多くの日本国民は朝日新聞という一流紙(?)の記事は裏づけの取れた正しい内容と理解してきた。 私自身、30年ほど前はこれらの記事に接し“規律厳正な帝国陸軍も大失態をやらかしたものだ”と感じ“祖父や父の兄弟が戦地で忌まわしいことに荷担していたのか?”と後ろめたい気持になったことがある。 私事で恐縮だが、私が幼少の頃(父は人一倍元気であったが高度の難聴で兵隊になれず悔しがっていた)祖父や叔父から朝鮮・満州の戦地での話をよく聞かされ“現地の人たちとは仲良く、とりわけ俺は男前だったから若い現地の娘によくもてて困った!”とか“乃木大将と露ステッセル将軍の水師営の会見で敵将を暖かく処遇したのが武士道を重んじる帝国陸軍だ”などの自慢話を聞いていたから戦闘がない時、大陸では長閑な駐屯風景だったとイメージしていた。 今から約30年前と言えば日本の高度成長期で民間には少し遅れながらも私のような公務員も給与は鰻登
朝日新聞社の木村伊量社長は9月11日の記者会見で、慰安婦問題についての誤報を謝罪し、第三者委員会による検証を約束した。このとき杉浦信之編集担当の解任が発表されたが、木村社長は「われわれはアジアとの和解、女性の人権の問題として従来の主張を続けていく」と開き直り、進退も明らかにしていない。 これは8月5日に大誤報を訂正したとき、朝日が1面で「慰安婦問題の本質 直視を」と説教したのと同じだ。原発事故の吉田調書をめぐる誤報と一緒に発表してダメージを軽減し、時間とともに忘れてもらおうということかもしれないが、問題は誤報より彼らの信じている「慰安婦問題の本質」にある。 朝鮮人は進んで戦争に協力した 朝日の記事は「戦時中、日本軍の慰安婦として自由を奪われ、女性としての尊厳を踏みにじられたことが問題の本質なのです」と書くが、これは本質ではない。軍と雇用関係のなかった慰安婦より重要なのは、兵士と軍属(軍に雇
朝鮮が日本に植民地支配されていた時期のマラリアについての原稿を読む。朝鮮に来たイギリス人は、インドや南アフリカと同じような「ヒル・ステーション」の原理を使って、低地を避けて近くの高い丘に住むことを進めたこと。マラリアの患者の年齢構成を調べると、朝鮮人と日本人移民の間で鮮明な違いがあり、子供のころからマラリアに罹っているために、成長する頃には抵抗力を持っている朝鮮人においては大人の患者は少なく、子供のころにマラリアに罹患する機会が少ない日本人には大人の患者が多いこと。こういったことも面白いが、一番のポイントは水田とマラリアの関係である。朝鮮の植民地支配がはじまってすぐに米騒動もあり、安価な米の生産が朝鮮に期待されるようになった。そのため1910年代の末から水田が飛躍的に広まる。そして、朝鮮の農村に水田が広まるにしたがって、マラリアの患者数はいったん上昇して、そして緩やかに減っていく。ここでは
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