奏で手のヌフレツン 作者:酉島 伝法河出書房新社Amazon酉島伝法はデビュー作の連作短篇集『皆勤の徒』と第一長篇『宿借りの星』が共に日本SF大賞を獲得と、寡作ながらもその作品は常に高い評価を受けてきた。 そんな酉島伝法による最新作『奏で手のヌフレツン』は2014年にSFアンソロジー『NOVA』に載った同名短篇の長篇版で、これが著者の現時点での最高傑作といっても過言ではないほど素晴らしい出来だ。酉島伝法の作風は造語を駆使しながら人ならざるものたちの世界、視点、文化を細かく描き出していく、一言でいえば「唯一無二」という他ないものだ。本作でもその特徴は引き継ぎながらも、ストーリー、世界観はともに既作よりも壮大さを増し、読みながら「今までこんな感覚、文章を読んで味わったことがないな……」と思うほど特殊な感覚と興奮が呼び起こされた。 たとえば下記は本作の一ページ目の文章で、奏で手と呼ばれる人たちが
真っ青な秋空に浮かぶ「再起動」とQRコード――。27日午後、コンピューターのエラーメッセージと思われる文章が全国の空に表示される出来事があった。メッセージは世界で同時多発的に目撃されており、各国政府は事態の把握と情報収集に当たっている。 メッセージは「問題が発生したため、メタバースを再起動する必要があります。エラー情報を収集しています。自動的に再起動します」などの文章とQRコードで構成される。上空に十数秒間表示された後、消失した。 日本では27日午後1時28分ごろ、北の空での目撃が相次いだ。SNS上に投稿された情報をまとめると、沖縄県から北海道まで全国で見られたようだ。 メッセージは日本だけでなく、中国や米国、その他欧州諸国、南半球各国など世界各地の上空でも同時に目撃された。現地で使用されている言語による違いはあるが、メッセージの内容は全て同じ。各国政府では現在、情報の収集と分析を急いでい
SF作家を指名手配 侵攻批判でロシア 2022年06月08日05時58分 ロシアの作家ドミトリー・グルホフスキー氏=2016年4月、ドイツ南西部シュツットガルト(EPA時事) 【モスクワAFP時事】ロシアの首都モスクワの裁判所は7日、SF小説「Metro 2033」で知られる作家ドミトリー・グルホフスキー氏(42)の逮捕を命じた。同氏はSNSなどでロシアのウクライナ侵攻を批判していた。内務省は、海外滞在中とみられる同氏を指名手配した。 「侵略者に勝利なし」 ウクライナ即時停戦訴え―ロシア人権活動家ガンヌシキナ氏 グルホフスキー氏はこの日、メッセージアプリ「テレグラム」で、「私はインスタグラムへの投稿でロシア軍の信用を傷つけたと糾弾されている」と指摘。「私はそこで言ったことをすべて繰り返す用意がある。『戦争をやめろ! 国民全体に対する戦争だと認め、そしてやめろ!』」と書き込んだ。 国際 コメ
商店でなにか買ったら、カードや現金じゃなくて、モバイルバッテリーを差し込むの。 商品代金の分だけ、バッテリーから電気を引かれる。 商店は電気で商品を仕入れる。 もちろん店舗の電力も賄う。電気で従業員のサラリーを払う。 各家庭には発電機がある。ゴミを食わせて発電。未来で改造済のデロリアンみたいなやつ。 高機能な発電機は何でも食う。 低機能な発電機は{生ゴミ、紙、アルミ、etc}などの単一ゴミだけ食う。 中級グレード発電機にはセレクターがついてて{生ゴミ、紙、アルミ、etc}を切り替えて食わせる。 不適合なゴミを食わせると壊れる。ただしまぁまぁハイグレードの発電機は壊れない、吐き出す。 人々は財布の代わりにモバイルバッテリーを持つ。発電機を持ってない人は、ゴミを発電所に持っていく自分のバッテリーにチャージしてもらう。手数料分の電気は引かれた上で。電気を使って水を生産する工場がある。工場は電気を
『ブレードランナー』や『炎のランナー』などの映画音楽も担当したギリシャの作曲家・シンセサイザー奏者のヴァンゲリス(Vangelis)が死去。英ガーディアン紙や米ワシントン・ポスト紙によると、彼の代理人は、治療を受けていたフランスのパリの病院で5月17日に亡くなったと伝えています。詳しい死因は明らかにされていませんが、ギリシャのニュースサイトINは新型コロナウイルスの治療を受けている最中だったと報じています。ヴァンゲリスは79歳でした。 ヴァンゲリスことエヴァンゲロス・オディセアス・パパサナスィウは、1943年3月ギリシャのヴォロス生まれ。父は画家、母はシンガーという芸術一家に育ち、4歳からピアノを始める。60年代前半にFORMYNXというポップ・バンドを結成して、音楽活動を本格的に始める。1968年にはデミス・ルソス、ルカス・シデラスとともにアフロディテス・チャイルドを結成。パッヘルベルの
「巨大な宇宙船が何光年もの距離をワープによって一瞬にして移動する」といったSFでおなじみのワープ・ドライブは、これまで「現実には実現不可能」といわれてきました。ワープ・ドライブを実現するには宇宙船を亜空間の場である「ワープ・バブル」で包む必要がありますが、新たにDARPA(国防高等研究計画局)から資金提供を受けてワープ・ドライブとは全く別の研究をしていた研究チームが、ワープ・バブルを偶然に出現させたと報告しました。 DARPA Funded Researchers Accidentally Create The World's First Warp Bubble - The Debrief https://thedebrief.org/darpa-funded-researchers-accidentally-create-the-worlds-first-warp-bubble/ ワープ
POPなポイントを3行で 『ゴジラ S.P』はいかにして生まれたか 脚本やSF考証を担当する円城塔にインタビュー 実験とユーモア溢れる、新感覚のゴジラ 『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』(以下『ゴジラ S.P』)が放送前から話題になったのは、まさかの円城塔さんが脚本に参加したことが大きいだろう。 円城さんは、小説や日本語の構造を書き換える作品を生み出してきた。その実験的な作風がSFシーンから純文学の領域においてまで評価され、これまでに芥川賞や日本SF大賞など数々の賞を受賞してきた。 そんな円城さんが「ゴジラ」シリーズに関わったらどうなるんだろう……? 抽象アニメーションみたいな「ゴジラ」になるのではないか……? 筆者だけではなく、放映前には、多くの人にそんな思いが去来していたと思う。 しかし、いざ『ゴジラ S.P』が放映されると、ゴジラの世界観を書き換えるようなことはなく、むしろ堅
ジェット・リョー @ikazombie 生物学ガチ勢なので、まったく新しい地球外生命の身体の仕組みを考えようとたまに妄想とかするんですが、「身体中を液体が循環してて栄養や老廃物を輸送しており、身体に穴が開いたらその液体が固形化して損傷も塞ぐ」という地球の動物が編み出したアイデアが秀逸すぎて超えられないんですよね……。 2020-07-23 18:14:17 ジェット・リョー @ikazombie これはついつい地球の環境基準で機能する仕組みを考えようとしちゃうせいもあって、超高圧高温下を想定するとか、生息環境の設定から捻らないと無理かもしれない。 2020-07-23 18:17:32
文:ハコオトコ 立原透耶(たちはら・とうや)作家・翻訳家 1969年生まれ。ファンタジーなど幅広い作品を執筆。「ひとり百物語」シリーズ(メディアファクトリー)など著作多数。華文SFの翻訳も長く手掛け、最近も中国語圏の作家の作品を翻訳した『時のきざはし 現代中華SF傑作選』(新紀元社)を出版。 戦後、ソ連の影響を受けた中国SF ――翻訳・監修に多くの人が携わった「三体」シリーズ邦訳版ですが、立原さんは主に和訳された文章と中国語の原書と乖離が無いか、固有名詞やルビのミスが無いかなどをチェックする「総監修」を担当しました。華文SFに造詣が深く、翻訳も長く手掛けてきた立原さんですが、まずは三体の背景にある中国のSF事情、歴史を教えてください。 第二次世界大戦後、中国ではソ連のSFが最初に(大々的に)影響したと思います。同じ共産国として中国の目指す科学技術立国、「頑張ったらこんな良い未来があるんだよ
論争の概要 ・あるSF編集者が自分の担当したアンソロジー本(『日本SFの臨界点』と『2010年代SF傑作選』)の表紙を掲載し、そのツイートが広くバズった。 ・それを見てある読者が twitter で以下のような発言を行い、反響を呼んだ。 「なんでSF小説とかアンソロの表紙って漫画・アニメ絵の女の子ばっかなの?恥ずかしくて持ち歩けないんだけど。自らターゲット狭めてマーケット小さくしてる気がする。(中略)誰も彼も「売れるから」で思考停止している気がしてならない。」 それに対して当該編集者がfusseterで以下のような反論を行った。 ・「女の子」に関して ・イラストレーターには『性別を指定しない抽象的なキャラクター像』で発注したもので、『女の子』ではない, ・キャラクター的であることそのものに対する違和感にしても、少なくとも現場ではそういうものにしようという意向ではなかった。 ・「恥ずかしい」
フランスで設立され、海外で広がっている学費無料でコンピューターのプログラミングを学ぶことができる新しいタイプのIT技術者の養成機関が、国内で初めて東京に開設されました。 「42」と呼ばれるこのIT技術者の養成機関は、通常の授業は行われず、自分たちで課題を解きながらプログラミングの技術を学ぶのが特徴で、7年前にフランスで設立され、これまでにアメリカや韓国など世界16か国で開設されています。 学費は無料で、18歳以上であればプログラミングの知識が無くても選考を受けることができます。 今回、選考に通ったのは187人で、22日は東京 港区のキャンパスで、新型コロナウイルス対策のためオンラインで参加した人も含めて早速、課題に取り組みました。 課題は、一人ひとりがインターネットを使って調べたり、受講生どうしで相談したりしながら解いていくということで、情報セキュリティやデータサイエンスなどの技術の習得を
SFとかパラノイアとかみたく管理される社会が羨ましい。生まれた時に遺伝子調べてもらって、適性がわかって、その職業に就くことが出来る社会とかはめっちゃいいじゃん。向いてないけどやりたい仕事とかは、趣味程度にとどめておくのがきっと幸せなんだよ。だって向いてる仕事だとちゃんと評価ももらえるし褒めてももらえるのよくない? 自己肯定感バリバリつくよ。あ、でも「適性があるんだからこの程度出来て当たり前です」なんて言うコンピューター様はやだな。そこは「流石です。私の見込んだ通りでしたね」って言ってください、人間は褒めて伸びる生き物なので そして何にも適性がなかったら、処分まで面倒みてくれる。最高かよ。「社会」に向いてないのに生きることほど苦痛なことないぜ。なんかの人権団体から抗議来そうだけど、それなら「何の適性もないって判断された人達は全員あなた達が面倒みてね」って反論で駄目かね。そうしたらきっと黙って
不人 @hakanakihuhito これ使い続けると、やっぱ脳の使用領域も拡張されて変わるんですかね? 人間は無意識的に身体を使ってるわけだけど、物理的に変えてやると、意外に脳や神経は適応して発達していくんだよね。今までと違う身体になっても使い方が上手になっていく。 >RT 2019-04-17 00:38:05
AIとはなにかということを、真剣に考え始めたのは、6年前からだ。AIとはなにかというテーマを突き詰めていくと、そもそも人間の知性とはなにか、という疑問にぶちあたる。 人間の知性を将来はコンピュータに搭載された人工知能が超えてしまうという想像はコンピュータの登場とともに誕生していて、なにも新しいことではない。事実、コンピュータは発明された瞬間に、計算能力においては人間を軽く超えていた。 計算能力で劣っているにも関わらず知性において人間がコンピュータに負けてないと思うのは少し奇妙なことでもある。人間の脳の機能の進化において、数字を扱って、計算できるようになったのはかなり最近のことのようだ。人間の脳にとっては、足し算とかかけ算は、最新のバージョンアップで、やっと可能になった最先端の高度な情報処理能力であって、それでコンピュータに負けてしまったということだ。 人間がコンピュータには直感はないとか、
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