約45分間の会談で王氏が歴史に言及したのは「さまざまな問題を適切に処理していく必要がある」と述べた際に触れた1回のみ。中国要人が折に触れて日本側に求める「反省」という言葉も出なかったという。 ただ、尖閣諸島(沖縄県石垣市)を含
2012.01.17 ワシントンにある駐米国大使館とならぶ日本政府の巨大な在外公館である北京の駐中国大使館で問題が起きているようだ。 現在、大使館、広報センター、領事局と三つの建物に分かれている大使館機能を統合するために、新しい大使館が建設されたのだが、建築確認では吹き抜けになっているはずのところに部屋を作ったということが理由で、中国当局から引っ越しに待ったがかかり、引っ越しができないでいる。 昨年、引っ越しの直前に一度、引っ越しがキャンセルされ、今年1月8日に引っ越しをすることになっていたのが、前日の夜にまた、引っ越しがキャンセルされた。 セキュリティの観点から、日本の引っ越し業者が荷物の移動のために日本から日本人の作業員を送っていたのだが、結局、引っ越しが中止になり、無駄足になった。 このため、設計図通りに吹き抜けを復活させるのかと思いきや、日本にある中国の公館に何らかの便宜を図ること
「自分がフィリピン人だということをいまや私たちはあまり考えるべきではない」「自分がASEAN(東南アジア諸国連合)人だと考え始めるのです」フィリピンのアラン・カエタノ外相は演説の中でそう言った。 ASEAN関連外相会談(8月6〜8日)の最終日、開催地であるフィリピンのマニラで、多くの外交官や大使らが集う中、ASEAN設立50周年を記念した荘厳な式典が開かれた。1967年バンコク宣言に署名した5人の創設者に敬意を払ったり、メンバー国首脳のビデオメッセージが流れたほか、オーケストラの演奏に合わせて東南アジア各国の多様な文化をイメージさせるダンスパフォーマンスが上演され、来賓者たちの目を奪った。 ASEANは組織としてまだまだ未熟だし、エリート主義だと批判されることもある。だが、手と手を携え、紛争の地から平和な地域へ、貧困の地から活気のある経済へと着実に進化してきた。それと対照的に、隣接する北東
河野太郎外相は7日、訪問中のフィリピン・マニラで中国の王毅外相と会談した。河野氏が東アジアサミット(EAS)外相会議で南シナ海問題をめぐり中国を批判したことに対し、王氏は「失望した」「あなたの意見を聞きたい」と反発。河野氏は「大国の振る舞いを」と応酬した。記者団に公開された会談冒頭での発言全文は以下の通り。 【冒頭発言】 王氏「あなたを見て、あなたのお父さん(河野洋平元衆院議長)を思い出した。あなたのお父さんは正直な政治家で、中国を含む周辺国との友好関係を望む外交官だった。彼は当時、歴史の話をすれば(自らの)心の態度を表明した。慰安婦問題で発表した談話も日本の誠意を代表し、国際的にも日本の良いイメージを打ち立てた。 あなたが外相になると知って以降、私たちの多くの人が期待を抱いた。あなたが国際的なデビューを果たし、初めて東アジアサミット(外相会議)で発言した。だが、発言を聞いて、率直に
就任まもない初外遊となった河野太郎外相が7日、会談した中国の王毅(ワンイー)外相から、アジア外交を重視する父・河野洋平元外相と比べ、「失望した」と評された。洋平氏の「アセット(資産)」を生かす難しさを、国際舞台でいきなり突きつけられた格好だ。 河野氏はフィリピンに着いた6日夜、「(父の人脈に)感謝し、アセットとして使わせていただきたい」と述べていた。それだけに、王氏が洋平氏を引き合いに出しつつ、河野氏の発言を批判したのは「奇手」といえる。 中国は南シナ海への進出を批判する日本を「当事国でない」と反発してきた。ただ、秋に共産党大会を控える中国指導部は対日関係が悪化することを望んでいない。習近平(シーチンピン)国家主席に近いとされる宋濤・共産党中央対外連絡部長を訪日させ、7日には与党幹部らと交流させるなどしている。 一方、王氏との会談以外では…
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く