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ブックマーク / lessor.hatenablog.com (41)

  • 「放課後バブル」のゆくえ - 泣きやむまで 泣くといい

    業界が少しだけざわついているようなので、およそ半年ぶりのブログ更新。 障害児預かり、運営厳格化へ 全国8400カ所、不正防止で https://this.kiji.is/189297838486110214 放課後デイ運営厳格化 厚労省方針、不正防止図る http://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=309159&comment_sub_id=0&category_id=256 いちおう非関係者にもわかるように説明すると「放課後に障害児を預かる(「療育」する?)事業の報酬単価をがーんと上げたら、営利企業の参入が急増。「儲かりまっせ」というコンサルまで登場。保護者はどんどん子どもを預けるようになり、給付費はぐんぐん増大。やばい、もっと厳しくしていこう」ということである。 記事にあるような不正は実際に指摘されているの

    「放課後バブル」のゆくえ - 泣きやむまで 泣くといい
    nilab
    nilab 2017/01/06
    "放課後に障害児を預かる(「療育」する?)事業の報酬単価をがーんと上げたら、営利企業の参入が急増。「儲かりまっせ」というコンサルまで登場。保護者はどんどん子どもを預けるようになり、給付費はぐんぐん増大"
  • 追いつかない多様化 - 泣きやむまで 泣くといい

    就学前の療育をはじめて最初の就学先の選択にいくらか関わるようになり、もう5年ほどが経つ。中学をどうするか、という悩みにも付き合っていくことになるのは必然だ。そして、中学の選択は、もっと先から逆算されたりするから、高校選択とも深く結びつく。 しかし、保護者のもとには情報が集まらない。小学校への就学時以上に集まらない。「保幼小」の連携はあるが、「小中」の連携はどうやらあまりない。「普通学級」と「支援学級」のあいだで、通級指導も含めて、子どもの状態に応じた選択を続けていけるような雰囲気がない。そして囁かれる「支援学級に行ったら、もう普通学級には行けない」「支援学級に行ったら、もう普通高校には行けない」という制度的には何の根拠もない情報。法規のレベルでいくら確認したところで、運用のレベルで前例に引きずられたり、教員が気で進路指導にあたる気がなければ、保護者はただ分厚い壁の前に立ち尽くして、無力を

    追いつかない多様化 - 泣きやむまで 泣くといい
    nilab
    nilab 2015/07/20
    「柔軟にやり直しがきかないシステムの中から選べと言われたら、みんな迷う。障害の有無とか関係なく、この国の教育システムはそうできている。中学や高校の生活はとりわけ自由度が低く、生徒どうしの関係も難しい」
  • ブログ10周年 - 泣きやむまで 泣くといい

    ブログを開設してどのぐらい経つだろうと思ったのは、ほんの1週間ほど前だった。確認すると、2005年3月10日が最初の記事。 もともとこのブログは大学院を休学することにしたとき、言語化する習慣が無くなってしまうのをおそれて始めたものだった。当時は28歳。しばらくは毎日更新にこだわったりもしていた。書かなければ、と思うと、いろいろその日のことを振り返る。開設して、正解だった。大学院は中退したが、未練がないわけではない。研究職がどうこうと言うより、研究成果を形としてまとめられなかったことには悔しさがある。 法人はできていたが、まだ子育てひろばも療育も放課後デイもやっていなかった。子どもの外出支援を毎日のようにやっていたり、学生たちがたくさん出入りしているところはずっと変わらない。あの頃はたくさんの子どもたちの「違うところ」よりも「同じところ」のほうに意識を強く向けていたような気がする。最近は「バ

    ブログ10周年 - 泣きやむまで 泣くといい
    nilab
    nilab 2015/03/18
    「このブログは大学院を休学することにしたとき、言語化する習慣が無くなってしまうのをおそれて始めたものだった。当時は28歳」「法人はできていたが、まだ子育てひろばも療育も放課後デイもやっていなかった」
  • 行方不明をもう繰り返さないために - 泣きやむまで 泣くといい

    豊中で行方不明になっていた子ども、気になってその後の経過もずっと追っていたが、残念な結果となった。関係者は当に無念だろうと思う。心からご冥福を祈りたい。 事業所を責めるのは簡単であるが、知的障害児者と関わりのある多くの事業所は「ありえないこと」と済ませられていないだろう。ひとつ誤れば、どこでもありうることだ。もちろん今回のような結果にまで至るのは稀であっても、福祉業界で「ヒヤリ・ハット」と言われるような「あわや行方不明」のケースは多くの支援者が体験しているのではないか。 福祉施設に限らず、子どもが家を抜け出して大変なことになった、という経験をもつ保護者も多い。特に重い知的障害を伴う自閉症児が家からいなくなって警察に通報されることは、週に2度や3度は全国のどこかで起こっているのではないか。この10年ほどの間に、わが地元だけでも4〜5件はあった気がする。 子どもが事業所から出ていかないように

    行方不明をもう繰り返さないために - 泣きやむまで 泣くといい
    nilab
    nilab 2015/03/18
    「子どもが出て行ってしまった経験からは「なんで出ていきたいのか」への反省は十分になされずに、「目を離さない」「よりドアの開閉を厳重に」など事後的な対処に発想が偏りやすい、と自戒する」
  • 子どもがいなくなった後の親の支援 - 泣きやむまで 泣くといい

    年末に亡くなった子の保護者に偶然会う。 相手がこちらに気づくまでの様子がどうにも元気がなく見えてしまった。気づいてからは、いつもの元気なお母さんだったけれど。相手は信号待ちの車の中だったので、やりとりができたのは一瞬だけ。新事業所に併設されたカフェを宣伝して招くのが、せめてものできたこと。 子どもを通じて出会えた人は、子どもがいなくなると、どんなふうにまた出会えばいいかわからなくなる。 うちはあまり「障害福祉サービス事業所」らしくない事業所なので、唐突に理由もなく連絡とったりしてもたぶんさほど違和感ないのだろうけれど、どんなふうに話ができるだろうか、という不安もある。何しろ自分のベースがコミュ障なので、子どもの話を抜きにすると、自然に話せる自信がない。子どものことをまた想うことが大事なときもあるだろうが、そうでないときもあるだろう。そんなタイミングもよくわからない。 でも、このままなんとな

    子どもがいなくなった後の親の支援 - 泣きやむまで 泣くといい
    nilab
    nilab 2015/03/08
    子どもがいなくなった後の親の支援 - lessorの日記
  • とてつもなく忙しい - 泣きやむまで 泣くといい

    たぶん法人設立以来で一番忙しい。 基的に同時並行で物事を進めるのが苦手な自分にとっては、あまりに多くのことが重なり過ぎている。2年半ほどかけてこぎつけた事業所の新設はようやく建物の改修工事開始。さっそく近隣から苦情。工務店の動きを信用し過ぎた。自治会への説明も思った以上に広まっていなかった。すぐ頭を下げに行く。改修費への寄付金は格的に募集をはじめて、1か月ほどが経過。目標額の半分にも届かない。想像通り、甘くはない。自治体への事業所指定申請はスムーズにいきそうな手ごたえだが、近隣事業所の質が惨憺たるありさまで行政も頭を抱えているので、指定担当者からは圏域の発達支援全体を変革してくれぐらいの勢いで期待を伝えられる。なかなか重い。 別の事業所では緊急の求人中。見つからないと、年末あたりから職員のオーバーワークはいっそう加速する。あるいは、支援の質や量の極端な低下か。タイミングはよくない。求め

    とてつもなく忙しい - 泣きやむまで 泣くといい
    nilab
    nilab 2014/11/07
    とてつもなく忙しい - lessorの日記 : 「事業所の新設はようやく建物の改修工事開始。さっそく近隣から苦情。工務店の動きを信用し過ぎた。自治会への説明も思った以上に広まっていなかった。すぐ頭を下げに行く」
  • ■ - 泣きやむまで 泣くといい

    ・「『自立』の反対は何だと思う?」「…寄生?」。 ・ときに想像の斜め上をいく学生たちが連日22時まで事務所につめかける例年通りの光景。11月上旬。 ・一部の保護者からは大量の手作り夜やらお菓子やらカップスープまでもが差し入れられ、これはもう断固として拒否すべきかと思いつつ、何だか差し入れるほうも楽しそうなので、結局なにも言えなくなる。 ・やっぱりうちが期待されているのは、元気そうな学生たちがたくさんいる、ということなのだろうか。そろそろそこからも脱却しなければいけないのだけれど。 ・特定の事業で専門性が高まっているのに、法人全体には波及しない。そして、発信力があるのは、学生たちの関わる事業だ。内部からの見え方と外部からの見え方はかなり違う。 ・一方で、支援学校を出て間もない子が「同じくらいの年ごろの人と出かけたい」と言うときに、これは専門性に変えられる話でもなく、ただ属性の問題だったりす

    ■ - 泣きやむまで 泣くといい
    nilab
    nilab 2014/11/06
    lessorの日記 : 「ゼミ発表やら卒業論文やらの質問を受けているうちに夜は更けていく。うちでこれだけ活動してきた学生が、どうして就労Aとか普通学級の支援とか、どっかで聞いた話からテーマを設定しようとするのだ」
  • 障害特性を「たとえる」 - 泣きやむまで 泣くといい

    3年も前に出ていた図書館で偶然見つけた。 自閉症・ADHDの友だち (文研じゅべにーる・ノンフィクション) 作者: 成沢真介出版社/メーカー: 文研出版発売日: 2011/05/01メディア: 単行この商品を含むブログを見る やさしい文章で、活字も大きく、振り仮名もたくさん。小中学生くらいをターゲットに書かれただと思うけれど、大学生などにも薦められる。 著者は特別支援学校の先生。ふたりの生徒について、それぞれ担任したときの出来事や教育・支援のエピソードを先生目線の一人称で物語としてまとめた内容。出会ってから、少しずつ子どもについての理解を深めながら、支援方法を試したり、予期しないことが起きたり…、というプロセスは、自閉症児などと新しく関わりはじめた学生などが、共感的に読みやすいのではないかと思う。 「たとえ」がたくさん出てくる。子どもたちのわかりにくい行動も、理由を考えたら特別でな

    障害特性を「たとえる」 - 泣きやむまで 泣くといい
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    nilab 2014/09/02
    障害特性を「たとえる」 - lessorの日記
  • コンサルからDMが届く福祉 - 泣きやむまで 泣くといい

    先週末に事務所のポストを開けると、透明のビニールに包まれたA4サイズのDMが。捨てるのにビニールと紙の分別だけしようと封を開けて、手が止まる。 ついに障害児を支援する「放課後等デイサービス」の起業や経営改善を促すセミナーの案内がコンサルから届く時代となったのだ。半日でウン万円。ちなみに場所は東京。こちらは関西某所である。受講には合計いくらかかるのだろうか。 ご丁寧にも短めのレポートがついている。もちろん事業の社会的な価値も伝えているものの「うまくやれば儲かりまっせ(大意)」とアピール。単なる「預かり」ではなく、「療育」で付加価値をつけて、他事業所と差別化していくことの重要性を説いている。 ああ、このようにして当事者のニーズから学ぶのではない事業所が増えていくのだな、と思う。 まだ利用者がひとりもいない状態であるのに、毎日の「プログラム」を強調したり、パンフレットのビジュアルがとてもきれいだ

    コンサルからDMが届く福祉 - 泣きやむまで 泣くといい
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    nilab 2014/07/17
    コンサルからDMが届く福祉 - lessorの日記
  • 子どもにとって集団ってそんなによいものだろうか。 - 泣きやむまで 泣くといい

    公園で子どもたちと全力の鬼ごっこをする。もちろん仕事で。 もう何年も続けてきているのだが、自分が主に関わっているのは特定の支援が必要な子どもである。年月が経つにつれて、周囲の環境は変わる。特に「お友だち」の顔ぶれは変わっていく。 公園でいっしょに遊んでいる子どもたちの中に「発達の気になる子」は他にもいて、うまくいけばみんなが正しく人との関わり方を学べる場になる反面、下手をすると互いに傷つけたり傷つけられたりするコミュニケーションが加速していく。 低学年のうちは同級生の集団でうまいぐあいにやれていたが、多くの子どもは年齢があがってくると公園では遊ばなくなる。自分の印象では、年齢があがってきたのに公園で遊び続けている子どもの中に「気になる子」は多い。発達の凸凹が見られることもあるし、家庭環境の問題が垣間見えることもある。 「気になる高学年」と「その他たくさんの低学年」が交わるようになってきたの

    子どもにとって集団ってそんなによいものだろうか。 - 泣きやむまで 泣くといい
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    nilab 2014/07/05
    子どもにとって集団ってそんなによいものだろうか。 - lessorの日記
  • 券売機の不要な個性 - 泣きやむまで 泣くといい

    駅によっての違いもあるのだけれど、主にこの近隣の主要駅での場合の話。 私鉄Aは障害者割引で切符を買おうとすると、券売機に現金を投入→割引ボタンを押すと駅員が登場→駅員に手帳提示→金額ボタンを押す→切符が出てくる。 私鉄Bは障害者割引で切符を買おうとすると、券売機に現金を投入→割引ボタンを押す→金額ボタンを押すと駅員が登場→駅員に手帳提示→切符が出てくる。 JRはそもそも券売機に障害者割引ボタンがついておらず、半額の「子ども」料金で切符を買ってしまうか、窓口で購入(手帳所持の小学生は券売機で購入不可能で、窓口にいくしかない)。「子ども」切符で大人が改札を通ろうとして駅員から呼び止められたら、そこで手帳提示。 知的障害や自閉症の人がAの券売機に慣れた後、Bの券売機に行くと、割引ボタンを押したまま出てくることのない駅員を待ち続けることになる。JRについてはもう最初から途方に暮れるしかない。 どう

    券売機の不要な個性 - 泣きやむまで 泣くといい
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    nilab 2014/07/04
    券売機の不要な個性 - lessorの日記
  • 「差別ヤジ議員特定」のために何ができるだろうか - 泣きやむまで 泣くといい

    このブログには、自分の仕事に直接関係することしかほとんど書かないのだが、今日は東京都議会の件。このままうやむやにされてしまうことを強く危惧している。 大きな問題発言をした議員が謝りもしないし、何の責任もとらない、ということはしばしばあるだろう。しかし、誰が言ったのかがわからないというのは、次元が違う。次回の投票における判断材料を得られないということだからだ。その意味で、誰よりも怒るべきは都民である。 自民党議員全員で逃げ切ろうと思っているのならば、発言内容は自民党全体の意思である、と考えるのももちろんひとつ。しかし、野次で何を言っても、どうせ特定されないし、うやむやにしてしまえばいいのだ、と思わせる前例を作ってしまうことにはなる。 これだけ隠蔽するというのはそれなりの立場にある議員なのかもしれないとも推測する。自浄作業が期待できないならば「このままでは選挙区に帰れない」「このままでは都議会

    「差別ヤジ議員特定」のために何ができるだろうか - 泣きやむまで 泣くといい
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    nilab 2014/06/25
    「差別ヤジ議員特定」のために何ができるだろうか - lessorの日記
  • 親の遠慮にも配慮してほしいとは思うけれど - 泣きやむまで 泣くといい

    学校には連絡帳というものがある。仕事上、しばしば目にする。 自分が子どものとき、親と教師の間でどんなやりとりがなされていたのか、ほとんどもう記憶がない。いま小学校などで一般的にどんな使われ方をしているのかもよく知らない。それでも言えることとして、障害をもつ子どもの親にとって先生と交わす「連絡帳」の意義というのは、一般的なそれよりも大きなものではないかと思う。 なぜなら、帰宅後に学校での出来事を話せる子どもばかりではないから。そんな報告ができるのは、むしろ少数派だろう。報告やコメントというのは高度なスキルが求められる営みであって、とりわけ言葉をもたない子どもにとっては難しいコミュニケーションである。 学校でどんな授業があって、子どもがどう学んでいるのか。連絡帳に書かれている内容が親にとっての数少ない情報源となる。連絡帳は一方向的なものではなく双方向のものであるから、熱心な保護者は家での出来事

    親の遠慮にも配慮してほしいとは思うけれど - 泣きやむまで 泣くといい
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    nilab 2014/06/11
    親の遠慮にも配慮してほしいとは思うけれど - lessorの日記
  • ■ - 泣きやむまで 泣くといい

    支援で子どもと公園へ。 テレビで「公園にいる変質者はこんなふうに子どもを狙っている」という特集を見て以来、公園に来た大人たちからの目に気をつかわざるをえない。ずいぶん地域で認知されてきたと思うし、通報とかされないと信じてはいるが、どうも落ち着かない。子どもどうしが遊ぶ様子を遠くから見守りたいタイミングが不安のピークだ。 同じ公園に数年も行き続けていると、子どもたちグループの離合集散だとか、遊びの流行の移ろいだとか、空間や遊具の使い方だとか、いろいろ垣間見えて興味深い。 小学校中学年ぐらいの女子の人間関係はとても複雑で、昔は仲がよかった子と急に関係が悪化していくのをしばしば見かける。自分たちでは関係修復ができない。相談というか愚痴のようなものをただ聞く。愚痴は互いの親どうしの関係にまで及ぶ。自分はいったい何の仕事をしているのだろうとも思う。それでも子どもだって、聞いてほしいのだ。そして、子ど

    ■ - 泣きやむまで 泣くといい
    nilab
    nilab 2014/06/02
    lessorの日記 : 「親しい友達と遊ぼうと約束して公園にやってくるのだが、そこには気の合わない者だっている。自分とは気が合わないが、友だちとは気が合うようなので、いっしょに遊ぶ展開になってしまう」
  • 差別を生むから「障害」を「症」に、ではない - 泣きやむまで 泣くといい

    「障害」を「症」に 精神疾患の新名称公表(産経新聞) http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140528-00000557-san-hlth この記事は、精神神経学会の発表内容をだいぶ略していて、誤解を招く。以下に日語訳の全文と検討経緯の説明がある。 DSM-5病名・用語翻訳ガイドライン https://www.jspn.or.jp/activity/opinion/dsm-5/index.html#maintitle 説明には、こうある。 病名・用語を決める際の連絡会の基方針を以下に列挙する. 1.患者中心の医療が行われる中で,病名・用語はよりわかりやすいもの,患者の 理解と納得が得られやすいものであること, 2.差別意識や不快感を生まない名称であること, 3.国民の病気への認知度を高めやすいものであること, 4.直訳が相応しくない場合には意訳を考え

    差別を生むから「障害」を「症」に、ではない - 泣きやむまで 泣くといい
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    nilab 2014/05/30
    差別を生むから「障害」を「症」に、ではない - lessorの日記
  • ひとのからだ - 泣きやむまで 泣くといい

    何も口にする気がしなくても、二日も経てば何か口にしたくなるというのはその程度の落胆でしかないということなのか。つらい記憶がいくらか薄れたのか。 いや、記憶は薄れない。忘れて済むことなどひとつもなく、対処しなければいけないのだから。人間の体がもつ生への執着がすごいのだろう。どれほど絶望していても、体は生きたがる。 さらなる苦境にも乗り越えなければならないが、何かができることでしか評価も信頼もされない関係に囲まれた生活というのはつらいものだ。支援者や法人代表である以前に人間であるのだが。愛のない生活とはこういうもの。

    ひとのからだ - 泣きやむまで 泣くといい
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    nilab 2014/03/20
    ひとのからだ - lessorの日記
  • ドラマを創作するときの自由 - 泣きやむまで 泣くといい

    例の野島伸司監修ドラマ。全体に児童福祉関係者からの評価はやはり厳しい様子。 昔からテレビドラマなんてほとんど見ないけれど(「倍返し」も「じぇじぇじぇ」も見ていない)、野島脚の『聖者の行進』は見ていた。1998年。知的障害の人たちに学生ボランティアとして関わり始めて、3年くらい経った頃だったので。周囲の学生も多くが視聴していたと思う。 地域からは障害者雇用に熱心な名士として理解されている社長が、実は知的障害者を劣悪な環境で働かせ、暴力や性的虐待を繰り返していて、という物語。センセーショナルなドラマとして話題にはなったけれど、障害福祉関係者から強く問題視されていた記憶はない(少なくとも「間違ったことを伝えるな」「誤解を招く」というような批判はなかったのではないか)。 件のドラマは、この「工場」部分が「児童養護施設」に置き換わったフィクションと考えれば、施設の描き方は問題じゃないと言えるだろう

    ドラマを創作するときの自由 - 泣きやむまで 泣くといい
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    nilab 2014/03/05
    ドラマを創作するときの自由 - lessorの日記
  • ■ - 泣きやむまで 泣くといい

    ・この3日で27km。45000歩。足が重たい。 ・「学校に行けること」を第一目標にするのは学校として当然なのかもしれないし、授業の内容も環境も工夫はされているようだが、これだけ調子を崩していると何もかも裏目に出てしまう。学校を出た直後から、心が明日の終わりの会へと向かって離れない。 ・こうした事態のきっかけを作ったのは福祉事業所であるが、責任意識どころか、このような事態になっていることさえ把握していないだろう。不用意に中身も確認しないまま新規の事業所を使うのは当にこわい。最近は行政が「ひどい事業所もあるので気をつけて使ってください」と言い出す状況。「じゃあ、それがどこなのか教えてくれよ!」と叫ぶ保護者。しかし、誰も具体名は出せない。行政も、地域にたったひとつの相談支援事業所も。できるのは「薦めない」ことぐらい。 ・様子を見たいと学校教員から尾行されている支援。ヘルパーの自分でさえなかな

    ■ - 泣きやむまで 泣くといい
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    nilab 2014/02/16
    lessorの日記 : 「最近は行政が「ひどい事業所もあるので気をつけて使ってください」と言い出す状況。「じゃあ、それがどこなのか教えてくれよ!」と叫ぶ保護者。しかし、誰も具体名は出せない」
  • 「子どもをテレビで試す」ことのリスク - 泣きやむまで 泣くといい

    「探偵!ナイトスクープ」は放送されている地域とそうでない地域があるだろうけれど、今夜の放送を見ながらtwitter上の反応を見ていて、いろいろ気になったので書いておきたい。 ナイトスクープそのものの番組内容はよく知られているだろう。視聴者からの依頼をタレントの「探偵」が調査して解決する、というスタイル。今夜の3目は「うちの息子はどこまでついていく?」のタイトルで、番組サイトに説明文があった。 4歳の息子は社交的過ぎて怖いもの知らずで、すごく困っている。電車に乗れば誰にでも話しかけ、買い物に行けばふらっとどこかに行き、迷子と思われては係員の方に連れて行かれそうになる。とにかく、知らない人でも仲良くなれば、その人について行ってしまうため、一瞬たりとも目を離せない。放っておくと、この子はどこまでついて行ってしまうのか。子育ての決意と今後の参考のために、一度、安全な状況で確かめさせて欲しい、とい

    「子どもをテレビで試す」ことのリスク - 泣きやむまで 泣くといい
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    nilab 2014/02/12
    「子どもをテレビで試す」ことのリスク - lessorの日記
  • 「こんな迷惑をかけられた」からの差別は手強い - 泣きやむまで 泣くといい

    グループホーム開設反対運動の件は、一日待ったら追加取材の記事がNHKから出てきた上に、自分がブログで紹介しようと思っていた調査を行なった研究者までその記事中に登場。なんというタイミング。 相次ぐ障害者ホーム反対の背景は http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2014_0127.html 調査結果については、twitterで少し紹介したが、量的調査が難しい領域だとも思う。どのように変数を設定すれば、コンフリクトが生じやすい「地域」像を浮かび上がらせられるのか。「新興住宅地」で多い、というのは何となくわかるが、個々の懸念や不安が大きな運動へと変わっていくダイナミズムを説明するものにはなっていない。「世代」もどのぐらい影響しているのか。良質な事例研究をたくさん読みたいとも思う。 解決策が「仲介者」に求められるのは事後対応として仕方ない。一方で、この種の話題

    「こんな迷惑をかけられた」からの差別は手強い - 泣きやむまで 泣くといい
    nilab
    nilab 2014/02/12
    「こんな迷惑をかけられた」からの差別は手強い - lessorの日記