印刷 関連トピックス地震台風国史跡・小峰城跡の竹之丸の石垣。東日本大震災で崩落した=福島県白河市教委提供国史跡・小峰城跡の竹之丸の石垣。崩落前の姿=福島県白河市教委提供国史跡・小峰城跡の本丸の石垣。東日本大震災で崩落した=福島県白河市教委提供国史跡・小峰城跡の本丸の石垣。崩落前の姿=福島県白河市教委提供「孕み」を起こした高松城の石垣。このあと03年の台風で崩れた=高松市教委提供 お城の石垣が、全国各地で崩落の危機に直面している。原因は、樹木の根が石垣の内側に張り出し、妊婦のおなかのように膨らむ「孕(はら)み」と呼ばれる現象。桜の名所や緑豊かな公園として、市民に親しまれている史跡が多く、伐採は容易ではない。 ■桜の名所 圧迫悲鳴 高松市で1月19、20日、文化庁などが主催した全国の石垣整備に関する研究会があった。福島県白河市教委の担当者が、国史跡の小峰城跡について東日本大震災の影響を報告
被災した紙資料の再生に活用される世界最大の真空凍結乾燥機=19日、奈良市の奈良文化財研究所、成川写す 津波で水につかった紙の資料を再生するために、奈良市の奈良文化財研究所(奈文研)が、所有する世界最大の真空凍結乾燥機を活用することになった。 乾燥機は直径1.6メートル、長さ6メートル。遺物用のコンテナ(縦53センチ、横36センチ、深さ31センチ)約120箱分が一度に処理できる。マイナス40度で凍結させた後に真空状態にして、水分を飛ばす仕組みで、普段は遺跡から出土した木製品の保存修復に使われている。 文化財指定の有無を問わず、一般の民家に伝わる古文書や図面、戸籍簿や登記簿などの公文書、個人の日記に至るまで、紙資料のすべてを受け入れる方針だ。5月上旬には第一弾として、NPO法人「宮城歴史資料保全ネットワーク」(仙台市)が収集した古文書などを処理するという。 高妻洋成(こうづま・ようせい
東日本大震災で被災した文化財を保護するため、文化庁は30日、大学研究者や博物館学芸員、自治体職員ら官民の専門家を集めた「文化財等救援委員会」をつくる方針を固めた。いわば文化財のレスキュー隊で、地域の仏像や古文書など未指定文化財をがれきの中から救出して保存する。 専門家に被災地へ赴いてもらい、所有者の立ち会いのもとで文化財を拾い出し、博物館などに一時保管する。対象は持ち運びできる文化財で、地域の博物館や資料館、寺社や個人宅に所蔵されている土器や仏像、農具、古文書、写真など。 救援委員会は阪神大震災で初めてつくられたが、組織の立ち上げに時間がかかり、救出が間に合わず散逸したものも少なくない。兵庫県教育委員会の村上裕道文化財室長は「文化財は地域のアイデンティティーであり、誇り。喪失の痛手は大きい」と話す。 今回の震災で、国宝など国関連の文化財は、建造物中心に416件の被災が判明。自治体指定
東日本大震災、文化財の被害275件 天心の六角堂も流失2011年3月22日15時21分 津波で流された茨城大学五浦美術文化研究所六角堂の跡=成田認撮影 東日本大震災による文化財の被害が次々判明している。文化庁によると、国関連の文化財の被害は21日午前5時現在、計295件に達した。同庁は茨城県桜川市に文化財調査官を派遣するなど現地調査も始めた。 瑞巌寺など国宝が4件のほか、名勝の中の「国宝級」である特別名勝でも、小石川後楽園(東京都)や旧浜離宮庭園(同)など4件の被害が出た。横山のウグイ生息地(宮城県登米市)がポンプ停止で池水位が下がるなど天然記念物も11件の被害が出ている。 深刻な被害も少なくない。近代美術を指導した岡倉天心がデザインした茨城大学五浦美術文化研究所六角堂(茨城県北茨城市)は建物ごと津波に流された。六角堂は岬の端にあり、天心の思索の場だった。同研究所の副所長で茨城大教授の小泉
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