トルコ・イスタンブールで1月下旬、同室だった女性たちの名簿を見せながら収容生活の実態を証言するギュルバハール・ジャリロアさん 中国・新疆ウイグル自治区に住む少数民族ウイグル族などが弾圧されているとされる問題で、昨年九月まで中国政府によるイスラム教徒の「再教育施設」に入れられていた女性が、一年以上続いた収容生活を証言した。二十四時間続く過酷な尋問に、「手足を縛られて寝た」という劣悪な環境など「中国化」を強要された実態を訴えた。 (トルコ・イスタンブールで、奥田哲平、写真も) 女性はカザフスタン人のウイグル族、ギュルバハール・ジャリロアさん(54)。カザフとウイグル自治区との間で洋服を貿易する事業を営んでいた二〇一七年五月、友人からの電話で「商品が届いたから来てほしい」と言われて区都ウルムチを訪ね、突然治安機関に拘束された。身に覚えのない「テロ活動支援」が容疑だった。 弁護士の要求を拒否され、