安全保障問題専門家(元・国連安保理北朝鮮制裁専門家パネル委員)古川勝久さん 「こんにちは! 徐社長!」 2018年8月2日、大阪市西区にある美濃物流株式会社の徐正健社長は、中国・大連市所在の物流会社の中国人女性(A氏)からソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じて初めて連絡を受けた。日本から酵素飲料を中国に輸入したいので、日本側で輸出代行業務をお願いしたいとの話だった。知人の紹介である。 「早く進めましょう」「今後、御社の取引量は増えますよ」 当時のSNSの通信記録を見ると、A氏は徐社長に取引を積極的に持ち掛けていたことがわかる。だが8月14日になると突然、話の流れが変わった。 「大連から日本向けの貨物輸送業務をお願いしたい」 コンテナでメルセデス・ベンツ2台を大連港から大阪港まで送るので、それを他の船に積み替えて中国に再度戻してほしいという。大連港では車両の積み替えが規制さ
LONDON/MOSCOW (Reuters) - Russian tankers have supplied fuel to North Korea on at least three occasions in recent months by transferring cargoes at sea, according to two senior Western European security sources, providing an economic lifeline to the secretive Communist state. The sales of oil or oil products from Russia, the world’s second biggest oil exporter and a veto-wielding member of the Uni
前稿で紹介したNPRと並んで注目されるのが「ミサイル防衛見直し(Ballistic Missile Defense Review:BMDR)」である。BMDRは2010年にオバマ政権によって初めて策定された文書であり、弾道ミサイル脅威を分析し、ミサイル防衛政策と計画・予算・取得プロセス、役割・責任、試験プログラムなど検討するための文書として位置づけられている。 BMDRがNPRとは別個の文書体系として策定されるようになった背景は、ブッシュ政権のNPR2001で掲げられた、「新しい三本柱(new triad)」と呼ばれる概念と合わせて整理する必要がある。NPR2001では、(1)伝統的な核戦力の「三本柱」と通常の精密打撃能力をまとめて一つの柱と位置づけるとともに、(2)ミサイル防衛と、それらを支える(3)即応可能な関連インフラを「新たな三本柱」の構成要素とした。米国の抑止戦略を核抑止力に限定
北朝鮮の指導者の秘密資金を管理する部署に関与し2014年に脱北したという男性がアメリカで講演し、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長が当時、「中国に代わる市場としてロシアや東南アジアを見るように命令した」と証言し、中国以外の国との関係強化に乗り出していると指摘しました。 リ氏はみずからについて、30年以上、北朝鮮と外国との貿易に従事し、朝鮮労働党の外貨稼ぎや最高指導者の秘密資金を管理する「39号室」という部署に関わっていたと説明したうえで、「39号室」では最高指導者の資金作りに数十万人が従事していたと述べました。 そのうえでリ氏は、キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長が2014年に、北朝鮮より先に韓国を訪問した中国の習近平国家主席に激怒し幹部を集めた会議で、「中国に代わる市場としてロシアや東南アジアを見るように命令した」と証言し、北朝鮮が中国以外の国との関係強化に乗り出していると指摘しま
北朝鮮が中国共産党の党大会が開幕する18日前後に、複数のスカッドミサイルを発射する準備を進めているもようだと、韓国紙アジア経済が報じた。 同紙が事情に詳しい関係者の話として情報源の名前を示さずに報じたところによると、韓国と米国の軍当局は最近、北朝鮮がスカッドミサイル約30基を首都、平壌の南の黄州地域から西海岸の南浦にあるミサイル整備施設に移動させているのを把握した。 多数のスカッドミサイルを同時に発射するのは異例なものの、2014年3月にも1週間で「FROG」ロケット約70発を発射した例がある。北朝鮮はここ数カ月、米本土への核攻撃を可能にし得る大陸間ミサイルの発射実験をしてきたが、短距離ミサイルの同時発射は同国がさまざまな形での挑発行為を実行できる能力を示すことになる。 同紙は、5年に1度開かれる中国の共産党大会が始まる18日の前後にミサイルを発射するのは米韓合同演習に対する抗議となると指
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