旧題:「壁打ち」と「樽ころがし」の効用について さて、3日まえ、hossyくんやモツくんと池袋で飲んだときに気付いたネタです。 ● 日本卓球の黄金時代を支えた一人、故・荻村伊智朗氏には、有名な伝説がいくつもある。選手として世界を制し、引退後は現行卓球ルールの基礎を築き上げ、国際卓球連盟の会長も勤めた荻村氏。 しかし、彼の伝説の中でもっとも有名であろう、ある練習法にまつわるエピソードについては僕は今日まであまり信用してこなかった。 それは「壁打ち」である。 文字通り、壁に向かってボールを打ち、跳ね返って来たものをまた打ち返す。それだけの練習。 僕自身も、周囲の卓球人も、一度はトライしたことがある練習法だ。まったく無意味ではないが、結局は台打ちとは距離感も球質も違うのだから、せいぜいウォーミングアップ程度にしか使えない練習。僕は長年そう考えて来たし、周囲の卓球人にも、壁打ちを積極的に取り入れて