動物は互いをどう呼び合っている? 人が付けた名前への反応は? ドイツで27万部のベストセラー『動物たちの内なる生活』(早川書房)から特別抜粋 (書影をクリックするとAmazonページにジャンプ) 『動物たちの内なる生活 森林管理官が聴いた野生の声』 ペーター・ヴォールレーベン/本田雅也訳 早川書房 「命 名」 私たちには当たりまえなことだけれど、コミュニケーションをとるとき、私たちはおたがいを名前で呼び合える。大きな社会のなかで誰かとつつがなく接触を持つためには個人の名前が必要であり、その名前を口にすることで、人は相手の注意を自分に向けることができる。Eメールでもメッセンジャーアプリでも電話でも、あるいは面と向かっての会話でも、名前という直接的な呼びかけの形式がなければうまく立ちゆかない。名前って大切だなとあらためて気づくのは、前に会ったことのある人と再会して、その相手の名前を忘れてしまっ
私達にとっては気の遠くなるような遠い遠い過去の話。 私達人間が今生きている母なる大地「地球」に、人類の歴史を遥かに超える長い時代を生きつづけた動物である恐竜。 先日、「大人のための『恐竜学』」(著:土屋 健 監修:小林 快次 祥伝社新書)を読んで、「やっぱり、鳥は恐竜だった・・・。『恐竜学』」という記事を書いたけれど、その後も恐竜熱が収まらず。 長期間この大地に息づいていた彼らについて、大人の視点でもう少し深く知りたくなり、さらに恐竜本に手を出してしまった・・・。 今回読んだのは、「ティラノサウルスはすごい」という、実にシンプルかつ力強いタイトルの新書。 ちなみに、前回の「大人のための恐竜学」と同じタッグ、小林博士が監修し土屋さん著。 ある意味で、ティラノサウルスを主人公にしたスピンアウトバージョン。 ・ティラノサウルス入門 前作「恐竜学」の書籍中に、 「数ある恐竜の中にあって、ティラノサ
「HONZで紹介する本って、どんな基準で選んでいるんですか?」そう聞かれることは結構多いのだが、いつも歯切れの悪い回答になってしまう。 むろん小説はのぞくとか、いかにもなビジネス書は紹介しないとか、ジャンルとしての縛りは色々あるのだが、それだけが重要なわけではない。要は、難解なサイエンス本や分厚い歴史本ばかりをスラスラ読みこなす小難しい集団、そんな風に思われることは絶対に避けたいのだ。 しかし今なら一冊の本を差し出しながら、「こんな本だよ」と自信を持って伝えることが出来るだろう。それが本書『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』だ。 無駄に面白いーーこれ以上の贅沢が考えられるだろうか? 単に鳥類学の普及が目的というだけであれば、ここまで面白くする必要はなかったはずだ。著者の川上和人氏は、森林総合研究所で研究に勤しむ鳥類学者。以前『鳥類学者 無謀にも恐竜を語る』をHONZでもしつこいく
ねこ、いぬ、さるなど9種類の動物の親子が出て来て、「ねんねこさっしゃれ」と言って寝かしつけている絵本です。 絵は張り絵になっていて、ほのぼのとしたなんともかわいらしい感じ。 「ねこ にゃん にゃん」「いぬ わん わん」などリズムがいいのも心地いい。こういう簡単な言葉の繰り返しは1~2歳児が大好きなんですよね。「次はどんな動物かな~?」なんて聞きながらめくるとワクワク感が増します。 うちは最近この本を知って読んでいるのですが、0~1歳児でも十分楽しめると思います。動物の名前を教えたいという場合にもいいかも。 そして何より、耳に残るのが「ねんねこさっしゃれ」という言葉。 『ねんねこさっしゃれ』の歌もあるどうやらもともと子守唄のようです。だから頭に残るんですかね。 同じこぐま社の絵本『11ぴきのねこ』という絵本の中にも出てくるそうで、そちらは中国地方の子守唄がもとではないかと出版社のHPに載って
今日の風景 プロトタイプとプロダクトの違いを視覚化したものです 雑談 今現在、プログラミングのリハビリもかねて、自分のできる範囲で知人のプロダクトを手伝っている。進捗的にはそこそこ理想的な進捗になっている。これはVue.jsのおかげであるのが殆どで、たぶん、普通にjQueryでスクラッチで書いたら、今の工数の5倍はかかっていたと思う。それだけ、UI周りの挙動をライブラリに丸投げできることは、とてもいいことである。そのあたりについては、過去のエントリに書いたので参考にしてもらえれば、と思う。 「日報」という題名が付いているときは、大抵は証拠の無いことを、自分が思ったままに書くエントリということになるんだけど、今回もそういったエントリになる。最近ちょっと思ったのは、いわゆるWeb系エンジニアと呼ばれる人達には、プロトタイプを作るのが得意な人と、プロダクトとしてリリースするのに品質を上げていくの
未組立プラモ写真家。稀に組む。山登る。からぱたへのお問い合わせ、文章・写真・DJ・飲酒のオファーはTwitter @kalapattar からどうぞ
私は、大塚ひかりさんには恩を受けている。大塚さんの仕事の中に、ひとりで全訳をした『源氏物語』(ちくま文庫)があるのだが、その本のおかげで私は初めて『源氏物語』の全巻を読み通すことができたのだ。 それより前には、いろんな作家の現代語訳で挑戦したのに、ついにすべてを読み通すことができなかった。谷崎潤一郎訳では、全10巻のうち第1巻(「若紫」まで)しか読めなかったし、その後、円地文子訳でも、瀬戸内寂聴訳でも読もうとしたのだが、半分くらいまでで挫折してしまっていたのだ。『源氏物語』を通読するのは私には無理なのかと思ったくらいだ。 ところが、年を取って図々しくなっている私は、よくわかっているような顔をして『源氏物語』について、解説するようにしゃべったりしていた。あの物語の中のヒロインたち何人かを題材にして大いにパロディ化してみた『読み違え源氏物語』(文藝春秋)という短編集まで出しているのである。ある
かるび(@karub_imalive)です。 いろいろなエントリで書いていますが、僕は今年の5月末から「1年間は人生の夏休みを取る」と称して、無職生活に突入しています。 サラリーマン時代末期は、時間だけが無為に過ぎていく灰色な感じがあって、退職が待ち遠しかったものです。でも、いざ退職したら、気持ちは落ち着いたものの、やはり新たな心配も出てきました。1年も休んで再就職できるのかな?、とか、昼間に町中でサラリーマンを見かけるたびに、僕だけ勝手に休んでて、これでいいのかな、と日々不安になるわけです。 すると、小心者な自分は、ついつい無意識に自分自身と同じような境遇、つまり中高年で早期退職した人たちが何故辞めたのか、またその後どうなったのかを見てみたくて、調べたくなっちゃうんですよね。それで、ネットや図書館で関連するリソースをついつい探してしまう。 そんな中、何気なく立ち寄った駅の小さな本屋の店頭
アート・ヒステリー ---なんでもかんでもアートな国・ニッポン 作者: 大野左紀子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2012/09/26メディア: 単行本購入: 39人 クリック: 508回この商品を含むブログ (15件) を見る ” その言葉が盛んに叫ばれ、常にプラスの価値が盛り込まれ、同調的空気が形成されている時こそ、そこで信じられているものを疑ってかかるべきです。アートという言葉にいつもくっついてくる「可能性」や「多様性」や「個性」や「自由」といった、既に手垢のついたイメージを信用しないで、それらの言葉によって隠されているものの方を見るべきです。” (「はじめに」より) 2008年の『アーティスト症候群 アートと職人、クリエイターと芸能人』(明治書院)はこれまでたくさんの方に読んで頂きましたが、去年その文庫版が出た河出書房新社から今週、『アート・ヒステリー なんでもかんでもア
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