東北・仙台で「ひと」の声を聴き、ともに考えていく活動を【前編】 男性と女性の「ダブルジェンダー」だという小浜耕治さん。持参してくれた手作りのマスコット作品は、どれもあたたかみがあって表情豊か。おだやかで周りをなごませるチャーミングな人柄がうかがえる。1992年より東北・仙台で25年間LGBTに関わる活動に取り組み、東北のさまざまな民間活動を牽引してきた。そんな小浜さんのLGBT活動の歴史はとても興味深いものだった。 2017/06/08/Thu 小浜 耕治 / Koji Kohama 1962年、大阪府生まれ。東北大学理学部を卒業後、同大大学院に進学し、地質学・古生物学を研究。1992年に自分へのカミングアウトを果たし、それを発端としてゲイサークルやHIVの活動に従事。LGBTの枠にとらわれず精神障害や発達障害、生活困窮といったより困難を抱えている人の相談支援を幅広く行っている。現在、宮城
先日の5月17日は「多様な性にYESの日(IDAHO)」だった。IDAHOとは1990年5月17日に、世界保健機関が同性愛を精神疾患のリストから外したことに由来して生まれた国際的な記念日だ。かつては同性愛者をなんとかして異性愛者に「治療」しようという試みがあって、電気ショックや薬物療法やら、さまざまな矯正セラピーが行われていたのだけど、そういうことはもうやめようよと世界保健機関が宣言したのがこの日である。 IDAHOの正式名称はInternational Day Against Homophobia, transphobia and biphobiaで、直訳すると「同性愛嫌悪やトランスジェンダー嫌悪、バイ嫌悪に反対する国際デー」だ。嫌悪×3連発に、最後にだめ押しで反対がつくあたり、字面がなんとも強烈でなんとなく「夜露死苦」とかに近いものを連想してしまう。 このコワモテ路線からの転換には賛否
「LGBTと貧困」をテーマとするシンポジウムが5月3日、都内で開かれた。ひとくちにLGBTといっても社会的な環境はさまざま。裕福な人もいれば、そうでない人もいるが、ひとたび貧困に陥ると、さまざまな偏見から社会的な支援を受けにくい現状がある。そうした課題を、LGBTの当事者と貧困問題の専門家が話しあった。 シンポジウムは、LGBT当事者でなんらかの問題を抱える人の自助グループ「カラフル@はーと」と東京大学教養教育高度化機構の主催。東京レインボープライドの公式イベントとして開かれた。 具体的には……。レズビアン・バイセクシュアルを中心とするセクシュアル・マイノリティ支援を20年以上続けている大江千束さんは、こんな相談ケースを紹介した。 生まれた時に割り当てられた性別は男性だったが、自分自身を女性だと認識している、トランスジェンダー女性。 彼女は、自分の身体への違和感をぬぐい去るため、全身脱毛に
ベトナム・ホーチミンでAFPのインタビューに応じたフィン・ニャ・アンさん(2017年2月20日撮影)。(c)AFP/HOANG DINH Nam 【4月3日 AFP】ベトナムのフィン・ニャ・アン(Huynh Nha An)さん(21)は毎週、同じジレンマに心を悩ませる。それはつつましい収入の使い道だ。食費にするか、顔にひげが生え戻ってくるのを抑えるホルモン剤を闇市場で買うか? 物静かなアンさんは、男性として生まれたものの、性別適合を強く希望している。医師に頼らず自分でタイから薬剤を密輸しては、自己注射している──お金があるときは。 屋台の売り子をしながら、パートタイムで歌手としても働くアンさんは、「ホルモン剤を定期的に打たないと男に戻ってしまい、女の子のようにすべすべではいられなくなる」と説明した。 ベトナムのトランスジェンダーは、ホルモン療法や性別適合手術を合法的に受けることができず、何
女性として生まれながら男性を自認する米国の高校生レスリング選手が2月、男子の大会への出場が認められず、女子の大会で優勝した。しかし、治療目的で注入していた男性ホルモンが競技力向上目的ならドーピング違反になることから、不公平だとの声が上がった。心と体の性が一致しないトランスジェンダーのアスリートを巡り、スポーツ界も対応を求められている。 渦中の選手はテキサス州のマック・ベグス(17)。女性として生まれたが、米メディアによると、幼い頃から男性を自認し、レスリングの大会で男子選手との対戦を望んだ。しかし州の高校リーグは出生証明書に記載されている性別でしか出場が認められず、ベグスは2月の州選手権に女子選手として出場し、優勝した。 ベグスは性転換治療の一環として、身体的に男性に近づけるためにテストステロン(男性ホルモン)を注入していた。筋肉増大などの効果があり、競技力を向上させる目的での注射ならドー
スウェーデン・ストックホルムで、虹色の旗を持ってゲイ・プライドのパレードを見物する人たち(2015年8月1日撮影、資料写真)。(c)AFP/JONATHAN NACKSTRAND 【3月27日 AFP】スウェーデン政府は25日、性別変更手続きに伴い強制的に不妊手術を受けさせられたトランスセクシュアルたちに賠償金を支払う方針を明らかにした。 ガブリエル・ウィクストロム(Gabriel Wikstrom)保健相はスウェーデン紙ダーゲンス・ニュヘテル(Dagens Nyheter)に、性別変更手続きを完了するために法に従い不妊手術を余儀なくさせられた人たちに対し、賠償金として1人あたり22万5000クローナ(約280万円)を支払うとした法案を提出する計画だと語った。 スウェーデン政府は1972年から2013年まで、トランスセクシュアルに対し性別変更を公式に承認する条件として、不妊手術を受けること
わたしは「女性になりたい」と性に悩んでいた10代の頃、親にカミングアウトして相談して病院に行って精神科で性同一性障害の診断を受けたことがある。 診断は、いろいろなテストを行って男性脳か女性脳か測るテストだった。わたしは、そこで自分自身を知りたかったので、先生の質問にもテストにも正直に答えた。そこで出た結果は、「男性的でもあり女性的でもある丁度、中間」という結果だった。 そして、先生に「だから、あなたは性同一性障害ではありません」と言われた。え、ちょっとまって、そもそも中間ってなに?じゃあ、わたしは男なの?女なの?男性脳か女性脳か調べるテストなのに、中間なんて答えが出たら、そもそも男性とか女性とかの二択じゃないじゃん!って思った。 そのとき、「あぁ、そうか。性同一性障害かどうかなんて、関係ないんだ。例え、わたしが男性脳だと診断されても、わたしは女になりたい気持ちは変わらない」と分かった。病院
私は射精の専門家なのですが、「射精すると体にいいのか?」ということをよく聞かれます。実際、「セックスは体にいい」という報告はたくさんあります。心臓にも、ホルモンにも、精神的にも、セックスを多くしている人の方が健康的であるとの報告はたくさんあるのです。 でも、それはセックスという行為があってのことであり、射精自体が体にいいかどうかなんて、わかっていないのです。例えば、マスターベーションは体にいいのでしょうか? ◆男性ホルモンの増加 「マスターベーションをしすぎると、ハゲる」とか、「頭が悪くなる」なんて都市伝説がありますが、それは全くのでたらめで、健康にどんな影響を与えるかなんて調べた研究は今までほとんどありませんでした。 ここで、一つ興味深い研究があります。 先日の日本性機能学会で、マスターベーションをしている時のホルモンの変化に関する研究がありました。射精をする前後で、どれだけホル
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