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読み物に関するoriakのブックマーク (22)

  • 伝聞と嘘とほんとうの配合 - 傘をひらいて、空を

    サヤカあんたさあ、嘘つくじゃん、ブログで。うん、ついてる、というか、嘘つきますって宣言して書いてるから、一般的には、嘘をつくというよりフィクションを書いてるというんじゃないかな。純粋にフィクションでもないじゃん、たまに、ほとんどそのまんまのもあるし、立場を入れ替えたり視点を変えたりしてるのもあるし、たとえば、ほらこの前さあ、昔のあたしのこと出したでしょ、三年くらい前だっけ、書いていい?って言うから、いいよお、って言ったやつ、あれっきりすっかり忘れてたわ、あれなんかさ、書かれてることはぜんぶ事実で、でもあたしにとってはいちばん肝心なことが書かれてないわけでしょ。 私は、書く時期は、あんまりコントロールできない、とりあえず、友だちとかが何か話をして、それがその人にとってなにかしらの意味のありそうな話で、いつか書きたくなりそうなものだったら、許可は取っておく、そのまんま書かないこともある、すぐ書

    伝聞と嘘とほんとうの配合 - 傘をひらいて、空を
  • 鯨骨生物群集 長女 - 傘をひらいて、空を

    きょうだいのいちばん上というのは損なものだといつも思っていた。四人もいるからいちばん上の私の責任は重い。妹がふたりいて、上の子はぼおっとしているかと思えば急にわけのわからないことを言い出して親を怒らせる。見た目がひどいから余計に腹立たしい。見栄えに恵まれなければおとなしくして人の役にたつことをしていればいい。そういうことは母がそれとなく示唆してくれた。とはいえ母の言うことは抽象的な愚痴に過ぎなくて、具体化するのはすべて私の仕事だった。 上の妹には小さいころからよく言って聞かせたし褒めたりもしてやったから家事はよくやる。もちろん私も下の妹もローテーションでお皿を洗うし掃除もするけれど、麺類なんかの簡単な土曜日の昼を作るのは小学校高学年の時分から上の妹だし、後の林檎を剝くのも鍋の焦げを剥がして磨きあげるのも上の妹の仕事だ。私には家中を見張る仕事があるし下の妹には下の妹の役割がある。 父はほ

    鯨骨生物群集 長女 - 傘をひらいて、空を