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読み物に関するmmsuzukiのブックマーク (87)

  • 愛する五反田を離れるにあたって|岡田悠(ライター兼会社員)|ほんのひととき

    各界でご活躍されている方々に、“忘れがたい街”の思い出を綴っていただく連載「あの街、この街」。第30回は、ライターとしてご活躍されている岡田悠さんです。長年暮らした五反田の街への愛着と、大切な人に向けられた愛情がじんわりと伝わってくる素敵なエッセイです。 引っ越しが好きだ。かなり好き。世のなか面白い街がたくさんあって、東京だけでも数えきれない。ふと降りた駅前が魅力的だったら、「よし、住もう」と思う。そして数ヶ月後に引っ越してしまう。そんな生活を続けてきた。すべての街に住むためには、人生はあまりに短い。 「住む街を変えれば、人生が変わる」みたいなことをたまに聞くが、その理論でいけば、僕の人生は波瀾万丈だ。 ただ引っ越し好きの僕でも、五反田という街だけは別だった。なんと8年間も住んでしまった。厳密には五反田エリア内で何度か引っ越しはしたものの、遠く離れることはできなかった。他の街から誘惑を受け

    愛する五反田を離れるにあたって|岡田悠(ライター兼会社員)|ほんのひととき
  • 遊びに「攻略しない快楽」を取り戻す——「ゲーム」と「飲食」の交点で見出す、世界を豊かにする方法【ゲーム研究者・井上明人×宇野常寛】 | DIG THE TEA

    遊びに「攻略しない快楽」を取り戻す——「ゲーム」と「飲」の交点で見出す、世界を豊かにする方法【ゲーム研究者・井上明人×宇野常寛】 連載「『飲まない』大人の暮らし方」 飲み物、ことアルコール飲料は紀元前より「嗜好品」として人々に親しまれてきた。日においては約2,000年前、稲作の定着と共に格的な酒造が開始されたとされており、現在も嗜好品の一つとして確固たる地位を築いているように見受けられる。 しかし、徐々にその立ち位置は変化しているのではないだろうか。「あえて飲まない」ソバーキュリアスなライフスタイルが普及し、「酒=大人のたしなみ」という構図は少しずつ崩れつつある。現代を生きる私たちにとって、「酒」とはどのような意味を持つのか。また、ソバーキュリアスなライフスタイルの発現の背景には、時代のどのような変化が隠されているのだろうか。 この連載「『飲まない』大人の暮らし方」では、評論家・宇野

    遊びに「攻略しない快楽」を取り戻す——「ゲーム」と「飲食」の交点で見出す、世界を豊かにする方法【ゲーム研究者・井上明人×宇野常寛】 | DIG THE TEA
  • コロナ下に死んだ人類学者が残したもの デヴィッド・グレーバーの死後の生(上)|片岡大右|コロナの時代の想像力

    新型コロナ感染症が世界で大流行し、わたしたちの暮らしを支えるエッセンシャル・ワーカーの仕事に注目が集まった2020年の夏、人類学者デヴィッド・グレーバーの『ブルシット・ジョブ』が日で刊行され、多くの読者に読まれることとなりました。ですが、その日語版刊行から1か月あまり後、59歳のグレーバーは突然の病によりこの世界から旅立ってしまいます。「アナキスト人類学」と題したもあるグレーバーのアナキストとしてのあり方について、「長い呪いのあとで小山田圭吾と出会いなおす」が話題を呼んだ批評家の片岡大右さんにご寄稿いただきました。(編集部) 1 『ブルシット・ジョブ』への称賛と批判1-1『ブルシット・ジョブ』の反響デヴィッド・グレーバーの思いがけない死(2020年9月2日)から、早くも2年が過ぎた。日ではとりわけ、秋口の急逝に先立つ2020年春から夏にかけ、この英国在住の米国人人類学者に対する関心

    コロナ下に死んだ人類学者が残したもの デヴィッド・グレーバーの死後の生(上)|片岡大右|コロナの時代の想像力
  • 【小泉悠】「いいところなし」の少年に、「細部から全体像を描く」を教えてくれた人:朝日新聞GLOBE+

    手元に置いた携帯電話がひっきりなしに鳴っている。ほとんどが取材依頼だという。2月24日のロシアによるウクライナ侵攻後、時の人になった。 引っ張りだこになるのには訳がある。相手に目線を合わせつつ、複雑な事象をわかりやすく説明する力。ロシアにもウクライナにもくみせず、膨大な軍事情報をつないで全体像を描き出す分析力。 「彼は言葉の力で一種の社会現象を起こしている」。そう話すのは、2019年、小泉さんを東大先端科学技術研究センター(先端研)に誘った先端研教授の池内恵さんだ。 「彼が話すと議論が整理されていくんです。いろんな人が投げた球を一つずつ拾い、それに答えつつまとめるという、非常に高度なことをやっている」。だが、人気の理由は、明晰さだけではなさそうだ。ときおり垣間見せるユーモアや、硬軟とりまぜた引き出しの多さ。自ら「軍事オタク」ぶりを見せて、楽しんでいるふしもある。 東京大学先端科学技術研究セ

    【小泉悠】「いいところなし」の少年に、「細部から全体像を描く」を教えてくれた人:朝日新聞GLOBE+
  • レビューがヤバすぎるラーメン屋に行った日の話|マキヤ

    「待って。この店ヤバいかも」 友人と2人で旅行。予定していたラーメン屋に向かう道中、友人が歩みを止めた。目を大きく開いて、ゆっくりとスマホで文字を読んでいるようだった。 ヤバいわけがない。俺は旅行前にちゃんと調べた。欲をそそる肉厚のチャーシューがゴロゴロ乗ったラーメンの写真。30年以上続く老舗で、名店だとの声もある。べログの評価もかなり高い。 「どうした」 空腹も相まって少し乱暴にスマホを覗き込むと、たくさんの低評価レビューが視界いっぱいに広がっていった。 ・前の客がこぼしたスープを拭かないで座らされる ・スープがぬるく麺も伸びていて不味い ・全体的に不衛生 ・お客の前でスタッフを怒鳴る ・携帯電話使用禁止の張り紙がたくさん貼られており、スマホを手に持った瞬間厨房から怒号が飛んだ ・後からきて同じメニューを注文した客のほうが早く配膳された ・半ライスが運ばれた15分後にラーメンが来た

    レビューがヤバすぎるラーメン屋に行った日の話|マキヤ
  • ジャンクフードが、孤独に死んでいった父と私を繋ぐ | 【モダン・ラブ】痛みを和らげる「作り物」

    米紙「ニューヨーク・タイムズ」で約15年続いている人気コラム「モダン・ラブ」。読者が寄稿した物語の一つひとつから、愛おしくも複雑な人間模様が垣間見える。クスッと笑えるものから切ないものまで、毎週日曜日に1お届けする。 今回の書き手は、幼い頃にアメリカ移住した中国アメリカ人だ。パンデミックのなかで迎えた初めての秋、亡くなった父に思いを馳せる。コロナ禍で疲弊し、急増するアジア系へのヘイトクライムを目の当たりにした彼女は、マクドナルドに車を走らせた──。 また秋が来た。父が亡くなってから8回目の秋で、私はチキンナゲットをべたい気分に駆られている。 パンデミックがはじまったころの私は、より高潔な気分にさせてくれる事を欲した。経営難に陥った地元サンフランシスコのレストランで頻繁にテイクアウトした。アービング通りにある夫婦経営のお店でビーフ・ヌードル・スープを買い、24番ストリートのタコス店

    ジャンクフードが、孤独に死んでいった父と私を繋ぐ | 【モダン・ラブ】痛みを和らげる「作り物」
  • 僕のしょうもない人生を紹介します

    大西拓磨です。21歳、ニートです。 このたび、縁あって、ここで何か書いていい権利をいただき(、そこから半年が経ち)ました。 とりあえず、僕のここまでの人生をザバーと紹介して最初の記事と代えようと思います。 1999-2011 横浜で、両親の反対を押し切って生まれました。父と母が毎日のように喧嘩している間、僕はどちらの膝にも座れるのが楽しかった思い出です。 内気ながら足が速かったので小学校では男1女6で遊んでたし、うち2人に告白されました(ここで自殺しておけば...)。 これはその頃に描いた船の絵と その間取りです。 2012-2014 3分の1が東大に行く中高一貫男子校に入れさせられましたが、勉強嫌いだったのでずっと遊んでました。 雪だるまに土下座させたりとか、 ポテトで悟空作ったりして。 あとずっとパズドラやってた。無課金で属性一面+297を達成したのは僕が史上初でした(伝わらない)。

    僕のしょうもない人生を紹介します
  • 日雇いアルバイトでイラクへ行った。そこで見た地獄

    私たちを乗せた飛行機はパキスタンのカラチ空港で給油し、二十時間ほどのフライトでバグダッド空港に着いた。 タラップを降りたとたん、私は激しい息苦しさを覚えた。 私がアルバイトでイラクの建設現場に行くことになったのは、1980年の七月半ばのことだった。サダム・フセインが大統領になった翌年である。当時、大学を中退した私は、金がなくなると高田馬場の職安前の公園内にできる寄せ場に行き、日雇い労働でいつなぐ生活をしていた。 そんなある時、顔馴染みの手配師が、「にいちゃん、外国の現場があるんだけど、行かねかぇかい?金はいいよ」と誘ってきた。聞くと、契約期間は七月末から三か月。旅費は勿論、衣住付きで三百万円を支払う。仕事は日の大手建設会社が建てているビルに資材を運び入れる外国人労働者の監督をするのが仕事だという。 「こんなにうまい話があるのかな……」と多少疑心暗鬼にはなったが、「前金として百万円払う

    日雇いアルバイトでイラクへ行った。そこで見た地獄
  • 殺人犯がいた職場での話 【前編】|ハルオサン

    これは公に書くことが出来ない、 書きたかったけど書けなかった。 ひとりの元警察官とひとりの元受刑者 そんなエッセイをひっそり書こうと思う。 ■ 「そして彼はまた人を殺す」 「どうして殺したの?」 あの夜、私は一生で一度きりになるだろう質問をした。 この問いかけに人殺しである彼はこう答えた。 「アイツは決まりを破ったんだ・・死んで当然だろ?」 死んで当然・・・彼は自分や自分の周りにある、 流儀や掟に反したものを殺すことは・・・当然。 「悪いことでは無い」と考えていた。

    殺人犯がいた職場での話 【前編】|ハルオサン
  • トーチweb 老後を考える 【国境線上の蟹 33】

    国境線上の蟹 33 安東嵩史 26 ドルとドラッグと想像力の境で 橋を渡ると、「メキシコ」が始まる。 テキサス州エル・パソ、ダウンタウンの端正な街区から長い坂を下るほどに色彩と、あとはカーステレオやスピーカーから流れるゴリゴリのヒップホップやマリアッチが音量を増してくる国境地帯バリオ・セグンド——アメリカを目指すメキシコ人たちにとっては〝starting point for thousands of families(何千もの家族の始まりの地)〟——の喧騒を抜ければ、そこには大きな橋が2、そびえ立っている。 この街を起点として、以東、それまでほとんど直線的に太平洋から延びてきた両国の国境線を、大河リオ・グランデがその流れとともに規定することになる。その川にかかる二の橋——パソ・デ・ノルテ国際橋とレルド・スタントン国際橋、そして少し離れたところにあるアメリカス橋だけが、エル・パソの市街地

    トーチweb 老後を考える 【国境線上の蟹 33】
  • 東浩紀「緊急事態に人間を家畜のように監視する生権力が各国でまかり通っている」〈AERA〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース

    批評家の東浩紀さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、批評的視点からアプローチします。 *  *  * 生権力(せいけんりょく)という言葉がある。フランスの哲学者フーコーの概念で、人間を家畜のように捉える権力を意味する。たとえば税制を変えれば出生率も変わるが、そのようにして集団を「管理」するのが生権力である。 生権力の働きは、非人称で政治的に中立なふりをしてくるので抵抗が難しい。だからこそ警戒が必要だというのが常識だったが、コロナ禍でその歯止めは吹き飛んだ。 しかも現在台頭しつつある生権力は、感染拡大防止という「絶対善」とGPSのような監視技術に結びついているため、はるかに強力である。韓国台湾では初期からスマホの位置情報で感染者の行動を監視している。欧州も始めている。 ビッグデータの利用はさらに多くの国で行われている。米国ではスマホ監視により集会が確認され警

    東浩紀「緊急事態に人間を家畜のように監視する生権力が各国でまかり通っている」〈AERA〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2020/04/16
    “本当の選択は「現在の恐怖」と「未来の社会」のあいだにもある。”
  • 初めて患者さんの前で泣いてしまった話

    突然だが、私は看護師をしている。同業者ならお馴染の入院期間が長く介護度が高いとされる内科の混合病棟。そこに私は新人で配属されてから今まで4年間勤務している。日々腰痛に悩まされ、終わらない業務に鳴り止まないナースコール。土地柄なのか文句を言った者勝ちだとでも思っているかの如く多いクレーム。正直、毎日疲弊しているし帰っても何もする気になれない。 そんな私が1年目の時、先輩看護師からふと「患者さんの前で涙を流してはいけないよ」と言われた。詳しい理由は聞いていないし、正直今でもあまりよくわかっていない。調べてもみたが、『時には涙を流すことも必要ですよ』なんていう謎のカウンセリング的な言葉が最後に出てくるばかりで明確な理由はわからず仕舞いだった。ただ、何となく、自分のなかでは「私たちはプロの医療従事者として、感情を露わにしてはいけないんだ」「患者さんやその家族の方には今まで歩いてきたその人たちの人生

    初めて患者さんの前で泣いてしまった話
  • オードリー若林正恭の結婚に寄せて - 青春ゾンビ

    オードリー若林正恭が結婚。それはもう、かなり大袈裟に動揺してしまったのである。ナイーヴであることを唯一のアイデンティティとして、大人への一歩を踏み出せず、”青春ゾンビ”なんて造語と戯れながらダラダラと思春期を彷徨っている。そんな風にして自意識を拗らせたこの国のヤングアダルトの約7割が(当社調べ)、若林正恭の生き様に依存してしまっている。人からすれば迷惑な話である。しかし、彼の自意識のあり方、その変化を、自分の現在地と照らし合わせることで、これからの生き方の指針としていたのだ。であるから、社会人大学人見知り学部卒業見込みの私たちは、『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』『ナナメの夕暮れ』を読みながら、自意識のあり方を少しずつアップデートしてきたつもりだ。それでも、41歳の若林正恭が深夜の公園でバスケットボールに興じている姿に、「私たちはまだ大丈夫だ」とどこか安心していたところがある。

    オードリー若林正恭の結婚に寄せて - 青春ゾンビ
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2019/12/05
    “ひとたび「ウィーン」と口にすれば、そこには自動ドアが現れる。「見えないものを見えるようにしてしまう」というこの結婚報告は漫才師オードリーの矜恃、ここにありという感じではないか。”
  • 特に好きでもない人と結婚して10年

    私は23のときに特に好きではない人と結婚した。 結婚の経緯は今どきあり得ないでしょ?って言う思惑がらみのお見合いで。 相手は干支が一回りしそうな男。この話が5年早かったら間違いなく犯罪。早くなくても人身売買じゃないのこれ?って言って良いような政略結婚。いやほとんど借金のカタじゃないの?当時の私はそう思ってた。せめてもの救いは彼もこの結婚に対して同じような気持ちであったことと、イケメンではないものの清潔感のある温厚な男だったこと(これがちびデブだったらもう当悪いけどダメ)。そして私たちに共通していたことは「親を守りたい」という意識だった。言ってしまえば彼は私に安定した生活の保証をする代わりに、私は彼に世継ぎ(である必要は必ずしもないと言われたが)を産む。暗黙の契約のような気持ちで私はこの結婚に同意し、いささか、いやかなりの格差婚を感じさせる結婚式を挙げると私は実家から飛行機の、夫の実家から

    特に好きでもない人と結婚して10年
  • 同棲することになった。素人童貞じゃなくなった。|山下素童

    9月の初旬。まだ、歩くだけで全身の皮膚に汗が滲んでいた季節。1年ほど前からネット上でほんの少しだけ交流のあった女性を、初めてご飯に誘ってみた。   ネット上でしか彼女のことを知らなかったけれど、彼女の現れては消える日々の呟きや、写メ日記に書かれた長文を読んで、きっとこの人は自分と気が合う人なのだと、一人で勝手な憶測をしていた。彼女は、僕の文章の感想を、ごくたまに投稿してくれていた。ふざけた風俗レポばかりな文章だけど、ただそれをふざけたものとして面白がるだけでなくて、どこか実存的な色合いのあるものとして読んでくれているように見えた。自分のまるっきりの勘違いであるかもしれないけれど、彼

    同棲することになった。素人童貞じゃなくなった。|山下素童
  • てもみんでの妄想、トリキでの不安——連載:菊地成孔「次の東京オリンピックが来てしまう前に」30|ヒルズライフ

    CULTURE CITY OF AMORPHOUS てもみんでの妄想、トリキでの不安——連載:菊地成孔「次の東京オリンピックが来てしまう前に」30 2019.10.02 WED 「2020年」に向けて、大なり小なり動きを見せている東京。その変化の後景にある「都市の記憶」を、音楽家/文筆家の菊地成孔が、極私的な視点で紐解く連載シリーズ第30回! TEXT BY NARUYOSHI KIKUCHI ILLUSTRATION BY YUTARO OGAWA 彼もしくは彼女は、消費税10%時代に備えるべく、何らかの会社もしくは自宅で良く働き、他のあらゆる彼もしくは彼女と同じく、暮らしの中に、実に様々な問題を抱えている。 その中でも、比較的軽い、というより、既にそれは寧ろ彼もしくは彼女の愉しみでもあるのだが、<肩凝りと腰痛>というものがある。「既にそれは寧ろ愉しみ」でもある由縁は言うまでもない。近所

    てもみんでの妄想、トリキでの不安——連載:菊地成孔「次の東京オリンピックが来てしまう前に」30|ヒルズライフ
  • またスマホの悪口を言うが、腸管内視鏡の話とニコイチなのでマンネリを許して頂きたい——連載:菊地成孔「次の東京オリンピックが来てしまう前に」27|ヒルズライフ

    CULTURE CITY OF AMORPHOUS またスマホの悪口を言うが、腸管内視鏡の話とニコイチなのでマンネリを許して頂きたい——連載:菊地成孔「次の東京オリンピックが来てしまう前に」27 2019.07.08 MON 「2020年」に向けて、大なり小なり動きを見せている東京。その変化の後景にある「都市の記憶」を、音楽家/文筆家の菊地成孔が、極私的な視点で紐解く連載シリーズ第27回! TEXT BY NARUYOSHI KIKUCHI ILLUSTRATION BY YUTARO OGAWA 人間ドックに年イチで行くようになって15年ぐらいが経つ。その中で去年だけ行けなかった(特に面白おかしい理由がある訳ではない。単に、ちょっとだけ多忙で、行きそびれただけである)ので、初めて「2年ぶり」に行った。因みに56歳の誕生日のすぐ後である。筆者が感じていた「ちょっと怖いな。はは、、、、はは」

    またスマホの悪口を言うが、腸管内視鏡の話とニコイチなのでマンネリを許して頂きたい——連載:菊地成孔「次の東京オリンピックが来てしまう前に」27|ヒルズライフ
  •  とある場所でコンビニをやっているが、もう限界かもしれない。  どこか..

    とある場所でコンビニをやっているが、もう限界かもしれない。 どこから書いたもんか。 あらかじめ言っとくけど、長い。 どのへんがターニングポイントになってんのかはよくわからんが、ここ10年以内のことではあると思う。簡単にいうと、利益を上げるための手段が、経営努力から人件費を削ることになった。まあ人件費削減がコスパでいうともっとも王道ってのは昔から変わらんのだけど、ほかの方法がいっさい通用しなくなった、というほうが正解かもしれない。ちなみに現在でも利益はかなり出ていて、その面から考えればコンビニをやめる理由はない。実際、やめられるもんでもない。 人件費を削るというのは、具体的にはどういうことか。レジに立ってりゃいいってことである。さらに昨今では削りたくなくても勝手に削れるという事態がけっこう頻出している。つまり、募集かけても人が集まらない。集まったとしてもこちらの希望の時間帯が集まるわけではな

     とある場所でコンビニをやっているが、もう限界かもしれない。  どこか..
  • 未来において「死」の概念は変わるのか/福原志保さん[前編]

    実際に「故人のDNAを宿した木」を初めて構想したのが、今から15年前でした。DNAの移植自体は当時の技術で十分に可能でしたが、解析にかかる費用がとても高額だったんです。ところが、今では100分の1程度にコストダウン。それだけ、この間に解析技術が進歩・普及したと言えます。 「死」とはエントロピーである——ふつうは、人が亡くなると石で作られたお墓の中に遺骨が納められ、人里離れた場所にある墓地を遺族がお参りする……といったイメージでしたが、成長しつづける木が街中にあり、いつでもそれと触れ合えるというのは、とても前向きなアイデアに思えます。 福原:そもそも「死」には、社会的な側面と生物学的な側面の2つがあると思います。「社会的な死」は「何月何日の何時何分に、誰々が亡くなりました——呼吸もしていません、心臓も脳も機能が止まりました」というもの。だけど生物学的には、細胞はまだ全滅したわけではありません

    未来において「死」の概念は変わるのか/福原志保さん[前編]
  • 「郊外」から日本を考える 磯部涼×小田光雄が語る崩壊と転換の兆し | CINRA

    未来の「ニュータウン」「郊外」はどうなっていくのか? 多摩ニュータウンで2年にわたり継続して開催されてきたCINRA主催のイベント『NEWTOWN』において、筆者も企画に関わった現代アート展が行われてきた。展覧会は、『NEWTOWN』というタイトルを正面から受け止め、ニュータウンそのものを文化的、歴史的、美術的に掘り下げ、現代の視点から提示する試みだった。 そもそも、なぜ「ニュータウン(≒郊外)」を美術展の主題として扱うのかと言えば、今「郊外」という場所が私たちの共通前提になっていると考えられるからだ。全国的に拡大した郊外空間は、少子高齢化や移民問題も含め、現代社会の局面を先鋭的に露呈させている。その意味で、美術ばかりでなく様々な文化的表現において、時代の背景をなすこの状況を完全に避けて通るのは難しい。 現代アート展『SURVIBIA!!』(『NEWTOWN 2018』内) / 「subu

    「郊外」から日本を考える 磯部涼×小田光雄が語る崩壊と転換の兆し | CINRA