G20を舞台とした首脳外交の一環として、9月4日にロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領が会談した。その結果、こちらなどが伝えているとおり、両国は以前から検討されていた自由貿易協定の締結の方向で合意したほか、トルコストリーム天然ガスパイプラインをはじめとする一連の経済協力案件の推進でも一致を見たという。会談終了後にロシアのアレクセイ・ウリュカエフ経済相が記者団に語った。両国の経済省の代表が8月末にFTAに関する協議を行っており、10月の次回会合で作業を完了するよう、大統領から指示を受けていると、ウリュカエフ大臣は説明した。 以上が報道の伝えるところだが、私は以前から、ロシアとトルコのFTAは2つの意味で筋が通らないと指摘してきた。第1に、ロシアはベラルーシやカザフスタンなどを巻き込んでユーラシア経済連合の形成を推進しており、もし仮にユーラシアが本格的な経済同盟だと自任するのであれ
豪シドニー入港した海上自衛隊のそうりゅう型潜水艦「はくりゅう」(2016年4月15日撮影、資料写真)。(c)AFP/PETER PARKS〔AFPBB News〕 オーストラリア史上最大の武器取引として注目を浴びていたオーストラリア海軍次期潜水艦選定作業の結論が出た。オーストラリア政府はフランスの「ショートフィン・バラクーダ」(製造はDCNS:造船役務局)の採用を決定し、日本の「そうりゅう」(三菱重工・川崎重工)は“落選”した。 崩れ去った安倍政権の目論見 「防衛装備移転三原則」を打ち出して武器輸出禁止方針から大きく舵を切った安倍政権にとっては、「そうりゅう」のオーストラリアへの輸出(厳密には「そうりゅう」をベースにした新型潜水艦の日豪共同開発)の目論見が潰えた打撃は深刻なものと考えられる(採用されれば取引額は4兆円を上回るはずだった)。 しかし、いくら安倍政権の都合(そしてアメリカの圧力
2月15日、ロシア通信(RIA)は15日、外務省筋の話として、ロシアがイランに長距離地対空ミサイルシステム「S-300」(写真)の供与を「近いうちに」開始すると報じた。2009年5月撮影(2016年 ロイター/Alexander Natruskin) [モスクワ 15日 ロイター] - ロシア通信(RIA)は15日、外務省筋の話として、ロシアがイランに長距離地対空ミサイルシステム「S-300」の供与を「近いうちに」開始すると報じた。 また、イランはより高性能の「S-400」ミサイルシステム購入にも関心を示しているが、この件に関する交渉は現時点では行われていないとしている。 私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
着陸する戦闘爆撃機「Su-34」。シリア・ラタキア県にあるロシア軍施設で(2015年12月16日撮影、資料写真)〔AFPBB News〕 その背景には、イランが国際社会に復帰しようとする中でのロシアなりの思惑があるようだ。 2月16日、イランのホッセイン・デフガン国防相がモスクワを訪問し、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領やセルゲイ・ショイグ国防相と会談した。 会談ではシリア問題も話し合われたようだが、もう1つの重要テーマがイランによるロシア製兵器の購入だ。 2020年に武器禁輸処置解除 イランは長らく核開発疑惑に伴う武器禁輸措置を受けており、軍用装備の旧式化が進んでいる。しかし、昨年の核合意によってイランへの制裁措置は段階的に解除されていくことが決まり、2020年には武器禁輸措置も解ける見込みとなった。 イランは世界有数の産油国であり、経済封鎖が解ければ国防費の増加も見込める。 こうし
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