ポソ宗教戦争(ポソしゅうきょうせんそう)は、インドネシア中部スラウェシ州北東沿岸部の主要な港であり交通の中心であるポソで1998年末から2001年末に起こった宗教戦争である。 ポソ宗教紛争、ポソ戦争、ポソ事件ともいう。 概説[編集] 1998年12月24日、ムスリムとキリスト教徒の間で抗争が勃発し、約1,000人が死亡、数万人が避難民となった[1]。抗争の発端は、ムスリムの少女がキリスト教徒に性的暴行を受けたという噂が原因だった。この抗争により、数千人ものムスリムとキリスト教徒が死亡し、60,000世帯以上が避難したとも報告された[2] 。死者数、避難民の数は正確には分かっていない。 2001年12月、政府の調停で、ムスリムとキリスト教徒の和平合意「マリノ合意」が結ばれ、宗教抗争は急速に沈静化に向かったが、依然として緊張状態や組織的攻撃は続いている。 2003年には、ポソ地区で覆面をした武