「今から遠い未来、僕らは『宝石』になった」。デビュー作『虫と歌』で、手塚治虫文化賞新生賞を受賞し、寡作ながら天才との呼び声も高い市川春子さんが、初めての長編連載『宝石の国』で大きな変化を遂げています。キャラクター化した美しい宝石たちが天からの「敵」と戦うこの物語は、実は仏教から着想したそうな。市川さんの着想から作品に込めた想いを聞きました。 市川春子がいま輝いている3つの理由 デビュー作から大ブレイク! デビュー作『虫と歌』が第14回手塚治虫文化賞新生賞を受賞。抜群の物語構成と独特の構図で異彩を放ち、漫画ファンの熱狂を呼びました。 哲学的思考を宿した初の長編にしびれる! 人間でないものを描き出すことで、「人間とはいったい何か?」という哲学的な問いに迫る、宝石がキャラクター化された初の長編作品が『宝石の国』です。 一見キュートなのに、ゾクリとするほど美しい! パッと見はキュートなキャラクター