トランプ政権が進めるメキシコ国境沿いの壁の建設は、費用が210億ドル(約2兆3000億円)に達する見込みだ。このビッグプロジェクトに関わろうと、多くの建設会社がCBP(税関・国境警備局)に申込書を提出している。その中で、あるシリコンバレー企業の参加申請が話題を呼んでいる。 その企業とは、カリフォルニア州サニーベールに本拠を置くクアナジー(Quanergy)だ。同社は自動運転用センサー「ライダー(LiDAR)」の有力メーカーだ。このニュースを最初に報じたアクシオス(AXIOS)によると、クアナジーによる申請内容は明らかになっていないが、同社が選択したのは「その他」カテゴリーで、コンクリートを用いない不法移民対策を提案したと思われる。 クアナジーは昨年、固体LiDARセンサーを量産するために9000万ドルを調達しており、現代自動車やダイムラー、ルノー、日産、デルファイと資本業務提携を結んでいる