景気が回復傾向にあるといわれて久しいが、なかなか庶民のフトコロは温かくならない。特に若者層の経済的な不安が拡大し、それが少子化や未婚化につながっている。だが政府はまったく理解していないのか、あえて分からないフリをしているのか、見当はずれの施策や分析を連発。ネット上では呆れ声が飛び交っている。 少子化の根本的な原因は「お金」 少子化が最大の懸念材料となっている日本は、安倍晋三首相が2015年9月の会見で「希望出生率1.8の実現を目指す」と明言。さらに首相肝煎りの「一億総活躍国民会議」で結婚・子育てのサポートが議論され、政府が街コンや婚活プロジェクトの支援に乗り出すことも検討された。 すでに地方自治体は婚活イベントや街コンに乗り出しており、婚姻率アップを目指している。つまりは「出会いがあれば結婚する→結婚すれば子供を作るだろう」という発想だが、当の若者世代の感覚はもっとシビアだ。 2015年1