球状星団の「ターザン5」。銀河系にはこのような球状星団が約150個ある。(PHOTOGRAPH BY ESA/HUBBLE & NASA) 地球外知的生命による通信電波を探している天文学者は、少し意外な場所を覗いてみるといいかもしれない。恒星が互いの重力で球形に集まった天体「球状星団」だ。 球状星団には恒星が密集していて、惑星がほとんどないように見える。だが、米ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのロザンヌ・ディ・ステファノ氏は、2016年1月6日に米国天文学会で発表を行い、ここに非常に長い歴史をもち、高度に発達した文明が存在する可能性を指摘した。(参考記事:「生命は地球外にも存在するのか?」) なぜ惑星は見つかりにくい? 銀河系には約150個の球状星団があり、銀河系と同じ頃の約100億年前に形成された。1つの球状星団は数千個から数百万個の恒星からなるが、これまでのところ球状星団内の