タグ

社会と本に関するmmsuzukiのブックマーク (10)

  • 【書方箋 この本、効キマス】第51回 『新しい階級闘争』 マイケル・リンド著/濱口 桂一郎|書評|労働新聞社

    労働組合再建など訴える 近頃、世界的に無責任な言説をまき散らすポピュリストが蔓延して困ったものだ……と感じている人は多いだろう。しかし、これは階級闘争なのだ。知的エリート階級に経済的のみならず知的にも抑圧されているノンエリート労働者階級の「反乱」なのだ。 「階級闘争」という言葉は時代錯誤に見えるかも知れない。産業革命時代、資家階級と労働者階級の間で闘われた熾烈な階級闘争は、20世紀中葉に労働組合による団体交渉と福祉国家を基軸とする階級平和に移行し、マルクスの教えを古臭いものとした。だが20世紀末期、再び階級闘争の幕が切って落とされた。先制攻撃を加えたのは経営管理者と専門職からなる知的上流階級だ。経済停滞の元凶として労働組合と福祉国家が叩かれたことはよく知られている。しかし、ネオ・リベラリズムによる経済攻勢と手に手を取って粗野な労働者階級文化を攻撃したのは、左派や進歩主義者たちによる反ナシ

    【書方箋 この本、効キマス】第51回 『新しい階級闘争』 マイケル・リンド著/濱口 桂一郎|書評|労働新聞社
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2024/03/25
    “かつては工場の門を出たらボスのいない世界で寛ぐことができた。今では終業後もボス階級が目を光らせ、不健康な飲食にふけるのを注意したり、プロレタリアート向けの俗悪で煽情的な情報を「検閲」したがる”
  • 『くらしのアナキズム』人類学者から学ぶ「国家なき社会」の叡智 - HONZ

    2020年感染症のパンデミックのなかで、最初に声を上げたのは、中国・武漢の一人の医師だった。また、私たちの暮らしを守るのは、医療従事者や保健所の職員らの献身的な働きだったり、市民の自粛生活だったりする。はて、国は何をしてくれたんだっけ? 私が国に求めていることと、国がしてくれることには大きな乖離があると気づいた。 私の暮らしには、政治の影響はあまりないようにに思われる。一方で、飲業など、国の政策により暮らしを脅かされた人たちもいる。国は優先順位を決めて政策を実行するが、自分が「No!」と声をあげる時がこの先来るのだろうか。「No!」と声をあげる基準はなんだろう。自分が良ければ、それで良いのだろうか……。 私の考えはいつもそこで止まってしまう。書『くらしのアナキズム』は、私のように国家や政治について考えるとすぐ思考停止になってしまう人に、読んでもらいたい1冊だ。 書が挑戦するのは、「人

    『くらしのアナキズム』人類学者から学ぶ「国家なき社会」の叡智 - HONZ
  • 「みんながマイノリティ」の時代に民主主義は可能か/吉田徹×西山隆行×石神圭子×河村真実 - SYNODOS

    アメリカにおけるトランプ政権誕生とイギリスのEU離脱を支持し、その原動力となったといわれる「白人労働者階級」の人々。ポピュリズムと片付けられがちな彼らの政治行動はしかし、これからの民主主義のゆくえを占うものであることには誰もが薄々気づいている。 喪失感に苛まれる英米の白人労働者たちの生の声から彼らの政治行動を分析したジャスティン・ゲスト著『新たなマイノリティの誕生:声を奪われた白人労働者たち』の訳者陣(吉田徹・西山隆行・石神圭子・河村真実)に、同書が問いかける様々な先進国共通の課題について思う存分、語ってもらった。(聞き手・構成 / 弘文堂編集部・登健太郎) 吉田 ゲスト『新たなマイノリティの誕生』は、アメリカのオハイオ州とイギリスのイーストロンドンの白人男性労働者層のエスノグラフィであり、彼らの政治意識を調査したです。帯に書かれたコピーにもあるように、彼らこそがトランプ大統領とブレグジ

    「みんながマイノリティ」の時代に民主主義は可能か/吉田徹×西山隆行×石神圭子×河村真実 - SYNODOS
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2019/10/23
    ポスト冷戦時代になって、社民政党がグローバル化と多文化主義に舵を切って、経済的リベラリズムと社会的ダイバーシティの方向へと価値観をシフト/戦略に乗ってくれない労働者層が取り残されていった
  • 紙切れや包装紙に詩を書いて――障害者の自己表現は自由でハッピーなのか?/障害者文化論・荒井裕樹先生インタビュー - SYNODOS

    紙切れや包装紙に詩を書いて――障害者の自己表現は自由でハッピーなのか? 障害者文化論・荒井裕樹先生インタビュー 情報 #障害者文化論#教養入門#高校生のための教養入門 2020年の東京パラリンピックを前にして、障害者アートに注目が集まっています。「世間の価値観にとらわれない自由な自己表現」が魅力だと言われる障害者アート。その歴史を紐解くと、社会の偏見を乗り越え、内面化しながら、表現せざるを得ない人々がいました。学部選択に悩む高校生に、最先端の学問をお届けする「高校生のための教養入門」。今回は、ハンセン病療養所で生まれた文学作品や、精神科病院のアート活動を研究している荒井裕樹先生にお話をうかがいました。(聞き手・構成/山菜々子) ――荒井先生のご専門はなんでしょうか。 「障害者文化論」と名乗っています。でも、こういった名前の講座が大学にあるわけではありません。「障害をもつ人が文学やアートを

    紙切れや包装紙に詩を書いて――障害者の自己表現は自由でハッピーなのか?/障害者文化論・荒井裕樹先生インタビュー - SYNODOS
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2016/12/08
    “福祉が「思いやり」だとすると、社会状況が厳しくなってみんなが誰かのことを「思いやれない状況」になったら、まっさきに切りすてられるのは障害者です。”
  • 『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』悲劇への道は、共感の心で敷き詰められている - HONZ

    SNSに功罪はあれど、「共感をベースにした評判社会」という言葉には何か否定できないものがある。他人の喜びや悲しみといった感情に寄り添うことができ、周囲からどのように思われているか可視化される状態であれば、さぞかし理想的な社会になるはずだ。 しかし、実態はどうだろうか。人々のつながりは誹謗中傷や負の感情を運ぶ時の方が勢いが強く、よりスキャンダラスな方向へと向かっているような印象も受ける。ならば、世の中は「共感をベースにした評判社会」とは違う方向へ進んでいるのだろうか? 書はこのような疑問に対して、明快に回答する。むしろ、これは共感をベースにしているからこその動きであると説くのだ。驚くのはそのメカニズムを、1942年と1950年に起きた2つの冤罪事件(浜松事件と二俣事件)、そして1759年に出版されたアダム・スミスの『道徳感情論』という2種類の要素から解き明かしていることだ。 なぜ、SNS

    『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』悲劇への道は、共感の心で敷き詰められている - HONZ
  • [書評]わたしたちはなぜ「科学」にだまされるのか(ロバート.L.パーク) その2: 極東ブログ

    明け方最近少しダイエットしたんだけどという大天使ガブリエルがやってきて、どう、最近?とか聞くので、いやちょっと今年のクリスマスはみんな財布のひもが固いんじゃないかな、とか世間話をしていたが、どうもガブの顔が暗い。ちょっと言いにくそうな話がありそうだ。なんかバッドニュースとかあるんじゃないの、俺の人生今朝で終わりって知らせとかさ、と水を向けてみる。ガブはようやく少し笑っていや些細ことなんだよ、と言う。昨日の極東ブログのエントリはちょっとフェアじゃないなって思ったんだけどさ、天使がそんなことを言ったとかいうのはそれもちょっと変じゃないかと思って。ガブの目線がオカマっぽい。私は、そうか、と頷く。お気遣いありがとう。大丈夫だよ、アルファブロガーとか言われているやつはキチガイFAってことなんだから。 というわけで、昨日の話、ちょっとフェアじゃなかった。反省エントリを書こう。というか、あれは実際にはネ

    mmsuzuki
    mmsuzuki 2015/01/04
    “調査を終えたとたんに、「もっと感度の高い測定器を使用し、もっと広い範囲を調査すれば、ちがう結果がでるのではないか」と質問の矢が飛んでくる。いったい研究者はどの時点で関係を見極めればよいのか? 関係が
  • [書評]集中講義!アメリカ現代思想 リベラリズムの冒険(仲正昌樹): 極東ブログ

    「集中講義!アメリカ現代思想 リベラリズムの冒険(仲正昌樹)」(参照)はけっこう前に読んだだが、この、失礼な言い方になるのをおそれるが、著者の考えが明示的に書かれたというより、学習参考書というか事典といったタイプに見える書籍なので、便利ですね、お得ですね、という以外なかなか書評しにくいところがある。 もちろん、現代アメリカのリベラリズム思想の系譜をこれだけきちんとまとめるには、独自の視点が必要だということは当然なのだが、その視点とは何かと考えると、仲正氏の資質でしょうというのも拙いし、日人的な微妙な立ち位置でしょうと言うのも自分が馬鹿みたいに思えるものだ。加えて、書に紹介されている各種書籍を私が網羅的に読んでいるわけでもないので、所詮アマチュアが何を言うか、吉隆明主義でもぶち上げますか、みたいなさらにお馬鹿みたいな話になりかねない。 とはいえ、ざっと読み直したのは、昨日のエント

    mmsuzuki
    mmsuzuki 2014/06/28
    “彼らは口先だけはラディカルであるが、現実の(経済的)改革には関心を持たないので、実はただの傍観者に留まっている。”
  • 謝るなら、いつでもおいで 集英社学芸部

    判型 : 四六判 頁数 : 328ページ ISBN : 978-4-08-781550-4 価格 : 体1,500円+税 発売日 : 2014年03月26日 2004年6月、長崎県佐世保の小さな小学校で、小6の女児が友人をカッターナイフで刺殺した。白昼の教室で……。 被害者の父親は毎日新聞佐世保支局長。僕の直属の上司だった。惨劇を前に遺族の隣人として、新米記者として、わけもわからないまま取材に走る。胸の奥で渦巻く思い。やがて、事件は風化していくが、遺族の苦しみが消えるはずもない。終わりなき事件を追いかけ続けて見えてきたものとはーー。 償いとは?許しとは? ―『謝るなら、いつでもおいで』に込めたもの、テーマなどを教えていただけますか 書では、遺族と加害者とマスコミという、いわば水と油といってもいい関係にある三者のそれぞれの思いがリアルタイムで交錯します。加害者、遺族、マスコミの生の声が同

    謝るなら、いつでもおいで 集英社学芸部
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2014/06/02
    “謝るなら、いつでもおいで ”
  • 孤独なニュータウンの近未来――もし、アメリカの後を追いかけているとしたら - シロクマの屑籠

    地方にこもる若者たち 都会と田舎の間に出現した新しい社会 (朝日新書) 作者: 阿部真大出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2013/06/13メディア: 新書この商品を含むブログ (19件) を見る 生活環境を語るアングルとして「都市」「地方」という二分法が有効だった時代が過去のものとなり、中核都市でも過疎地域でもない「郊外」が台頭してきて、数十年が経ちました。全国一律な国道沿いの風景――いわゆるファスト風土――の成立も相まって、郊外に造成されたニュータウンは、日人の新たな故郷、そして標準的な生活環境になりつつあります。 昭和時代のニュータウンは、地域のしがらみから開放された新環境で、そうした自由を多くの人が夢見ていました。もちろん「マイホームを持ちたい」という夢は、ダイワハウスや積水ハウスのような住宅業者、鉄道沿線の宅地開発に関わった業者によって“煽られた”夢ですが、そうした“

    孤独なニュータウンの近未来――もし、アメリカの後を追いかけているとしたら - シロクマの屑籠
  • コラム別に読む : ハダカの美奈子 [著]林下美奈子 - 佐々木俊尚(ジャーナリスト) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■ドラマ続発、でも「リアル」 テレビの大家族ドキュメンタリー「痛快!ビッグダディ」。書はその主人公林下清志氏と電撃結婚し、2年後に離婚した元の告白である。 父親の家庭内暴力、シンナーと万引き、2カ月で高校中退。15歳で妊娠と出産。当時の夫のDVと離婚。謝りにきたその元夫と再婚。再びDV。飲酒ひき逃げ事故を引き起こした元夫の逮捕。そして18歳年上のビッグダディと出会い、2カ月でスピード結婚し、破局。その間、父親はアパートで孤独死する。ありとあらゆるドラマがめまぐるしく起き続ける。 書は以前流行したケータイ小説に似通っている。地方の若者たちがレイプや予期せぬ妊娠、恋人の死、自殺未遂などの悲劇につねに襲われる。通俗的物語ばかりだったが、ヤンキー的日常や国道沿いの情景には不思議なリアリティーがあった。 そのリアルさは書にも通底している。ある著名ブロガーは、普通のヤンキー人生がこれだけなま

    コラム別に読む : ハダカの美奈子 [著]林下美奈子 - 佐々木俊尚(ジャーナリスト) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2013/06/19
    ある著名ブロガーは普通のヤンキー人生がこれだけなまなましく語られるのは珍しいと指摘し、このような人生は「『まったく見えない』人と『周りはこんな人ばっかり』の両極端に別れるのだろう」と述べている
  • 1