中東のホルムズ海峡を航行する民間船舶の安全を守るため、米国が各国に参加を呼びかけている有志連合。エスパー米国防長官も7日、日本に協力を要請したが、どのような形を想定しているのか、いまひとつはっきりしない。日本は友好を保ってきたイランとの関係にも目配りが欠かせない。こうしたなか、どう対応すべきか、この問題に詳しい日米の有識者に聞いた。◇ ◇優先すべきは中国対応米アメリカン・エンタープライズ研究所リサーチフェロー ザック・クーパー氏
防衛省は、アフリカ・ソマリア沖で海賊の事件が減っていることから民間船の護衛などのため現地に派遣している海上自衛隊の艦艇を2隻から1隻に減らし、その分、北朝鮮の警戒任務などの態勢を強化する方向で最終的な調整を進めていることがわかりました。 防衛省によりますと、海賊の事件はピーク時の平成23年には年間で237件に上りましたが、その後、徐々に減り続け、ことしは6月までの半年間で1件となっていて、海上自衛隊の艦艇は定期的な監視任務を続けている状況です。 一方、国内の部隊は、北朝鮮が弾道ミサイルの発射を繰り返していることや、中国軍が活動を活発化させていることから、日本海や東シナ海で常時、監視を続けるなど、任務が増加しています。 こうした状況を踏まえて、防衛省は、ソマリア沖に派遣している海上自衛隊の艦艇を2隻から1隻に減らし、その分、日本周辺での警戒監視活動の態勢を強化する方向で最終的な調整を進めてい
8月26日発売の『世界の辺境とハードボイルド室町時代』は、人気ノンフィクション作家・高野 秀行と歴史学者・清水 克行による、異色の対談集である。「世界の辺境」と「昔の日本」は、こんなにも似ていた! まさに時空を超えた異種格闘技の様相を呈す内容の一部を、HONZにて特別先行公開いたします。第1回は「高野秀行氏による前書き」と「かぶりすぎている室町社会とソマリ社会」について。(HONZ編集部) はじめに by 高野 秀行 私はふつうの人が行かないアジアやアフリカなどの辺境地帯を好んで訪れ、その体験を本に書くという仕事をしている。こんなことで生活できるのはありがたいと思うが、一つ困るのは話し相手がいないことだ。 たとえば、ここ5年ほど通って取材を行っているアフリカのソマリ人。彼らは数百年前から続く伝統的な社会システムを現在でも維持しており、それに従って内戦も和平も恋愛 も海賊行為も行われている。
オフレコという条件で聞いた話なので、相手の肩書きも場所も秘さなければならない点をお許し願いたい。最近、国会で審議が続いている安保法制に関して、それを作った側のある省庁の担当者からブリーフィングを受ける機会があった。その時、出席者から、「南シナ海で、もし何か起こったら、これは周辺事態や存立危機事態に該当するのか」という極めて微妙な質問が飛んだ。 その時の説明は、「政府としては、公式には具体的なシナリオは想定しない。しかしオフレコとしては、もちろんそのケースこそ日本の存立危機事態である」という話だった。それを聞いて私は、別に南シナ海の迂回路はいくらでもあるのに……、とは思ったものの、議論する場ではなかったので、反論は控えた。 そこで、この機会に、南シナ海の日米共同パトロールを巡る論点をいくつか整理したい。結論から言えば、これは技術的にも政治的にも、極めてハードルが高く、リスクを抱え込むことにな
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