ヨドバシカメラのソフト売り場で大枚はたいてOTFフォントを買ったならば、とりあえずpLaTeXでも気軽に使いたい、それもWordくらい気軽に、という話。 具体的には、「本文のゴシックはヒラギノ基本書体の角ゴW3でいいんだけど、強調したいところで角ゴW4を使いたい。ヒラギノ角ゴW4は買ってきた。原稿で\hirakakufour{モナド}って使いたい!」という状況がままあって、場当たり的な試行錯誤で「とりあえず」期待どおりの結果は得られているが、なにぶん試行錯誤でたどりついた方法なので正解かどうかはわかりません、つっこみ求む、という話。 TeXにおけるフォントとは何か、を整理する必要があるので、肝心の手順にいたるまでの説明が長くなります。まずは基礎知識。買ってきたフォントの実体は .otf ファイルだけど、TeXが必要としているのは .tfm というファイルである。(.vf ファイルもあるけど