【ネピドー=新田裕一】薗浦健太郎首相補佐官は8日、訪問先のミャンマーの首都ネピドーでタウン・トゥン連邦政府相兼国家安全保障顧問と会談した。イスラム系少数民族ロヒンギャの難民問題について「国際社会が納得できる形で解決することが必要だ」と指摘。ロヒンギャの身の安全を守る方法の具体化など、1月下旬に訪問したバングラデシュ政府の要望をミャンマー側に伝えた。人道支援や災害救助の分野で自衛隊などが行ってい
(CNN) ミャンマー政権の事実上のトップ、アウンサンスーチー国家顧問が、今月ニューヨークで開かれる国連総会への出席を取りやめた。 報道官は声明で、中止の理由は2つあると説明。その1つとしてイスラム系少数派ロヒンギャの難民が大量に発生している西部ラカイン州の情勢を挙げ、「テロリストの攻撃とともに治安、人道にかかわる課題がたくさんあるため」と述べた。 2つ目の理由については、「国内でテロ発生の恐れがあるとの報告を受けたため」と語った。 ラカイン州では先月末、武装集団が国境付近の治安施設を次々と襲撃した事件をきっかけに、軍が「テロ掃討作戦」を強化した。国連によると、戦闘から逃れようと隣国バングラデシュへ避難したロヒンギャの住民は37万人を超えている。 バングラデシュのハシナ首相は12日、多数のロヒンギャ難民が身を寄せている避難施設を訪問。「ここにいる女性や子どもたちに何の罪があるというのか」「
【ニューデリー=岩田智雄】インドのモディ首相は6日、バングラデシュを訪問し、首都ダッカでハシナ首相と会談した。両国は飛び地を交換する国境協定の批准文書を取り交わし、インド洋周辺で台頭する中国を念頭に、インドが火力発電所の整備で協力することでも合意した。 両国は協定で、飛び地だった111カ所をバングラデシュ、51カ所をインドの領土に組み入れた。インド側は、約5万人が居住する飛び地が、密輸や人身売買などの犯罪の温床になっているとの懸念を抱えていた。 中国はインド洋周辺国で港湾整備などを支援して影響力を強める「真珠の首飾り戦略」を進め、バングラデシュでも武器輸出や発電所建設で存在感を高めている。インドは今回、新たな直行バス路線も開設して、バングラデシュとの連結性を強化した。
(2015年6月8日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) インドのナレンドラ・モディ首相とバングラデシュのシェイク・ハシナ首相は、両国の入り組んだ国境線を引き直すことで正式に合意した。これにより、双方が相手国の領土内に数々の飛び地領土を持つ事態に至った歴史の歪みを正す。 「我々は、独立以来、なかなか消えなかった問題を解決した」。モディ氏が週末にダッカを訪問し、両首脳が批准された条約文書を取り交わした際に、同氏はこう語った。「我々2カ国は境界線を画定した」 インド政府は、バングラデシュ領の奥深くにある111カ所のインドの飛び地(総面積1万7160エーカー)を、インド領内にある51カ所のバングラデシュの飛び地(同7110エーカー)と交換する。 こうした飛び地には約5万1000人が住んでいる。居住者はこの地域でも特にないがしろにされてきた人々だ。住民の地位が確定しておらず、どちらの政府も物的インフ
前回の本コラムで、中国が11月にAPECでぶち上げた「一帯一路」構想を伝えた(「アジアの中心で中国が『この指とまれ』、日本はどうする?」)。インフラ整備で陸と海の両方のシルクロードと経済圏を構築するという大がかりな構想である。 これに対するアジア諸国の反応は興味深い。習近平国家主席の「この指とまれ」に飛びつこうという積極派と、消極派あるいは心中複雑派に分けられた。 「一帯一路」構想には通商貿易の枠組みも絡み、関係国の思惑は複雑だ。アメリカ主導のTPPに対し、自ら主導するアジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)をぶつける中国。その一方で、米韓同盟で米国と固い絆を築く韓国が、APEC期間中に中国との間で自由貿易協定(FTA)を妥結した。 台湾では中国との経済協力や統一について国内で意見が分かれる。2013年に台湾と中国はサービス貿易の自由化協定を結んだ。医療や金融、建設などの市場を相互に開放するこ
■異例の親密さ、日本とバングラデシュの首脳外交 日本とバングラデシュの外交関係が活発化している。今年だけでも3月に岸田外相がバングラデシュを訪問。5月にシェイクハシナ首相が訪日。そして9月6日に安倍首相がバングラデシュを訪問した。この活発な外交はいったいどのような成果をあげたのだろうか。 安倍首相のバングラデシュ訪問における主要議題は以下の2点だ。 1)ベンガル湾産業地帯構想、チッタゴン港湾地域の超臨界石炭発電所、深海港、石炭貯炭場など総合開発について、6000億円の経済協力。そのほか、400億円の日本向け経済特区の開発。 2)2015年の国連安全保障理事会非常任理事国選挙の不出馬と日本支援の約束取り付け。1978年の選挙で日本はバングラデシュに負けたことがある。アジア太平洋地域の立候補表明国は日本とバングラデシュの2カ国だけ。バングラデシュが不出馬となれば日本の選出は間違いない。 もっと
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