東京都心の新築マンションの平均価格が、土地や資材価格の高騰などで一般的な人には買えない水準で高止まりしている。不動産経済研究所のデータなどから本紙が試算したところ、東京都区部の1戸当たりの価格は2023年には平均年収の13倍に上り、30年以上前のバブル景気時に並ぶ水準だ。賃金上昇のペースをはるかに上回っており、専門家は「都内の新築マンションは高根の花になっている」と話す。(白山泉)
「九州じゃんがら」と言えば、濃厚な豚骨ラーメンを思い出すだろう。が、そんな肉肉しいラーメンのチェーンを展開するタスグループが実は、原宿駅そばの「九州じゃんがら」店舗2階でヴィーガンレストランを営業しているのをご存じだろうか。 コロナが5類へ移行したのは今年5月だが、「ヴィーガンビストロ じゃんがら」ではまだ原宿に人流も戻らない2月に一気に客が増え、花見シーズンはすぐに満席になるほどに。今も時間帯や曜日によってムラはあるものの、順調に集客している。 外国人客が7、8割を占めている 特徴は、外国人のリピーターが多いことだ。「長期滞在する観光客の来店者さまには、5日間連続で来られたご家族や、全国を回る最初の東京滞在中に当店で食べ、地方を回って戻ってきてからまた来店される、という方が多いです」と、安西和生副店長は話す。取材日も11時の開店時間になると、次々と外国人と思わしき人たちが訪れていた。 外
大規模な再開発が進むハッピーロード大山商店街(東京都板橋区)で26日、再開発に伴いシンボルの巨大アーケードが一部取り壊されることなどに反対するデモが行われた。立ち退きに反対する地場スーパーの老経営者も先陣を切って行進。「アーケードを壊すな」「住民の声を聞かない強制立ち退きに反対」などと訴えながら、住民や買い物客ら約220人が商店街を練り歩いた。(岸本拓也)
» 【さよなら】新宿&池袋の老舗喫茶「亜麻亜亭 / カフェアマティ」が12月25日で全店閉店…最後の店舗・池袋店に行ってきた 特集 新宿、大久保、池袋に店舗を構える老舗喫茶店の亜麻亜亭(カフェ・アマティ)が2023年12月25日で全店閉店する。 ひょっとしたら店名だけ聞いてもピンと来ないかも知れないが、新宿駅や池袋駅を使ったことがある人は見覚えがあるはず……。駅ナカとは思えない落ち着いた空間で、いつも賑わっていたお店だったのだが……突然の知らせに喫茶店好きの間で衝撃が走っている。 最後の1店舗となる池袋店と、在りし日の新宿ルミネ1店を紹介したい。 ・約100年の歴史を誇る老舗喫茶 亜麻亜亭(アマティ)は、1927年(昭和2年)に創業した老舗の喫茶店で、100年近い歴史があるお店である。 本店は大久保駅前にあったが、店舗は新宿駅の駅ナカや駅ビルに集中しており、赤い屋根と白い壁、U字型の窓が目
国土交通省の交通政策審議会は15日、完全民営化の効果を最大限に生かすため、東京メトロの上場を進めていく必要があると答申した。 答申では、株式を保有する国と東京都が株式売却を早期に進めていく必要があるとした上で、両者が同時・同率で売却することが重要だとしている。 東京8号線(有楽町線)の延伸と品川と白金高輪を結ぶ品川地下鉄構想には十分な公的支援が必要と指摘。両路線の整備期間中は、国と東京都が株式の2分の1を保有することが適切であると主張した。 2018年度の試算では、東京8号線の豊洲-住吉間延伸は総事業費1560億円、品川地下鉄は総事業費800億円と見積もられている。 政府と都はそれぞれ53.4%、46.6%の東京メトロ株を保有。政府は復興財源確保のためにメトロ株の一部売却を決めており、27年度が期限となっている。 赤羽一嘉国交相は、東京メトロの完全民営化促進など「長年の課題を同時に解決する
東京五輪開幕まで半年を切ったが、新型コロナウイルスの猛威は収まる気配すらない。感染者は世界で1億人を突破し、日本でも累計約40万人を数えるまでに…。そんな中、英タイムズ紙が五輪中止説を報道。だが、菅政権内部では強行説も浮上している。 「安全安心な大会を実現するため、IOC(国際オリンピック委員会)や各競技団体とも相談しながら、感染対策の具体的内容を検討しております」 これは、1月20日の菅義偉総理(72)の答弁だ。衆議院本会議で代表質問に立った立憲民主党・枝野幸男代表(56)が、万一の事態に備えた東京五輪の「プランB(代替案)」について問いただしたが、のらりくらりと追及をかわし、「プランB」には触れずに終わった。 現状、新型コロナのワクチン接種は2月下旬に開始予定。医療従事者と高齢者が優先されるため、到底、五輪開幕までに国民全員が接種完了となりそうにない。不安になるのも当然で、一部の世論調
東京の多摩地域を南北に結ぶ多摩都市モノレールには、多摩センターや上北台から先へ延伸する構想があります。かつて経営破綻寸前までなった経営も近年は黒字で安定。路線の延伸に向けて、準備は少しずつ進んでいます。 かつて「負の遺産」と評された多摩都市モノレール 立川北駅・立川南駅(東京都立川市)を中心に、多摩センター駅(同・多摩市)から上北台駅(同・東大和市)まで約16kmを南北に結ぶ多摩都市モノレールは、2018年11月に開業から20周年を迎えました。多摩地域の人にとっては欠かせない交通機関になりつつあります。 多摩都市モノレールは、多摩センター~上北台間約16kmを結んでいる(2010年1月、恵 知仁撮影)。 交通政策審議会は2016年4月、多摩都市モノレールについて、北の終点である上北台駅からJR八高線の箱根ケ崎駅(東京都瑞穂町)までの約6.8kmと、南の終点である多摩センター駅からJR町田駅
途中下車ができる2日間有効の乗車券(左)と「下車前途無効」と記された当日限りの乗車券JRの制度改定に伴い4月1日から、首都圏を起点に山梨県の小淵沢や、長野県の上諏訪など、中央線方面へ向かう長距離切符の「途中下車」が大幅に制限される。横浜から松本(長野県)行き乗車券の場合、今は大半の途中駅で駅の外に出られるが、改定後は約250キロの全区間にわたって出られなくなる。専門家は「利便性を損なう理不尽な改定だ」と懸念する。 通常、101キロ以上の乗車券は自由に途中下車できるが、今回はその例外規定である「東京近郊区間」を松本や、茨城県北東部の常陸太田などへ拡張する。 これは、ICカード乗車券Suicaの利用可能エリアを拡大するのに合わせた措置。Suicaは改札口を出るたびに運賃を徴収するシステムで、乗り降りしながら長距離を旅行する想定がないからだ。 JR東日本は「これまでSuicaで乗車して(エリア外
東京都北区王子の住宅街に、柵で囲われた廃線があります。踏切の跡や古びた鉄道施設が残り、巨大なマンションの前で途切れるこの線路、地域の移り変わりを物語る証人ともいうべき存在です。 紙が運ばれた「北王子線」 東京都北区にあるJR京浜東北線の王子駅より、線路の東側に沿って北へ歩いていくと、1本の線路が右前方へ分かれます。 拡大画像 JR東北本線(京浜東北線など)から王子の住宅街へ延びる廃線(2019年3月、乗りものニュース編集部撮影)。 戸建てやマンションが立ち並ぶ住宅街へと続く、この線路。雑草が生い茂り、いくつかある遮断機のない踏切には、線路内へ入れないよう柵がしてあります。つまり、もう列車が走らない「廃線」です。踏切を通過するクルマも、一時停止する様子はありません。 やがて線路は、マンションの駐車場前にある踏切跡で途切れます。また、そのマンション駐車場の先で、再び線路と踏切の跡地と思しき土地
戦後に開発された、国内最大規模の住宅地「多摩ニュータウン」。小田急電鉄の多摩線と京王電鉄の相模原線が乗り入れています。かつては西武鉄道の多摩川線も乗り入れるはずでしたが、中央本線のある問題により実現しませんでした。 西武多摩川線をニュータウンへ延伸 東京西部の稲城、多摩、八王子、町田各市にまたがる多摩丘陵に整備された、人口約22万人の大規模住宅地「多摩ニュータウン」。東京都心とは小田急多摩線と京王相模原線で結ばれていて、両社の競争が繰り広げられています。 拡大画像 多摩ニュータウンに乗り入れている小田急(左)と京王。ほかに西武も乗り入れる計画があった(草町義和撮影)。 しかし、多摩ニュータウンの構想が持ち上がったころ、西武鉄道もニュータウンに乗り入れようと考えていました。もし小田急と京王に加えて西武の「3社体制」だったら、競争はもっと激しくなっていたかもしれません。 東京都は1963(昭和
東京都交通局が運営している、上野動物園の懸垂式モノレールが消えるかもしれません。経営上は黒字ですが、過去にもあることが原因で存続問題が浮上したことがあります。なぜ維持が難しいのでしょうか。 経営上は黒字だが… 「日本初のモノレール」が存続の危機です。東京都の交通局と建設局は2019年1月23日、上野動物園(東京都台東区)のモノレールを11月1日から休止すると発表しました。 上野動物園モノレールの40形電車(2018年5月、恵 知仁撮影)。 上野動物園モノレールは、東園と西園を約1分半で結ぶモノレールです。全長はわずか0.3km。車両は1編成(2両)だけで、予備の編成はありません。 交通局によると、現在の車両(40形電車)は運行開始から17年が過ぎ、経年劣化が顕著に進んでいるため、法令で定められた検査の実施時期を迎える前に運行を休止することにしたといいます。休止期間中は電気自動車などによる無
都心の大動脈、JR山手線でダイヤ改正されることになった。3月16日から、新宿・渋谷方面から品川方面に向かう「内回り」の品川駅行きの最終電車の発車時間が27分早まることになるという。 たとえば渋谷駅では品川行きの終電は、現在の午前1時7分から0時40分に前倒しされることになる。シブヤ経済新聞は、渋谷駅構内で貼り紙などで利用者に変更を知らせていると報じた。
東急田園都市線は、沿線の住宅開発とセットで建設された通勤路線。開発が始まる前にあったはずの「田園」は、ビルやマンション、一軒家の群れに置き換わりました。路線名に含まれる「田園」が見える場所は、いまもあるのでしょうか。 地下区間最後の駅から中央林間へ 「東急田園都市線」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。条件反射的に「通勤ラッシュ」が出てくる人が多いかもしれません。国土交通省が2018年7月に発表した調査結果(2017年度)によると、混雑率は185%。関東圏の主要区間ではワースト9位です。 長津田の車両基地に並ぶ東急田園都市線の電車(2017年11月、恵 知仁撮影)。 しかし、この事前情報なくして、真っさらな心で路線名を耳にすると、なんとなく牧歌的というか、おっとりした印象がありませんか。 「田園」は、「田と畑」あるいは「田舎、郊外」といった意味を持っており、さらに「田園都市」を辞
電通沖縄(那覇市)は20日、沖縄県民と東京在住者を対象にした情報接触動向比較調査の結果を発表した。県民は東京在住者よりもテレビやラジオのCM、新聞広告を多く見ていることが明らかになった。インターネットの活用も多かった。東京と比較すると沖縄は街頭や電車内などで接触する情報が少ないことから、メディアやインターネットで情報収集をしている可能性がある。 メディアから流れるCMを「つい見てしまう」「つい聴いてしまう」と答えている割合は、テレビで沖縄32・9%に対し東京23・8%、ラジオは沖縄の6・7%が東京の2・1%を上回った。新聞広告を「つい見てしまう」と回答したのは沖縄が13・8%で、東京の6・3%を引き離した。沖縄は東京と比較してCMや新聞広告から多くの情報を得ている。 インターネットの利用方法(複数回答)では、「自分の生活に欠かせない」と答えた割合は沖縄が60%で東京は52・1%だった。「イ
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