東京・羽田空港で日本航空(JAL)と海上保安庁の航空機が衝突した事故から2日で1カ月。国土交通省は今後、どのように安全対策を講じようとしているのか。 事故は海保機、JAL機、管制官の3者それぞれの要因が重なって起きたとみられる。ヒューマンエラー防止のためのシステムがあったものの事故を回避するには至らなかった。国交省は緊急対策を講じた上で、月1~2回のペースで有識者委員会を開催し、再発防止に向けた中間報告を夏ごろにまとめる方針だ。 交信記録によると、管制官は海保機に離陸順が1番目であることを意味する「ナンバー1」と伝え、滑走路手前の停止位置まで地上走行するよう指示した。しかし、海保機は許可がないまま滑走路に進入し、着陸してきたJAL機と衝突。海保機では、脱出した機長を除く5人が死亡した。 海保機は「ナンバー1」と伝えられたことで…
羽田空港の滑走路で海上保安庁の航空機と日本航空の旅客機が衝突して炎上した事故からきょうで1か月です。双方の機体の消火活動にあたった消防への取材から、日本航空機は左側のエンジン付近から火が燃え広がっていたことが新たにわかりました。 1月2日、羽田空港の滑走路上にいた海上保安庁の航空機と、着陸した日本航空の旅客機が衝突して炎上した事故では、海上保安官5人が死亡、1人が大けがをしました。 また、日本航空は2日、羽田空港で起きた衝突炎上事故で、新たに乗客1人が足にけがをしていたことがわかり、今回の事故で医療機関を受診したのは乗客合わせて16人になったと明らかにしました。 今回の事故では、羽田空港にある国直轄の消防が双方の機体の消火活動にあたっていて、この消防への取材から、日本航空機では左側のエンジン付近から火が燃え広がっていたことが新たにわかりました。 このため、事故発生当初、日本航空機の消火にあ
年明け2日めに起きた羽田空港での航空機同士の衝突事故。もし欧米で搭載が義務づけられている警報放置を海上保安庁機が装備していたら、防げたかもしれません。その装置がなかった点に海外メディアも着目しています。 TCASの進化版「ADS-B」って? 2024年1月2日、羽田空港の滑走路上で海上保安庁機とJAL(日本航空)機が衝突するという痛ましい事故が起きました。この事故は、巨大空港で離陸のため滑走路に入ったプロペラ機に対し、着陸しようとアプローチしてきたジェット旅客機が衝突した格好で、1991年に起きた「ロサンゼルス国際空港地上衝突事故」に酷似しています。 航空事故は、機体の故障や悪天候による事故を除くと、複数の要因が重なって起きています。今回の事故でもすでに複数の要因が報道されています。1つは、管制塔に設置された地上の車両や航空機を監視するレーダー画面を誰も見ていなかったこと。そして2つめに、
「家族全員、死ぬかもな…」 爆発と炎上を見た時、頭をよぎった。 2024年1月2日、新千歳空港発羽田行きの日本航空516便が着陸直後に海上保安庁の航空機と衝突、炎上した。この便に乗り合わせた本紙カメラマンが壮絶な体験を振り返る。 米軍オスプレイはやっぱり欠陥機だ! 日本国内に47機、政府は無期限飛行停止を求めるべき ◇ ◇ ◇ 実家の札幌に家族で帰省していた筆者は、妻と3歳の長男、9カ月の次男に義母、兄夫妻の7人で516便に搭乗した。 私の席は28列のB席。兄が窓側のA席に座っていた。窓から左側のジェットエンジンが真横に見える席だ。 着陸態勢に入ったので何気なく窓の外を眺めていると、17時50分頃、着陸すると同時に「ドン!!!」という鈍い音とともにエンジンが爆発、火の手があがった。その瞬間はなぜか悲鳴はさほどあがらなかった。私を含め一瞬、何が起こったのかわからなかったのだと思う。しかし
(CNN) 東京の羽田空港で日本航空(JAL)の旅客機と海上保安庁の航空機が衝突した事故は、映像を見る限り、無傷だった人がいたことが奇跡のようにさえ思えた。 2日に起きた事故では海上保安庁の航空機に搭乗していた乗員6人のうち5人が死亡した。JALの乗客乗員379人に死者はなかった。 事故に関する調査は続けられているが、炎に包まれた旅客機の搭乗者全員が避難できたのは、現代の旅客機の安全基準とJALの徹底した安全意識の組み合わせに尽きると専門家は指摘する。 「映像を見て、全員が脱出できたことに驚き、安堵(あんど)した」。こうした事故に詳しい英クランフィールド大学のグラハム・ブレイスウェイト教授はそう語る。 「しかし同航空について私が知っていることや、同社が安全対策と乗員の訓練にどれほど力を注いできたかを考えると、彼らがあれほど素晴らしい仕事をしたという事実は驚くにはあたらない」 ブレイスウェイ
5月9日午後、香川県丸亀市のため池に釣りに来ていた小学1年生の男の子と33歳の父親の2人が死亡しました。なぜ、ため池に落ちると命を落とすのでしょうか。繰り返される事故にどう対処すればよいのでしょうか。 事故の概要 9日午後3時40分頃、香川県丸亀市綾歌町のため池で、「人が落ちている」と近隣住民から110番があった。駆けつけた救急隊員が、水中に沈んでいる男性(33)と、水面に浮かんでいる小学1年の息子(6)を発見。男性は現場で、息子は搬送先の病院でいずれも死亡が確認された。 丸亀署の発表によると、ため池の水深は約6メートル。周囲に柵はなかった。父子で釣りに来ていたが、帰宅が遅いため、妻が現場に行き息子を見つけ、近くの住民が通報したという。同署は誤って転落した可能性があるとみて調べている。 (記事中の氏名等を筆者が改変) 最終更新:5/10(月) 9:35 読売新聞オンライン 筆者が現場を直接
7日午前、神奈川県厚木市の圏央道で路上にいた女性が車に相次いではねられて、その後、死亡しました。女性は反対側の車線で車を降りて歩いて進入したとみられ、警察が詳しい状況を調べています。 神奈川県警察本部高速道路交通警察隊によりますと、女性が道路上を歩いていたとみられ、その後、車に次々にはねられたということです。 女性は50歳くらいで病院に運ばれましたが、およそ1時間半後に死亡が確認されました。 警察によりますと事故の直前、女性は反対側の車線を車で走行していたということですが、一緒に乗っていた家族からの聞き取りでは、運転していた女性が突然、車をとめて降りていったということです。 警察は、反対側の車線に進入した経緯など当時の状況を調べるとともに女性の身元の確認を急いでいます。 一方、神奈川県伊勢原市の有料道路「小田原厚木道路」でも、7日午前10時すぎ、大型バイクが乗用車に追突する事故があり、バイ
5日発生した京急線と大型トラックの衝突脱線事故で、偶然、その場に居合わせた京急の社員2人が、警報音が鳴っているにもかかわらずトラックが踏切内に進入したのを見て、踏切の非常ボタンを押していたことが分かりました。 京急によりますと、社員2人は休憩中で、その場を通りがかったところ、当初、踏切とは逆の方向に曲がろうとしていたトラックの運転手に話しかけられ、「後方の安全確認を手伝ってもらえないか」とお願いされたということです。 その後、運転手から左折するのを諦めたと言われたので現場から離れようとしたものの、トラックが今度は右折を始めたということです。 トラックは、警報音が鳴っているにもかかわらず踏切に進入したため、踏切の横に設置してある「非常ボタン」を押したということです。 ただ、京急によりますと、この踏切は警報音が鳴り始めると、人や車などの障害物をセンサーで検知する「障害物検知装置」が設置されてい
福岡で起きた暴走事故「あれだけ長い距離を加速しているのだから助手席から緊急停止できるようにすればいい」という意見をいくつか頂いた。いろいろ調べてみたら、どうやら緊急停止機能を装備している車種も普及し始めているようだ。例えば私のクルマ(ボルボXC60)の説明書を見たら『エマージェンシーブレーキ』(緊急ブレーキ)という項目がある。 機能を紹介すると、走行時にパーキングブレーキのレバーを引き続けるとアクセル戻しブレーキが掛かって停車するというもの。運転席と助手席の間にあるレバーだし、電気スイッチのため強いチカラは不要。4~5回練習しておけば高齢者でも操作できる。緊急停止させてもクルマに影響ないため、周囲に何もない安全な場所なら試しても問題無い。むしろ試してみるべき。 運転席と助手席間にあります 写真/筆者実際に作動させてみたら、けっこう強いブレーキが掛かり確実に停車する。この緊急ブレーキ、ボル
さる2月25日に発生した梅田繁華街での乗用車暴走による死傷事故は、運転者の急性大動脈解離という病気の発作が原因であることがわかりました(2名死亡/1名重体/8名が重軽傷)。一般ドライバーの事故ですが、プロドライバーにとって関係のない話ではありません。 警察庁の統計では、平成26年の1年間に発生した交通事故57万3,842件のうち、運転者の急病・発作が原因とされているものは209件にすぎませんので、0.036%という極めて低い率です。 しかし、国土交通省の事業用自動車の重大事故分析(※)では、平成25年中の重大事故(乗務員に起因するもの)2,011件のうち、健康起因による交通事故が135件、構成率は6.7%となっていますので、決して無視できる割合ではないことがわかります。 さらに、交通事故の予防医学を専門的に研究している一杉正仁滋賀医科大学教授(法医学)によると、日本の警察が公表する事故統計
福岡市で80代の男性が運転する乗用車が交差点に突っ込み、夫婦2人が死亡した事故で、乗用車が交差点の手前およそ600メートルのところで最初の接触事故を起こした直後に、急激に速度を上げて暴走を始めていたことが警察への取材で分かりました。警察は正常な運転ができなくなるなど体調に何らかの異変をきたした可能性もあると見て調べています。 警察によりますと、遺体を詳しく調べた結果、小島さんの死因は全身を強く打ったことによる外傷性ショックと分かりましたが、脳梗塞や心筋梗塞など、事故の原因につながるような病気は確認できず、意識があったかどうかも分からなかったということです。 けがをした7人のうち歩道にいた35歳の男性と、交差点で衝突された車を運転していた43歳の男性の2人は、骨折などの重傷だったことが新たに分かりました。 これまでの調べによりますと、乗用車は交差点の手前およそ600メートルのところで最初の接
福岡市早良区百道の市道交差点付近で4日夜に起きた車6台が絡む多重衝突事故で、交差点に突っ込んだワゴン車を運転していた高齢男性が、周囲に運転免許証の返納を相談していたことが判明した。ワゴン車はアクセルを踏み続けたまま次々と対向車や右折待ちの車に衝突しており、福岡県警は亡くなったワゴン車の男性が交差点に進入する時点で既に意識を失っていた可能性もあるとみて、事故原因を調べている。 事故では、ワゴン車を運転していた同区原3、小島吉正さん(81)が出血性ショックで、同乗していた妻節子さん(76)が胸部の外傷で亡くなった。他に搬送された14~52歳の男女計7人のうち35歳の歩行者の男性が骨盤骨折などの重傷、6人は軽傷だった。
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