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書評に関するusataroのブックマーク (12)

  • 平清盛はグローバリストか? ─TPP論争・誤解の構図─ --- 呉座 勇一

    先日、私が幹事を務めている私的な勉強会で、與那覇潤氏を招いて『中国化する日』の合評を行った。1000年の歴史を“蛮勇”をふるって300ページで語ったであるだけに、専門家が細かく見ていけば色々とツッコミ所はある。だが、いちいち揚げ足取りをしても生産的ではないので、個別的な問題には立ち入らず、なるべく書の全体を議論するよう心がけた合評会であった。 しかし(当日は自粛したものの)日中世史を専攻する身として、どうしても違和感をぬぐえなかったのが、源平合戦の評価である。與那覇氏は書の中で、市場競争中心の「グローバリズム」を推進する西国の平氏政権と農業重視の守旧派勢力たる坂東武者が争い、勝利した後者が「反グローバル化政権」たる鎌倉幕府を築いたと説いている(45・46頁)。この辺りの記述が、一時期「第三の開国」と呼ばれたTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)を意識したものであることは疑いない。す

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    usataro 2013/03/18
    ご、呉座っち…
  • さらば水戸黄門 - 書評 - 勾留百二十日 特捜部長はなぜ逮捕されたか : 404 Blog Not Found

    2011年12月20日16:00 カテゴリ書評/画評/品評Taxpayer さらば水戸黄門 - 書評 - 勾留百二十日 特捜部長はなぜ逮捕されたか 勾留百二十日 特捜部長はなぜ逮捕されたか 大坪弘道 出版社より献御礼。 添え状より 判決は来年3月、これまでこうした手記の出版は判決に不利になるからと、判決後に出すのが普通でした。公判が続く中での被告の手記の出版という意味でも極めて異例 こういうのも何だけど、著者は書の上梓を判決後まで待つべきだったと思わずにはいられなかった。 問うに落ちず語るに落ちるとは、まさに著者のことではないか。 書「勾留百二十日 特捜部長はなぜ逮捕されたか」の著者は、大阪地検特捜部主任検事証拠改ざん事件の大坪弘道被告。 P. 22 私の運命の暗転はこの一日の電話から始まった。 敬老の日の語と、自宅に元部下の國井弘樹検事から驚愕すべき電話が入った。 「次席、じつは朝

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    usataro 2011/12/20
    検察官がいかに自らの職務を勘違いしているか、そして冤罪がどういう土壌のもとに生まれるのかということに思いを至らせてくれる、いい書評。
  • 総員玉砕せよ! ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    総員玉砕せよ! (講談社文庫) 作者: 水木しげる出版社/メーカー: 講談社発売日: 1995/06/07メディア: 文庫購入: 32人 クリック: 1,763回この商品を含むブログ (99件) を見る 出版社/著者からの内容紹介 昭和20年3月3日、南太平洋・ニューブリテン島のバイエンを死守する、日軍将兵に残された道は何か。アメリカ軍の上陸を迎えて、500人の運命は玉砕しかないのか。聖ジョージ岬の悲劇を、自らの戦争体験に重ねて活写する。戦争の無意味さ、悲惨さを迫真のタッチで、生々しく訴える感動の長篇コミック。 水木しげるさんの戦争体験を漫画にした作品のなかでも、とくに評価が高いものだったので、僕はちょっと「覚悟」して読みました。 でも、僕は正直、「なんか、あんまり『感動』しないなあ」と思いながら、前半を読んでいたんですよね。 激しい戦闘シーンもないし、仲間の死は、ワニにべられたり、魚

    総員玉砕せよ! ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
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    usataro 2011/02/05
    NHKで香川照之がやったドラマの方もよかった。朝ドラの向井くんはかっこよすぎて(笑)/戯画化されてるけど、楠木正成心酔の士官みたいな言説がもっと社会を覆ってたような気もする。
  • 戦後知の可能性 : 池田信夫 blog

    2011年01月24日22:24 カテゴリ科学/文化 戦後知の可能性 タイトルの「戦後知」とは、編者によれば「敗戦直後から日社会の現実に向き合って、社会の変革にかかわろうとしてきた啓蒙的知識人の系譜」だという。この自己規定にもあらわれているように、書は丸山眞男や竹内好など10人の「進歩的知識人」を取り上げて、その再評価を試みたものだ。 論文集としては成功しているとはいいがたいが、ざっと読んで印象的なのは、対象となる「啓蒙的知識人」が共通にマルクス主義の強い影響を受けていることだ。もっともその影響の希薄な丸山でさえ、「講座派的近代主義」の一種ともいえる。吉隆明や網野善彦はマルクス主義者であり、村上重良は共産党員だった。もっとも若い世代の柄谷行人でさえ、マルクスの影響を脱却できていない。 もう一つの共通点は、「西欧近代」に対するあこがれと反発のアンビヴァレンスだ。丸山のようにもっともモ

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    usataro 2011/01/25
    こないだ買った。/4段落「戦後の歴史に…」以降は例の池田節。/本自体は、人物の取り上げ方を含めけっこう興味深い。
  • 大人になって読み返したらスゴかった 「英文標準問題精講」

    「英文標準問題精講」(原仙作 著)。第5訂版。初版はなんと戦前の1933年。今も屋の大学受験コーナーに行けば売られている、参考書の古典中の古典である。 10年くらい前だろうか。大学受験する時に買ってはみたのだけれど、さっぱりわからんと放り投げたこの参考書を、なぜだか分からないがふと思い出し、棚の奥からひっぱり出してふむふむと読み進めてみたら面白くて止まらなくなってしまった。今では、寝る前に2、3の例文を読むことが最近の日課になってしまってすらいる。 アマゾンでの散々な評価[amazon:英文標準問題精講]で見れるように,このは確かに受験参考書としては使えない。より解説が豊富で効率的に要点を学べるが山ほど出ており、純粋に受験生の実用性でのみ評価した場合、もう役目を終えていると言っていいかもしれない。 しかしそれでも書の魅力自体は色あせていない。「英文標準問題精講」が持つ最大の魅力

    大人になって読み返したらスゴかった 「英文標準問題精講」
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    usataro 2011/01/23
    地方公立校出身の僕はこういう定番的な本を一切知らぬまま受験に臨んだ。Z会の存在すら「都市伝説」のように思ってたくらい。こういうところで文化資本の差を感じる。
  • 日本帝国の申し子 : 池田信夫 blog

    2010年08月10日22:18 カテゴリ法/政治帝国の申し子 日韓併合をめぐる首相談話では、「意に反して行われた植民地支配によって、国と文化を奪われ、民族の誇りを深く傷付けられました」という部分が論議を呼んでいる。少なくとも国際法上は、日韓併合条約は大日帝国と大韓帝国の合意のもとに署名・捺印された正式の外交文書である。 この条約が日の圧倒的な軍事的優位のもとに締結されたことは事実だが、当時の韓国では「日韓合邦」を主張する民間団体「一進会」が100万人もの会員を集め、皇帝や首相に合邦を求める請願書を出した。李氏朝鮮が破綻し、多くの餓死者が出ている状況を改革するには、一足先に明治維新を実現した日の援助が必要だったからである。 書は、日の「植民地支配」の実態をハーバード大学コリア研究所長が調査して書いた研究書である。日韓併合された1910年には1300万人だった朝鮮の人口は、

    日本帝国の申し子 : 池田信夫 blog
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    usataro 2010/08/11
    読んでないけどアマゾンの書評とかを見るに、要するに解放後の開発独裁につながる資本蓄積の話でしょ。本の内容と全く関係ない自分の偏向主張をくっつけて印象操作するな。書評の体をなしてない。
  • 本郷和人『武力による政治の誕生』 - taronの日記漂流先

    選書日中世史 1 武力による政治の誕生 (講談社選書メチエ) 作者: 郷和人出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/05/07メディア: 単行(ソフトカバー) クリック: 51回この商品を含むブログ (12件) を見る うーん、なんと言ったらいいのか。他の著作を読んでみないとなんともいえないが、枠組みと実証の間が弱いように思う。史料編纂所勤務で史料の扱いには長けているのだろうけど。 「権門体制論」批判が主体のようだが、どうも批判し切れていないように思う。このあたりの学説史は完璧に門外漢だが、それなりに当を得た枠組みだと思う。著者の認識は、「暴力」をどう捉えるかと、「文」と「武」を対置する二元論の二点で限界をはらんでいるように思う。 これまで何度か書いてきたことだが、わたしはこの権門体制論を受容することができない。天皇が将軍を、朝廷が幕府を。いわば「文が武を」おさえこむ、という図

    本郷和人『武力による政治の誕生』 - taronの日記漂流先
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    usataro 2010/07/15
    「「暴力」をどう捉えるかと、「文」と「武」を対置する二元論の二点で限界をはらんでいる」「著者は、権威、公、あるいはイデオロギーといったものに対して、感度が鈍いのではないか」
  • [書評]武士から王へ - お上の物語(本郷和人): 極東ブログ

    武士から王へ - お上の物語(郷和人)」(参照)は、日中世において武士が王に変遷していく過程と体制を新視点から議論ししている。「王」を主題に据えた、日の王権論でもあるが、読後の印象としては、そうした特定のテーマより、コンサイスな日史概説として優れた叙述になっていた。 通常の意味で日史概説なら通史的であるべきだが、書は古代史と近代史・現代史は除外され、時代区分では中世史のみを扱っている。テーマも時代も限定されるがゆえに、現代人の知的な関心としても限定されるだろうが、その核心を背理的に言うなら、日史の理解にしばしば必然的に仕組まれる右派及び左派の天皇幻想を解体する点で極めて現代的な知的課題でもある。 例を挙げよう。書は、中世以降、皇位は誰が決めたのかと問い、武家であると答える。義務教育の範囲の歴史知識でも単純に答えられることだと単純に思う人もいるだろう。しかし、では、承久の乱

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    usataro 2009/06/15
    本郷さんの本の書評。
  • 「ついカッとなって」から戦争まで - 書評 - 日本の殺人 : 404 Blog Not Found

    2009年06月10日00:10 カテゴリ書評/画評/品評 「ついカッとなって」から戦争まで - 書評 - 日の殺人 筑摩書房松様より定期便にて献御礼。 日の殺人 河合幹雄 老舗がこういうジェネリックなタイトルで出すは、ど真ん中(bullseye)かとんでもなく外すか(way off)のどちらかで、可もなく不可もなし(so-so)ということがまずない。書は間違いなく前者だ。今後「殺人」という現象を、書を読まずして語れなくなる、そういう一冊である。 書「日の殺人」は、タイトル通り、「人が人を殺す」という行為を、日という政府と、日人という人々がどのように行い、それをどのように受け止め、そしてそれに対してどのように振る舞ってきたかということを、粗にして漏らさずまとめた力作。 その力作ぶりは、目次を見れば一目でわかる。 目次 - 松様のmailより まえがき 第一章 殺人事

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    usataro 2009/06/08
    ちょっと推敲がたりないような/国家が「お上」として結果的に殺人をも抑圧していることは、国家が人権をきちんと守っていることと同義ではないでしょ。
  • 1Q84 読書中 - 内田樹の研究室

    『1Q84』読書中。 もったいないのでちびちび読んでいる。 何誌からか書評を頼まれたが、最初に『週刊文春』の山ちゃんからを送ってもらってしまったので、渡世の仁義上、あとはお断りする。 ぜんぶにそれぞれ違う内容の書評を書くというのも考えてみると楽しそうであるが、遊んでいる暇がない。 まだメディアでは書評が出ている様子がないけれど、みんなどうしているのだろう。 私はひたすら「ゆっくり」読んでいるので、今 Book 2 の中程である。あと4分の1しか残っていない。 子供の頃には、面白いを読んでいて、残り頁がだんだん減ってくると「ああ、楽しい時間もあとわずかだなあ」と悲しくなった。 どこか「ダレ場」が来たら、そこで読むスピードを落とそうとするのだが、それがないのが「面白い」の面白い所以であって、結局、「あああ」と言っているうちに最後まで一気に読んでしまうのである。 そういう残り頁数が減ってく

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    usataro 2009/06/04
    「ワイン片手に夕暮れのベランダで、パスタを茹でているあいまに読んだ」「パスタ本」!/昔の村上春樹って「スパゲッティ」って言ってたように思うけど、最近はパスタになっちゃったのかな。
  • 丸山眞男を読みなおす - 池田信夫 blog

    丸山眞男は、おそらく戦後の思想家としてもっとも多く語られてきた人物だろう。彼の正式の著作は少ないが、その講義録や座談集まで数多く出版され、いまだに研究書が出される。そこには戦後の「進歩的知識人」の黄金時代へのあこがれもあるのかもしれない。書もその一つで、これまでの多くの研究書とは違って、時事的な「夜店」の部分を捨象し、日政治思想史という「店」の部分に絞って丸山の思想の発展を跡づけたものだ。 しかし残念ながら、店に絞ると、丸山の学問的な業績はかなり怪しげなものといわざるをえない。代表作である『日政治思想史研究』も、彼の解釈は近代化論的な思い込みを荻生徂徠に読み込むもので、文献学的には疑問が多いとされている。むしろ丸山の領はジャーナリスティックな「夜店」にあり、「店」のほうはそれにアカデミックな飾りをつけたものと思ったほうがよい。 丸山が生涯を通じて闘ったのは、彼が晩年の論文

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    usataro 2009/03/13
    うーん、何を言いたいのかわからん。
  • まさかここまでひどいとは - 書評 - 子どもの貧困 : 404 Blog Not Found

    2009年02月12日03:00 カテゴリ書評/画評/品評Taxpayer まさかここまでひどいとは - 書評 - 子どもの貧困 二児の父として、このことは知っているつもりだった。 子どもの貧困 阿部彩 関連entriesも少なくない。 site:http://blog.livedoor.jp/dankogai/ 子供 - Google 検索 404 Blog Not Found:貧乏な社会で子を産むな 404 Blog Not Found:書評 - 若者をい物にし続ける社会 なのに、いかに知らなかったかを改めて思い知らされた。 かつて親だった人も、すでに親になった人も、これから親になる人も、必読。 難しいではないので、高校生以上の未成年も、読んでおくべき。 書「子どもの貧困」は、日の子どもの貧困がいかにひどいかを、情ではなく理で説いた渾身の一冊。 はじめに iv 「子どもの貧困

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    usataro
    usataro 2009/02/12
    これはいい書評だ。読まなくちゃ。と同時に、NHKあたりがNスペなんかで取り上げてくれないかな。
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