普天間移設基地問題で、鳩山首相が批判にさらされている。県外移設先として名前があがった徳之島でも、大規模な反対集会が開かれたようだ。徳之島の移設反対の意思表示は当然のこと。平穏な暮らしが、軍事基地で脅かされたくない。誰にとっても当たり前のことである。ただそれと同じ気持ちをこれまで長い間沖縄県民も抱いてきた。その事実は重い。 もし徳之島の住民の人に、「沖縄に基地が存続することを、沖縄県民は我慢すべきだとあなたは思いますか?」と質問したらどうだろう。おそらく大半の人が「そうは思わない」と答えるはずだ。それだけ、まじめに考えれば、基地の存在は当事者にとって大変な問題なのである。 50年続いた自民党政権は、長い間この問題を沖縄に押し付けることで済ませてきた。数々の犯罪も起きている。それはある意味沖縄が「日本の安全保障の犠牲者」になってきたことを意味する。基地の苦痛を沖縄だけに集中させていいものかどう