北朝鮮当局は、自国に新型コロナウイルスは流入していないと繰り返しているが、現地からは、各地で死者、感染者が相次いで発生していると伝わってきている。 感染者が集中しているのは、中国と国境を接する新義州(シニジュ)、羅先(ラソン)、海外との往来が多い首都・平壌だが、新義州から300キロも離れた黄海南道(ファンヘナムド)の海州(ヘジュ)でも死者2人、隔離患者7人が発生している。 公開処刑に頼りこれについてデイリーNKの北朝鮮内部情報筋は、当局が新型コロナウイルスによる肺炎(COVID-19)と思しき症状を示した後に死亡した男性から感染が広がったと見ていると伝えた。 この男性は、新義州で家電製品、食料品、化粧品などを買い付け、海州に運んで売る卸売業を営んでいた。当局は、ウイルス拡大防止のために、移動禁止令を下したが、この男性はその後に新義州に行ってきたことが確認された。 これに対して、国境地域の住