絶句や律詩などを作る際には、漢字の平仄や韻についての情報を知る必要がある。ここでは、漢和辞典を使って平仄や韻を調べる方法について紹介する。 平仄と韻 漢詩にはさまざまな種類のものがあるが、よく作られるものとして、絶句や律詩がある。絶句や律詩は、漢詩の中でも近体詩(きんたいし)と呼ばれるものに含まれる。近体詩は音の調和に関するルールがかなり厳しい。このため、近体詩のルールに適合するようにするためには、詩で使用する個々の漢字の音についてしっかりと把握する必要がある。 具体的には、「平仄(ひょうそく)」と「韻(いん)」という2つのことについて知る必要がある。平仄と韻については後で詳しく説明するが、絶句や律詩を作るときには、平仄と韻の双方が近体詩のルールに合うように作らなくてはならない。 そして、近体詩を考えるときの平仄と韻は、日本語の漢字の音の知識からは、ほとんど推測できない。なぜかと言えば、昔