香川県警さぬき署は13日までに、さぬき市の「有料老人ホーム御徳」の入所者の男性(82)が、鼻から挿入したチューブで朝食の栄養剤を摂取した後に体調不良を訴え、呼吸不全により病院で死亡したと明らかにした。 チューブは通常、胃に直接差し込まれているが、司法解剖の結果、肺から液体状の異物が見つかったといい、同署はチューブの挿入方法など、詳しい状況を調べている。 同署によると、男性は11日午前7~8時ごろ、栄養剤を摂取。同11時15分ごろ、男性から「苦しい」との訴えを受けた巡回中の介護福祉士が病院に連れて行こうとしたが、男性は断った。約10分後に介護福祉士が様子を見に行った際も苦しそうだったため、同11時40分ごろ119番した。 男性は自立歩行できず、介助が必要だった。チューブは食事以外の時間も常に挿入したままだったが、11日の朝食時に何らかの理由で挿入し直したという。
愛知県東海市の介護施設で昨年12月、休憩室で茶を飲んだ従業員の男女10人が相次いで体調不良を訴えた事件で、愛知県警は11日、茶に睡眠剤を混入したとして、東海市富木島町、施設の元従業員高屋律子容疑者(51)を傷害の疑いで逮捕し、発表した。「自宅から持ってきた睡眠剤を数十個入れた」と容疑を認めているという。 発表によると、高屋容疑者は施設に勤めていた昨年12月9日午前8時~正午ごろ、従業員用休憩室にある容器の茶に睡眠剤を混ぜ入れ、昼食時に飲んだ従業員10人(男性4人、女性6人)に、眠気やふらつきといった体調不良を起こさせた疑いがある。 東海署によると、休憩室の茶を飲んだ10人全員が体調不良を訴え、当日に病院で診察を受けた。翌日までに全員快復したという。一方で、施設内には利用者41人やほかの従業員もいたが、同じような症状の人はいなかった。 高屋容疑者は事件後の昨年12月末に施設を退職。調べに対し
盛岡市の認可外保育施設で2015年8月、預かり保育中の乳児に食塩を混ぜた液体を飲ませて食塩中毒で死なせたとして、岩手県警は11日、保育施設を経営していた吉田直子容疑者(33)を傷害致死の疑いで逮捕し、発表した。吉田容疑者は「液体に食塩を溶かして飲ませたが、死ぬとは思わなかった」という趣旨の供述をしているという。 捜査1課によると、亡くなったのは盛岡市の下坂彩心(あこ)ちゃん(当時1)。吉田容疑者は15年8月17日午前10時半ごろから18日午前0時5分ごろまでの間に、預かっていた彩心ちゃんに食塩を摂取させ、食塩中毒で死なせた疑いがある。この日は、施設内には吉田容疑者と彩心ちゃんしかいなかったという。 彩心ちゃんは18日未明に父親に引き取られた後、嘔吐(おうと)するなど体調が急変。午前1時ごろに同市内の病院に運ばれたが、約3時間半後に死亡した。病院から県警に「食塩中毒の子どもが運ばれてきた」と
埼玉県ふじみ野市の特別養護老人ホームに入所していた高齢女性が介護ミスで死亡した、などとして、遺族が近く、施設の運営法人に約4千万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こす。遺族は「同様の事故を減らすため、裁判で原因や背景を明らかにしたい」としている。 亡くなったのは中野小夜子さん(当時86)。認知症を患い、2015年1月から特養「上野台の里」に入所。事故時は要介護度4で、座った状態を保つのも困難だった。原告となる中野さんの息子2人や代理人弁護士によると、事故は15年9月7日の夕飯時に起きた。中野さんは、食事を飲み込んだ後に吐き出す動作をくり返し、病院に救急搬送されたが、10月23日に死亡した。死因は食物が肺に入った場合に起きる「誤嚥(ごえん)性肺炎」と診断された。 施設側が県に出した事故報告書では、食事介助の際に上半身を起こすベッドの角度を過度に垂直に近づけたことや、食事を早く食べさせ過ぎ
日本社会精神医学会は、相模原市の障害者施設殺傷事件に関する見解をホームページに掲載した。精神科の外来診療については、「ともすれば医師1人の診察に終始し、多職種チーム医療を提供したり、多機関連携による地域支援を展開したり、積極的にピアサポートを行ったりすることができない現状がある」と指摘。精神障害者の退院後支援や、支援者を支える体制を有効に機能させるために必要な予算措置を求めている。【新井哉】 同学会は、殺傷事件の加害者が、事件を起こす5カ月前に措置入院していたことなどを「看過できない」とし、特別委員会を組織して社会精神医学的な見地から事件を検討した。 検討の結果、▽精神科医療・精神保健福祉に対する人員と...
10日午前3時20分ごろ、奈良県上牧町上牧の介護老人保健施設「こころ上牧」4階個室で、入所者の森本ミツヱさん(97)がベッド横の床に倒れているのを、巡回中の男性介護士(54)が発見。間もなく死亡が確認され、奈良県警は司法解剖の結果、死因は首を絞められたことによる窒息死と発表、殺人事件として捜査を始めた。 県警などによると、森本さんは「要介護3」で車いすを使用。身体の左側を下にした状態でベッド左側に倒れており、首には絞められたような跡があった。部屋が荒らされた跡や、着衣の乱れなどはなかった。午前1時に同じ男性介護士が巡回した際はベッド上で寝ていたという。 施設は5階建てで、2〜5階の居室に計75人が入所し、4階には19人が入所。当時は介護士4人と看護師1人の計5人が当直勤務中だった。施設の出入り口は午後6時〜午前8時ごろまでオートロックで施錠され、外部からは出入りできないという。
子どもが亡くなるなど重大な児童虐待について、自治体がまとめた報告書をNHKが分析したところ、児童相談所などが事前に虐待の兆候を把握していたケースが全体の7割に上ることがわかりました。中には、一度逮捕されたものの検察が不起訴にしたあとに虐待が繰り返されたケースもあり、専門家は児童相談所や警察と検察の連携を強化する必要があると指摘しています。 平成20年度以降に自治体が公表するなどした報告書165件をNHKが分析した結果、児童相談所や保健所などが事前に通告や相談を受けるなどして虐待の兆候を把握していたケースが117件と、全体の70%に上ることがわかりました。 さらに、このうち平成25年に和歌山県で当時、2歳だった男の子が父親から暴行を受けて死亡した事件など4件は、虐待の疑いがあるとして逮捕されるなどしたものの、検察が不起訴にしたあとに虐待が繰り返されたと見られています。これらの報告書には「虐待
カナダ・オンタリオ州ウッドストックの裁判所を後にするエリザベス・ウェットローファー容疑者(2016年10月25日撮影)。(c)AFP/The Globe and Mail/GEOFF ROBINS 【10月26日 AFP】カナダ東部オンタリオ(Ontario)州の警察当局は25日、同州にある2つの老人介護施設で2007年から14年にかけて入所者8人を殺害した容疑で、施設で働いていた元看護師の女を逮捕したと明らかにした。 問題となっている事件が起きたのは、オンタリオ州ウッドストック(Woodstock)とロンドン(London)にある2つの民間施設。エリザベス・ウェットローファー(Elizabeth Wettlaufer)容疑者(49)は両施設で勤務していた。 8件の第1級殺人の容疑が持たれているウェットローファー容疑者は、25日午前中に短時間出廷し、現在も勾留されている。 オンタリオ州警察
東京都は1日、羽村市の有料老人ホーム「グリーン東京」で、腸管出血性大腸菌O157による集団食中毒が発生し、82歳の女性が死亡したと発表した。また、千葉県は同日、O157の集団感染が発生していた同県市川市の老人ホーム「ウエルピア市川」で重症で入院していた97歳の女性が死亡したと発表。いずれも同じ給食会社が食事を提供していた。 都によると、食事を提供していたのは、ホームを運営するSOMPOケアメッセージの子会社「シーケーフーヅ」(本社・岡山市)。製造元から仕入れた食事をホーム内の調理室で再加熱するなどして提供していた。 羽村市の施設では8月27〜30日、入居者132人のうち、死亡した82歳女性を含む71〜99歳の男女計23人が下痢や発熱などの症状を訴えた。患者8人からO157を検出した。1日現在12人が入院している。
東京都と大阪市の認可外保育施設で、先月から今月にかけて、うつぶせで昼寝をしていたいずれも1歳2カ月の男児が亡くなる事故があったことがわかった。 都保育支援課によると、中央区の事業所内にある保育施設「キッズスクウェア日本橋室町」では3月11日午後2時ごろ、うつぶせで寝ていた男児の顔が変色しているのを職員が発見。男児は病院に運ばれたが、約2時間後に死亡した。 施設には当時、保育士ら6人がおり、0~4歳の20人をみていた。施設側は都に「泣いている子に人手がさかれていた」と説明。都は今月8日、呼吸の確認を十分にしていなかった点などが都の基準に反しているとして、施設を運営するアルファコーポレーション(本社・京都市)に行政指導した。 大阪市淀川区の「たんぽぽの国」では4日、施設に初めて預けられた男児が死亡した。市保育企画課によると、男児は午後2時40分ごろから昼寝をし、約50分後に女性保育士がうつぶせ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く