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増田文学に関するiGCNのブックマーク (11)

  • 学生時代、指が綺麗で好きと告白され付き合った女の子がいた。 就職後自然..

    学生時代、指が綺麗で好きと告白され付き合った女の子がいた。 就職後自然消滅したが、しばらくして同窓会で再開。 やっぱり指が綺麗だねと、酒臭い息で迫られ我慢できず一夜を過ごす。 向こうは結婚していたが旦那と仲が悪くかなり不安定で、あなたの指を切り落として旦那と入れ替えたいとめちゃくちゃなことを言っていた。 思い切り首をしめてと、行為の最中にお願いされることが増えたタイミングで、パタリと連絡が途絶えた。 このことを思い出さなくなった頃に、自宅に指を下さいと書かれた手紙が入っていた。 翌日、学生時代の友人から連絡があった。 たまに思い出したように花を供えると、あの関係は当にあったのか疑いたくなる。 平凡な自分が体験した唯一危険な関係だった。

    学生時代、指が綺麗で好きと告白され付き合った女の子がいた。 就職後自然..
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    iGCN 2021/08/03
    川端康成風味を感じる
  • 緊急事態宣言下のカツカレー

    週に何度かの出勤日を終え帰宅する途中、ふと駅前のとんかつ屋の張り紙が目についた 「夜限定カツカレー 1200円 豚汁おしんこ付き」 夜限定?このご時世で8時までしか営業できないことと関係あるのだろうか?でもとんかつ屋がカツカレーにしたって客の滞在時間は変わらないよな。等と思いながらも限定の二文字ととんかつ屋のカレーがどんなものか気になり来店 過去に一度来た事があるが相変わらず古く、ボロくもあるが老舗の空気も漂わせるいい雰囲気、カウンターキッチンとテーブル席が3つほどの小さな店だ。 こんな時期だからか一人客なのに四人掛けのテーブル席に通される。他の客は二名。一人は奥のテーブルで二目のビールをあけている。たった一人で瓶ビール二。そこらの飲み会で騒ぐためにビールを飲み、ビールしかアルコールを知らないオッサンどもとは違う、正真正銘にビールが好きなオッサンなんだろう。もう一人はちょうどカツカレー

    緊急事態宣言下のカツカレー
    iGCN
    iGCN 2021/01/28
    いい文章を読んだ。
  • 空の部屋が見たいと母にねだられて

    「引っ越し先の部屋が見たい」 引っ越しの手続きのため連絡を取ってみたら母がそう言った 東京に予定がある日に、ついでに見てみたいということだ 引っ越し自体はその日より後のこと 鍵の引き渡しは済んでいて入ることはできるが電気もなにも通っていない空っぽの部屋だ その事を伝えたが、それでも、と母は譲らない 上京し何年もひきこもった 自堕落に過ごしていた期間からすれば 就職したのはついこの間のこと 引っ越し先を伝えたとき、家賃が高そうだと驚いた反応をしていた 引きこもりを脱したあと必要最低限のバイトでいつなぎ、世の中にこびりつくような生活をしていた 今も仕事がうまくいっているわけではない 要領が悪く怒られながら残業して、なんとか会社にこびりついている 引っ越さず過ごしていたのはなんとなく すぐにダメになるのが怖かったからだと思う ダメになっていないかは正直なところわからない 適当な理由をつけて断る

    空の部屋が見たいと母にねだられて
  • 親父と渋柿の話

    毎年この時期になると、親父は普段飲んでいる日酒と一緒に焼酎を買ってくる。 庭になる柿の実の渋抜きをするためだ。 仕事一筋だった親父だが、昔から柿の渋抜きは一度も欠かしたことがない。 日頃は家族から飲酒を咎められるからか、酒だって時には役に立つんだと言わんばかりに、得意になって柿の実を焼酎に浸す。 定年後は更に渋抜きに凝り始め、焼酎の種類や容器の深さを変えて色々な方法を試している。透明な焼酎に沈む鮮やかな柿の実は芸術的ですらある。 子供の頃は甘い柿がべられるだけで嬉しかったが、今となっては無趣味な親父が何かに夢中になる姿が微笑ましい。 そんな親父が昨年入院した。幸い大きな病気ではなかったが、ちょうど柿の実が赤くなる頃だった。 ベッドでテレビを見る親父が何だか寂しそうで、その年は代わりに柿の実を採って渋抜きをすることにした。 30個ほどの柿の実と焼酎。親父のように上手くできるだろうか。親父

    親父と渋柿の話
  • ギザ10

    若い人は「ギザ10」と言われても、何のことだかわからないでしょうか。 「ギザ10」とは、昭和20年代に発行されていた10円玉で、周縁部に溝が彫られておりギザギザになっています。以降の10円玉はツルツルなので、比べるためにこう呼ばれています。 古い硬貨なので、最近は流通しているものも少なくなっていて、滅多に見かけなくなりました。先日、自動販売機のおつりでたまたま見かけ、あることを思い出しました。 もう20年以上前のことでしょうか。当時親しくしていた男性がいました。彼は常々「ギザ10を100枚ためると幸せになれるんだ」と言っており、見つける度に嬉々として集めていました。私もギザ10を見つけると、彼に渡していました。 ある時、彼がご実家の都合で鹿児島の田舎に帰ることになりました。彼を見送る日、「結局100枚たまらなかったけど、集めたギザ10は君にあげるよ」と、私にくれました。 メールなどの連絡手

    ギザ10
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    iGCN 2018/11/22
    なんかいい。
  • ツイッターで擬似的な死を楽しんでいる

    ツイッターにアカウントをいくつか持っていた。 どれも五年以上前に作ったものだ。それぞれに繋がりはなく、名前も違うしツイートの毛色も違う。趣味で切り分けた独立のアカウント。そしてそれぞれによく話す仲の良いフォロワーがいる。 半年前、仕事や生活上の様々な不安、小学生の頃から持っていた希死念慮がぐちゃぐちゃに混ざって、その中の一つのアカウントで死亡宣告をした。 遺族になりきって、「〇〇の親族です。〇〇は先日逝去いたしました。生前〇〇と親しくお付き合いいただいた皆様、どうもありがとうございました」 というふうに。亡くなった芸能人のツイートを参考にしてそれっぽい文面にして、葬式など様々なドタバタを暗に臭わせるために死亡設定日より期間を開けたりなんかもして巧妙に。 ツイートした直後、後悔した。なんでこんなことしたんだろう、意味がわからない、でももう呟いてしまったから消すわけにはいかない。 でも、そのア

    ツイッターで擬似的な死を楽しんでいる
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    iGCN 2018/11/18
    連続殺人鬼の多くが最初は犬や猫を殺すことから始めるという。つまりこいつもそのうち擬似的な死で飽き足らなくなって、本当に生中継自殺とかするんじゃないか
  • 約束のオナニー

    「やだい!手術なんか受けないんだい!」 独特の消毒臭に混じって大きな金切り声が白い廊下に響いた。ここが病院であることを忘れるほどの元気な声、わたしは深くため息をついた。8歳になる我が息子は生まれつきの難病を抱えている。治療法もなく、担当医曰く10歳まで生きられれば奇跡らしい。それ以上延命できた例がないそうだ。助かる助からない以前の問題だ。 「病気なんだから治さないとダメよ、お外で遊べなくなるんだから」 手術をしてもいくばくかの延命にしかならない。儚い命をいくらか繋ぎ止めるだけの手術。それだけのために息子の体にメスを入れ痛みを与えることになる。心ではそんなことしないで欲しい、そう思ったが少しでも長生きして欲しいという思いもあった。 少しでもこの子の笑顔を見ていたい。元気に叫ぶ姿を見ていたい。できることなら外を走り回る姿だって見たい、そう思った。もう、手術をしてもらうことしか選択肢はなかった

    約束のオナニー
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    iGCN 2017/12/08
    patoさんの。グイグイ引き込まれて最後まで読んでしまった。
  • 橋の上で

    仕事が終わり、最寄り駅を降りて帰宅中の出来事だった。事務所内で起きたトラブルに翻弄され、極度の疲労を抱えつつ自宅までの遠い道を歩いた。いつもならばバスをつかまえることができるが、その時間はとうに過ぎていた。 自宅は住宅街の外れにあり、家までの道のりには護岸工事を施された川に架かった橋を渡る必要があった。 橋上の歩道には、等身大の裸婦像とベンチが設置されている。休日にジョギングがてら休憩に立ち寄るにはちょうどよかった。 仕事で精神的にやられた帰り道など、深夜ではあったが、やはりこの場所で小休止することがあった。真っ暗な川面に目をやると、胸の中のどす黒い感情がゆるゆると流されていく。かわりに気持ちよい風が頬をかすめ、しがらみや思いこみがほどけていく。 その日も橋に差し掛かろうという時だった。裸婦像の傍に人影がかすかに動くのを認めた。 手の甲を腰にあてて、半歩前進するポーズで遠くを見つめる裸婦像

    橋の上で
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    iGCN 2017/04/28
    これは傑作ですね(小並感で申し訳ない)
  • 毎朝、立ち食いコロッケそばを食べている

    わたしではなく、30歳ぐらいの女性が。 しかも知り合いではなく、赤の他人だ。 わたしが毎日自宅から最寄り駅につくと、改札をくぐる前に、 朝代わりに月見そばをべる習慣が5年ぐらい続いてる。 そんなある日、 わたしと同じように、30歳ぐらいのメガネの女性が 毎朝、コロッケそばをべていることに気がついた。 遡って考えてみれば、ここ半年ぐらいは続いているだろうか。 さすがに昨年末ぐらいからは、お互いを顔見知り程度には認知しており、 忙しくそばをすすりながらも、 「あ、また会いましたね!」という感じで軽く会釈をするようになった。 ところで、わたしは毎朝月見そばをべているが、コロッケそばなるものをたべたことがない。 たまに気分を変えてもせいぜいきつねそばか、きざみそばぐらいだろう。 ただ、コロッケそばというものには興味が惹かれる。 どうやってべるのかと思い、ちらりと横でたべている彼女の様子を

    毎朝、立ち食いコロッケそばを食べている
  • 夜の住宅街を散歩した話

    終電間際まで残業。俺は疲れた顔をして家までの道のりをとぼとぼと歩いていた。 足取りは重い。帰ったところで、頬杖をついて指でカツカツとテーブルを打ち鳴らしているか、トドのように大口を開けながらいびきをかいて眠るしかいないからだ。どちらを想像しても、気が滅入っていた。結婚したてのころは帰宅時にいつも玄関で出迎えて笑顔を見せてくれたのに。5年目となるとしょうがないのか、と諦めている気持ちもある。 しかしながらそんな家にまっすぐ帰る気にもならず、かといって居酒屋に入って一杯引っ掛けるような気力もなく。 せめてもの抵抗、と、コンビニの角を曲がり、遠回りをすることにした。 夜の住宅地は面白い。 もう3年近く住んでいる街なのに、まったくの他人のようなよそよそしさがある。 ふと油断するとすぐに迷ってしまうようなおそろしさがある。 子供のころはよく「冒険」と称して近所を歩き回っていたっけ。 歩いている間

    夜の住宅街を散歩した話
  • 若手俳優の電話番号(本人直通)

    今からもう2年前くらいの話になるが、若手俳優の追っかけをしていた。 追っかけをするようになったきっかけは当時若手俳優の追っかけをしていた友人のつきそいで舞台を観たら、その中の1人を好きになった。というわりとよくあるパターン。 別の日にも観劇予定だった友人にその若手俳優宛の手紙を劇場に預けてもらうよう頼み、数日経つと家に返信の手紙が届いていた。私が好きになった彼はそれが初舞台で、ファンレターも数通しかもらった経験がなかったらしい。 私が書いた手紙の内容に応えてくれていて、精一杯丁寧に書いてくれたであろうその手紙を読み終えた瞬間に、一生彼を応援したいと気で思った。 元々のめり込みやすい性格というのもあり、舞台が決まればその作品の全通(=上演期間中全ての公演。)分のチケットをとって劇場に通い、感想をファンレターに書いて送り返信を喜々として読む日々を数年過ごした。 ある日、その若手俳優にある有名

    若手俳優の電話番号(本人直通)
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    iGCN 2016/11/17
    味わいのある〆だな
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