当サイトのレビューは、実際に使ってみて気づいた悪いところもしっかり指摘しています。メーカーの言い分を宣伝するだけの「カタログサイト」に甘んじることの無いよう、2007年のサイト開設から管理人が一人で責任を持って評価し、レビューしています(評価基準) 単なる人気ランキングではなく、性能や使い勝手を細かくチェックしています。 この記事の著者:石井元晴 2007年から当サイトを運営。テレビ朝日「羽鳥慎一のモーニングショー」や小学館「@DIME」などメディア取材を受けるセキュリティソフトの専門家。
昨日の完成したぞエントリーに続き、『AWSの薄い本 アカウントセキュリティのベーシック』関連のエントリーです。 私は今まで、あまりセキュリティって好きな分野では無かったです。もちろん必要性は解っていて、その対策等をいろいろ考えてはいたのですが、どこか自分の仕事じゃないなぁと思っていた部分があります。今回、AWSのアカウントセキュリティ本を書いて、ようやく腑に落ちました。それをまとめたのが、次のツィートです。 AWSのアカウントセキュリティ本書き終わって、今までセキュリティとか、その周辺の事項が好きじゃなかった。その理由が、ようやく確信に近いものを得た。あの領域の多くが、人間ではなくてコンピュータにやらした方が向いている。今まで解ってなかった— Takuro SASAKI@技術書典-1日目 (@dkfj) 2020年3月23日 24時間365日での自動攻撃。では、防御は? 攻撃者が24時間3
新型コロナウイルス対策として様々な企業で在宅勤務が推奨される中、VPNに関する発言を耳にする機会が増えた。「大勢が使い始めたので速度が落ちた」「社内からの利用申請が急増した」といった恨み言が中心だが、興味深いものもあった。なんでも「グーグルはテレワークにVPNを使っていない」のだという。 米グーグルは従業員が在宅勤務をする際にVPNを一切使っていない。インターネット経由で利用できるSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)の「G Suite」などで業務が完結するから、といった単純な話ではない。開発システムや経理システムといったあらゆる種類の社内アプリケーションが全てインターネット経由で利用できるようになっているため、従業員はそもそもVPNを利用する必要がないのだという。 同社はこうした社内事情を「BeyondCorp」という取り組みとしてWebサイトや論文で公開している。さらに2017年
『ターミネーター:ニューフェイト』に先立つ『ターミネーター』『ターミネーター2』の世界では、サイバーセキュリティの状況はどうだったのでしょうか。 映画『ターミネーター』の新作が公開中です。製作者によると、今回の作品はシリーズの中でも重要な『ターミネーター2』の正統な続編とのことです。一般的に見て、AIの反乱は明らかに情報セキュリティの問題です。そこで、私たちは本作のサイバー的状況を詳しく調べることにしました。ここで取り上げるのは、シリーズの最初の2作品です。 ※以下、ネタバレを含みます ターミネーターそのものに対しては、特に言いたいことはありません。このアンドロイドは、プログラムされたことに厳密に従い、サラ・コナーの追跡に優れた判断力と感覚を発揮します。思い出してほしいのですが、第1作の公開は1984年でした。当時、コンピューターは今ほど普及していませんでした。そこで、私たちの観点から見て
2019年6月8日夜、クレジットカードの情報窃取を目的としたページが稼働していたと情報をいただきました。偽ページが稼働していたドメインやIPアドレスを調べたところ、いくつか興味深い情報が確認できたため、調べた内容をここではまとめます。 偽決済画面だらけのサーバー 情報提供頂いたURLではクレジットカード情報を窃取することを目的とした偽決済画面が稼働していた。 サブドメインには決済代行サービスのペイジェントに似せた文字列が用いられていた。 偽決済画面はワイン販売を行っている会社名がフォーム上部(モザイク部)に掲載。 この会社は2019年2月にWebサイトの改修を目的として一時閉鎖すると案内。 6月に新ドメインでECサイト再開。新ドメインへ移行した理由は「諸事情により」とのみ説明。 問題のドメインsearch-hot.comを調べる 問題のページが稼働していたドメインsearch-hot.co
毎日のように企業や組織を狙ったサイバー攻撃が繰り返され、その方法も次々と新しくなっています。皆さんの中にはひょっとして、小さな企業を十分守るだけのセキュリティの知識を身に付けるには「ある程度お金がかかるはず」と思っている方もいるのではないでしょうか? 実は、そんなことはありません! 内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)は2019年4月19日、新たに「小さな中小企業とNPO向け情報セキュリティハンドブック 初版(Ver.1.00)」を公開しました。その内容は、セキュリティ本を上梓している筆者が「ぐぬぬ」とうなったほどです。これは、素晴らしい! 「どうしてこの人は、他人の本をそこまで推すの……?」と面食らった読者もいるかもしれません。この本を読んでほしいと私が考える根拠を、これから詳しく説明していきましょう。 NISCはこれまでも、個人向けに黄色い表紙の「インターネットの安全・安心ハン
井二かけるの追い解説 今回の漫画のテーマは、ITエンジニアの間でしばしば批判される「後続メールでのパスワード別送」です。 ここでいう「後続メールでのパスワード別送」とは、メールで添付ファイルを送付する際、添付ファイルをパスワード付きzipとし、後続メールでパスワードを送付するという方式です。 現在、情報セキュリティ対策の一環として、「後続メールでのパスワード別送」を採用する企業が数多く存在します。漫画のようにパスワード別送をシステムで自動化している企業も少なくありません。 では「後続メールでのパスワード別送」は何が問題なのでしょうか。代表的な2つの点を挙げます。 1.後続メールでパスワードを別送しても、セキュリティはほぼ向上しない 電子メールはその仕組み上、基本的に相手に届くまでに複数のサーバを経由します。メール送信にTLS/SSLを用いても、暗号化が保証されるのは自分が使用しているメール
テキストファイルは開いても安全――。情報セキュリティの常識だ。ところが、その常識が覆された。テキストファイルの一種であるCSVファイルを使った標的型攻撃が国内で確認されたのだ。CSVファイルを開いただけでウイルス(マルウエア)に感染する恐れがある。CSVファイルも危ないファイル形式の一つだと認識すべきだ。 CSVファイルとは、表の要素などをカンマや改行を使って記述したテキストファイルのこと。CSVはComma Separeted Valueの略である。ファイルの拡張子はcsv。CSVファイルの中にはテキストの情報しかない。 だが、拡張子がtxtなどのテキストファイルとは大きく異なる点がある。初期設定(デフォルト)でExcelと関連付けられている点である。Excelをインストールすると、ユーザーが設定変更しなければ、CSVファイルが関連付けられる。つまり、CSVファイルをダブルクリックするな
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