<サイバーセキュリティでの「前方で防衛する」とは、悪意のあるサイバー活動をその発信源で妨害し、止めるということで、それが現在の米国防総省のサイバー戦略だ> 昨年5月、米国の中央情報局(CIA)の元幹部が、日本のある企業の招きで来日した。CIAには大きく分けて分析部門と工作部門があるが、工作部門の幹部だった人物である。サイバーセキュリティの関係者を集めて欲しいとその会社から依頼があり、日本政府や企業の関係者に集まってもらった。 米国、英国、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドの5カ国は「ファイブ・アイズ」と呼ばれるインテリジェンス(機密情報)の共有枠組みを持っている。その一角であるオーストラリアが危ないとその幹部はいった。次世代の携帯電話の5Gにおいて中国企業がオーストラリア市場を独占する可能性があり、オーストラリアの通信の安全性が保てなくなるというのだ。 米国企業の保護が目的ではないと
米中央情報局の元工作員、ジェリー・チャン・シン・リー被告(右、2017年10月13日撮影)。(c)AFP PHOTO / Anthony WALLACE 【5月9日 AFP】米司法省は8日、中国のためにスパイ活動を行った罪で中央情報局(CIA)の元工作員、ジェリー・チャン・シン・リー(Jerry Chun Shing Lee)被告(53)を起訴したと発表した。同被告が提供した情報が中国国内のCIA情報網の壊滅につながった可能性もあるという。 司法省によると2007年に14年間在籍したCIAを退職したリー被告はその3年後、金銭と引き替えに中国情報機関の工作員に「米国の国防に関連した」情報を提供。米市民権を持つリー被告は当時香港に住んでいたが、中国の工作員から情報を要求され、受け取った現金を隠していたという。 今年1月に逮捕されたリー被告の令状によると、2012年に行われた連邦捜査局(FBI)
ワシントン(CNN) 米中央情報局(CIA)に10年前まで勤務し、退職後も工作員の実名リストなど極秘情報を手書きしたメモ帳を隠し持っていたとして、香港在住の元職員が逮捕されたことが分かった。米司法省が16日に発表した。 発表によると、ジェリー・チャン・シン・リー容疑者(53)は15日夜、米ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港で逮捕され、16日に同市ブルックリンの裁判所へ初めて出廷した。 国防にかかわる情報を不法に保持していた疑い。有罪となれば、最大で禁錮10年の刑を言い渡される可能性がある。 リー容疑者はスケジュール帳やアドレス帳に、CIA職員や覆面工作員の実名と電話番号、秘密施設の住所、作戦に関するメモなど、漏出すれば米国の安全保障に極めて重大な支障をきたす恐れのある極秘情報を書き込んでいた。 リー容疑者は米市民権を持ち、CIAに工作担当要員として勤務。1994年から2007年に退
China killed or imprisoned several C.I.A. informants in the country starting in 2010, unraveling the agency’s source network in a devastating setback for the C.I.A.Credit...Andy Wong/Associated Press WASHINGTON — A former C.I.A. officer suspected by investigators of helping China dismantle United States spying operations and identify informants has been arrested, the Justice Department said on Tue
中国で米中央情報局(CIA)の少なくとも12人の対米協力者が中国当局に殺害された-。まるで小説のような米中スパイ戦の一端が5月下旬、米紙ニューヨーク・タイムズに報じられた。中国政府は公式には報道にコメントしなかったが、強力な治安権限を背景に中国が高い防諜能力を持つとの見方は根強い。米国も連邦捜査局(FBI)を中心に対中協力者を相次ぎ摘発しており、米中の熾烈(しれつ)な諜報・防諜活動の実態が浮かび上がる。 5月22日付のニューヨーク・タイムズ(NYT)の記事は、中国で米スパイ網が壊滅的状況に陥ったことを報じたが、衝撃的な内容も含まれていた。 「ある者は政府機関の建物の中庭で、同僚の目の前で銃撃された」 3人の情報源の話に基づくこの「事件」は、中国側が半ば公然とスパイを殺害することで、「米国に協力する者への警告のメッセージ」を発したのだという。 記事によると、2010年末から12年にかけて、中
中国で活動していた米国CIA(中央情報局)のスパイ網が中国当局によって一網打尽にされていたようだ。CIAといえば南米や中東で世界の戦争の火種をつくりつつ米国の一極支配を支えてきた世界最強のインテリジェンス機関だと思っていたが、最近は中国にてこずっているらしい。米中スパイ大作戦の現状と行方について、情報を整理してみよう。 CIAのスパイ、少なくとも12人を殺害 ニューヨークタイムズなどが最近報じたところによると、中国で2010年から2012年の間に殺害されたり拘束されたりしているCIAのスパイは18人から20人に上り、大規模なスパイ網はすでにつぶされているらしい。CIA内部に二重スパイがいたらしく、ここから中国側に情報がもれたらしい。 報道によれば殺害されたCIA要員は少なくとも12人。米国が長年かけて構築していた情報ネットワークであった。うち一人は、中国政府の建物敷地内で銃殺されたという。
過去15年で中国はアメリカと肩を並べる強国に。胡錦濤訪問時のホワイトハウス(2011年) Andrew Harrer-Bloomberg/Getty Images <生粋のアメリカ人をスパイに雇う中国の戦略で、疑心暗鬼と人材不足のダブルパンチを食らうCIA> その男はCIAにうってつけの人材に見えた。 男の名はグレン・ダフィー・シュライバー。ミシガン州育ちの28歳で社交的、運動神経が良く、子供の頃から国際情勢や外国語に強い関心を持つ優秀な学生だった。それだけではない。中国に留学し、働いた経験もあり、標準的な中国語を完璧に操ることができた。 だが慎重に経歴調査を進めたところ、彼が中国から送り込まれた工作員である疑いが強まった。そしてポリグラフ(嘘発見器)を使った面接の段になると男はうろたえ、急に応募を取り下げた。その後、シュライバーは中国の手先となってCIAに潜入を試みた罪で逮捕され、禁錮4
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