英語を「読む・聞く・話す・書く」能力を伸ばすためとして、2020年度からの「大学入学共通テスト」に「スピーキング」が課されることになった。それが民間試験に全面委託されることは、大きな問題点を孕んでいる。拙速・強引な政策決定のプロセスから評価のあり方、高校教育への影響まで、研究者、実践者、高校の教育現場から多角的に検証する。 はじめに……………南風原朝和 1 英語入試改革の現状と共通テストのゆくえ……………南風原朝和 2 高校から見た英語入試改革の問題点……………宮本久也 3 民間試験の何が問題なのか――CEFR 対照表と試験選定の検証より……………羽藤由美 4 なぜスピーキング入試で,スピーキング力が落ちるのか……………阿部公彦 5 高大接続改革の迷走……………荒井克弘 年表 入試改革全体と英語入試改革の流れ 【編者】 南風原朝和(はえばら・ともかず) 「はじめに」,第1章,巻末年表 19