2014年のワールドカップは予選後のプレーオフでフランスに僅差で敗れ出場できなかったため、新生ウクライナ代表が大きな国際大会に出場するのは、実質的に今回のユーロ2016が初となる。初戦の相手はドイツ。選手層の厚さから考えて、ウクライナの苦戦が予想される。ウクライナは2002年のワールドカップ予選でプレーオフに進出し、ドイツとホーム・アンド・アウェー方式で対戦したが、キエフで行われた初戦は先制したものの追いつかれて引き分けに。ドルトムントで行われた2戦目はドイツのゴールラッシュで完敗した。 全く同じような形でウクライナのサッカーファンを落胆させた試合が1999年4月にあった。UEFAチャンピオンズリーグで準決勝まで勝ち進んだディナモ・キエフがバイエルン・ミュンヘンと対戦したのだ。それぞれがウクライナとドイツを代表する名門同士であり、躍進著しいディナモ・キエフは「下剋上」を狙ってホームで行われ
「スポーツと芸術の平和祭典」として万国博覧会に敷設されたアマチュア競技会というルーツを持つ近代オリンピックは、1896年第1回のアテネ大会から120年、様々な変転を繰り返してきました。 いまフランス、英国を中心に2013年ブエノスアイレスでのIOC総会で東京が2020年の開催地に選ばれた背景にアフリカ票取りまとめの贈収賄が濃厚に疑われ、電通を筆頭とする周辺企業の関わりも国際的には幅広に報道されるようになっています。 そこで「オリンピックとは何であったのか?」「それがどうしてこんなになってしまったのか?」「それは今後、どのようであるべきなのか?」といった基本的なポイントを整理してみたいと思います。 スポーツと芸術の平和祭典 前回も記しましたが、古代ギリシャでのオリンピア競技会はオリュンポスの神々を祀る宗教祭典で、最古の記録は紀元前776年(以前)というのですから、日本では縄文人しかいなかった
世の中 『Putin's motorcyclist fails to grasp World War II history - May. 06, 2016』へのコメント
多重危機に見舞われている欧州。もしユーロ圏の大国で極端な政治思想を持つ指導者が政権を握ったら、どうなるか・・・ (c) Can Stock Photo ジョン・ワイツによるヒャルマール・シャハトの伝記『Hitler’s Banker(邦訳:ヒトラーを支えた銀行家)』を読み返したら、これまで筆者が考えていなかった1930年代と現在の興味深い共通点に気づいた。 ヒトラーが再軍備計画の資金を賄うために、配下の中央銀行総裁だったシャハトに頼ったことは、よく知られている。 だが、ワイツは――そしてここが今日のユーロ圏に潜在的に関係するところだが――、シャハトがライヒスバンク(ドイツ帝国銀行)で非伝統的な政策を追求できたのは、ひとえに独裁者の後ろ盾があったからだとも指摘している。 例えばイタリアやフランスなど、ユーロ圏に属する大国で極端な思想を持つ指導者が権力を握り、もし彼らがシャハトの才覚を持った中
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のリハーサルに臨むピエール・ブーレーズ氏。オーストリア・ウィーンで(2010年3月16日撮影、資料写真)〔AFPBB News〕 指揮の教科書で3月には形のあるものにして、この仕事を一緒に考えてくださった恩師にお送りしようと思っていたところに、訃報が飛び込んできてしまいました。 ピエール・ブーレーズ、フランスの作曲家=指揮者です。私が作曲家=指揮者という仕事の形を知り、それを志し、この38~39年間ほど努力してきたライフワークの灯明のような人が亡くなってしまいました。 数学を学んだ彼が音楽で本質的な仕事をしたので、ティーンの私は「彼の先」を目指して物理を専攻することにしました。 作曲家として本質的な楽譜の読解ができる彼がナチス協力で傷のついたヴァーグナーのバイロイト祝祭劇場に新しい灯を点したので、18歳の私もヴァーグナーに取り組み、やはり「彼の先」を目指し
気がつくと丸一か月ブログを留守にしまった。その間、ツイッターはやっているので、それなりに私に気を払っているかたは私が健在であることはご存じだったと思う(ありがとう!)。だが、はて、ネットでは自分は「ブロガー」と名乗っているのに(まあ一応ね)、この体たらくはいかがなものかなと自分を思う。率直に言うとこの間、さほど忙しかったわけでもないが、ブログを書く気分がしなかった。それも考えてみると、普通の人はそもそもブログなんていうものを書かないのだから、ようやく普通の人になったのかもしれない。書くネタがないわけでもない。本とかも読んでいる。ただ、個々に思うと、書く気がしないなという感じは強かった。ごたごた言ったが、さて、何かとりあえず書こうかと思いついたのが、この間に見たドキュメンタリー『ワーグナーとユダヤ人のわたし』(参照)である。 BSで当初2013年5月に放映されたものだが、その後なんどか再放送
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