凍らない湖に、積もらない雪――。日本でもこうした地球温暖化の影響が見られるが、それに伴って越冬期(12~2月)を過ごす鳥たちに変化が起きているという。約30年ぶりに実施された調査から浮かび上がった結果とは。 この調査は「全国鳥類越冬分布調査」。日本野鳥の会(東京都)などが事務局を担っている。 調査では愛鳥家に、どの種がいつどこにいたのかといったバードウオッチングなどを通じて得た情報を、アンケートで尋ねた。2016年1月~22年2月に全国の396人が計10万5660件の回答を寄せた。 加えて、民間の団体がこの期間に集めた78万8148件の観察データも用いて、各種の生息地を明らかにした。