Essays アイルランド・アイリッシュ海にて —くにざかい(国境)をゆく(2)— 竹内 陽一(JCBS理事) *画像をクリックすると拡大します かつての映画少年たちはもう忘れてしまったことだろうか。 ティングル半島に打ち寄せる北大西洋の潮騒を、そして白い日傘をかざして砂浜を歩くサラ・マイルズの幻影を・・・・・。 アイルランドを舞台にした映画は実に多い。「静かなる男」「ライアンの娘」「ザ・デッド ダブリン市民」「マイケル・コリンズ」「死に行く者への祈り」「遙かなる大地」等々、枚挙に暇がない。 そしてその多くはアイルランドとイギリスのかかわりを主題・背景にしている。 中でも1900年代初めのティングル半島の寒村を舞台に、村人と駐屯する英軍兵士との微妙な人間・男女関係を淡々と描いた「ライアンの娘」('70年 デヴィッド・リーン)は秀作だ。 アイルランドは北海道よりやや大きく、面積は8万4400
【ロンドン=内藤泰朗】かつて英国の植民地だったアイルランドのヒギンズ大統領が元首として初めて英国を公式訪問し、8日に議会で演説して両国の和解の重要性を強調した。エリザベス英女王も同日、中世以来の確執に終止符を打ち、未来志向の関係を築くよう呼びかけた。過去の克服を目指す公式訪問の行事は11日まで続く見通しだ。 ヒギンズ大統領は英議会で上下両院議員らを前に行った演説で、対英独立闘争で多くの血が流れたことについて、「痛みと犠牲を伴い、長くアイルランドと英国の関係に影を落としてきた」と指摘しながら、「相互の尊重や友好、協力」を柱とした未来志向の関係構築の必要性を力説した。 北アイルランドでは、英統治を求めるプロテスタント系とアイルランドへの帰属を求めるカトリック系による対立が30年以上も続き、3600人以上が犠牲になった。大統領は訪英前、紛争の当事者が「互いに謝罪しあい、再スタートを切るべきだ」と
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く