アメリカのトランプ大統領が意欲を見せる2回目の米朝首脳会談について、北朝鮮との交渉に長年関わってきたラッセル前国務次官補がNHKのインタビューに答え、「北朝鮮との事前の交渉が全く進んでいない」との認識を示し、このまま首脳会談が行われれば、北朝鮮に戦略的な勝利をもたらすことになると懸念を示しました。 また、非核化交渉をとりまく国際情勢について、ラッセル氏は「中国はかつて、北朝鮮に多大な圧力をかけてきたが、すでにその時代は終わった。6か国協議の関係国は、かつてのように足並みがそろっていない。ロシアは北朝鮮の支援に回り、北朝鮮は独自の原則を持つ日本を孤立させることにも成功して、強く有利な立場にいる」と分析しました。 そして、「北朝鮮の要求は増大してきており、首脳会談ではより強力に制裁解除を求めてくるだろう」との見通しを示しました。 そのうえで、2回目の米朝首脳会談に向けた準備状況については、「キ
昨年3月まで米国務省の北朝鮮担当特別代表を務めたジョセフ・ユン氏が来日し、毎日新聞のインタビューに応じた。トランプ米大統領と金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長による2回目の米朝首脳会談について「北朝鮮の非核化のプロセスで具体的な合意がなければ成功とは言えない」と述べた上で「前もって合意事項の実効性を担保できるかが鍵になる」として、ワシントンで18日に開かれるとみられる金英哲(キム・ヨンチョル)同党副委員長とポンペオ米国務長官の会談など事前協議の重要性を強調した。 ユン氏はオバマ前政権時代の2016年10月、特別代表に就任。就任1年目のトランプ氏が北朝鮮への強硬姿勢を加速させる中、路線対立などが原因で辞任した。
日本の韓国研究の権威者である小此木政夫慶應大学名誉教授(72)は、南北首脳会談開催の合意と「非核化」に向けた北朝鮮の意志表明以降、ひとまず米朝対話が進展すれば、日本も対話ムードを受け入れざるを得ないだろうと話した。7日に行われたハンギョレとの電話インタビューで、彼は日本人拉致被害者問題が日朝対話に影響を与える可能性もあるという見解を示した。 -核とミサイル発射実験を続けてきた北朝鮮が積極的に対話に乗り出した理由とは? 「北朝鮮が『瀬戸際戦術』を展開しながら、核武力の完成を宣言したから、今年からは対話に乗り出すのが当初の計画だった。その一方で、昨年秋からの経済制裁の圧力効果もあったと思う」 -今後予想される日本政府の動きは? 「引き続き北朝鮮に最大の圧力を加えるべきというのが、日本の基本政策だ。しかし、日本の影響力には限界がある。ドナルド・トランプ米政権が朝米対話を受け入れる形になれば、日本
寄稿・インタビュー ズィアルル・フィナンチアール紙(ルーマニア)による安倍総理大臣インタビュー (2018年1月16日付) 「安倍晋三日本国総理大臣: 欧州の地理的要衝に位置し,EU加盟を経て順調に経済成長を続けるルーマニアとの関係は, 日本にとって益々意義深いものになってきている」 【問】初の日本の総理のルーマニア訪問であるが,ルーマニアの政治,経済及び投資面についての日本の関心いかん。 【安倍総理大臣】日本の内閣総理大臣として初めてルーマニアを訪問できることを嬉しく思います。私自身としては,35年前の8月にも,父である安倍晋太郎外務大臣の秘書官としてルーマニアを訪問しています。前回の訪問の際には,ブカレストだけでなく,黒海沿岸の美しいリゾート地ネプチューンを訪れました。夏のルーマニアの活気が今も記憶に残っています。 ルーマニアは,民主主義や法の支配を始めとする基本的価値を共有する重要な
北朝鮮で駐英公使を務め、同国の外交政策を熟知する太永浩(テヨンホ)氏は、インタビューの中で拉致問題に対する北朝鮮側の論理に加え、核・ミサイル開発が国内統治に不可欠である点や、苦境に立たされる外交活動の舞台裏にも言及した。その北朝鮮を率いる金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は1日、新年の辞(施政方針)で何を発信するのか、国際社会の注目が集まる。【北朝鮮情勢取材班】 拉致問題は2002年9月と04年5月、小泉純一郎首相(当時)と金委員長の父金正日(キムジョンイル)総書記による日朝首脳会談の結果、拉致被害者5人とその家族の帰国が実現する一方、横田めぐみさんら8人の「死亡」が伝えられた。北朝鮮は14年になって金正恩氏直轄組織の特別調査委員会を設置しながらも、核実験に伴う日本の制裁を理由に16年2月、「調査中止、調査委解体」を表明し、被害者の安否に関する調査結果を…
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――― 大統領は拉致被害者の家族とも面会する予定ですね。 マクマスター氏: そうです。 ――― 家族にどのようなメッセージを送るでしょうか。 マクマスター氏: まず、ご家族に対する同情や思いやりの気持ちを示すメッセージを送るでしょう。子どもが拉致されるなど想像もできません。ただそれだけでなく、北朝鮮がいかなる政権なのかを示し、このような政権に核兵器を保有させてもよいのかと世界に問うでしょう。 ――― 北朝鮮問題についてお聞きします。とても重要な問題です。「すべての選択肢がテーブルの上にある」と言いましたね。 マクマスター氏: はい。 ――― そして今、大統領とあなたは「時間がなくなりつつある」と言っています。 マクマスター氏: はい。 ――― この難しい問題をどのように解決するのですか。 マクマスター氏: われわれが同盟国やパートナーとともに、そしてもっと幅広く中国やほかの国とともに策定し
北朝鮮による核・ミサイル実験が続く中、北朝鮮との非核化に向けた交渉は2011年から12年にかけて米国と北朝鮮、または南北間で行われたものを最後に断絶が続く。交渉の韓国側担当者だった魏聖洛(ウィ・ソンラク)前ロシア大使は当時の経験から、出口の見えない現状に突破口を開くには日米韓中露の徹底した協調が何よりも重要だと強調する。【聞き手・ソウル米村耕一、大貫智子】 交渉にいたる背景を振り返ると、09年にスタートしたオバマ政権は北朝鮮と対話する姿勢を見せていたが、北朝鮮が4月にミサイル発射実験、次いで5月に核実験を実施し、ただちに対話に踏み切るわけにはいかなくなった。その年の末、当時のボズワース北朝鮮担当特別代表が訪朝したが、あまりに立場の差が大きく進展がなかった。翌10年に北朝鮮は挑発モードに転換し、韓国海軍の哨戒艦「天安」沈没事件がおこり、兵士46人が犠…
日本を訪問しているイギリスのメイ首相は、日本のメディアとして初めてNHKのインタビューに応じました。その全文です(日本語訳)。 メイ首相 どうもありがとうございます。日本に来ることができてとてもうれしいです。日本に来るのは今回が初めてです。東京だけでなく京都にも行けてとても嬉しかったです。茶道を体験して、日本の伝統文化を見ることができました。現代的な活力も見ることができました。京都から東京に新幹線で移動したのですが、それは現代的な活力のすばらしい象徴だと思います。私は自分が見たものに魅了されました。そして、とても暖かい歓迎も受けました。すばらしい訪問になりました。天皇陛下にも謁見できました。 それに、安倍総理ともすばらしい会談ができました。実業界のリーダーたちとも会談できました。今回の訪問を経て、日本とイギリスの関係をいくつかの分野で新たなレベルに引き上げるための大きな可能性が生まれたと思
米首都ワシントンのホワイトハウスの記者会見場に現れた、スティーブ・バノン首席戦略官・上級顧問(2017年3月13日撮影)。(c)AFP/NICHOLAS KAMM 【8月17日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の側近、スティーブ・バノン(Steve Bannon)首席戦略官・上級顧問は16日、米メディアとの電話インタビューで、米国は中国との「経済戦争」の最中であり、北朝鮮の核開発をめぐる対立は「一つの前座に過ぎない」と述べた。 経済における米国第一を主張するバノン氏は、左派系インターネットメディア「アメリカン・プロスペクト(American Prospect)」のロバート・カトナー(Robert Kuttner)氏に対し、「私にとっては中国との経済戦争が全てだ。われわれはそれに全身全霊を傾けなければならない」と語った。 バノン氏はこのところ、トランプ大統領との
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