ウクライナから娘と避難して来たイェルマク・アリーナさん(左)と避難者支援を続けてきたロシア人のステッツク・ダイアナさん=千葉市中央区で2022年9月2日午後2時43分、柴田智弘撮影 ロシアによるウクライナ侵攻が始まってもうすぐ7カ月。侵攻開始直後、ウクライナからの避難者の支援に乗り出して注目を集めたロシア人親子の飲食店を覚えているだろうか。戦争の終わりが見えない中、今の心境を聞こうと、久しぶりにお店を訪ねた。【柴田智弘】 8月下旬、千葉市中央区にあるロシア料理店「マトリョーシカ」を訪れると、店内はがらんとしていた。「こんなに長くなるとは思わなかった」。母親と一緒に店を切り盛りするロシア人のステッツク・ダイアナさん(21)はつぶやいた。 開戦直後の3~4月はウクライナからの避難者を支援していることが注目され、応援の気持ちで来店してくれる客が増えた。だが、最近はそうした来客もめっきり減り、経営