図書館で奇妙な体験をした。ある資料を閲覧したいと申し出ると、しばらくしてやってきた職員にこう言われた。 「これは、所蔵しているかどうか、お答えしないことになっているんです」 私は新潟県立図書館で、来年の世界文化遺産登録をめざす佐渡金山について調べていた。検索したところ、かつての鉱山会社が提供し…
宮川陽子さん福井県立図書館 司書 1998年から福井県立図書館で司書として勤務。現在の担当分類は、建築や機械工学、家政学などを扱う「5類 技術」(日本十進分類法)。読書バリアフリーサービスや寄贈図書の管理なども行なっている。同館の「覚え違いタイトル集」の発案者でもある。 福井県立図書館「覚え違いタイトル集」 レファレンスサービスの認知向上のために ――「覚え違いタイトル集」は、どういった経緯で生まれたのですか。 そもそもの始まりは大学時代の後輩が久世番子さんの漫画『暴れん坊本屋さん』を勧めてくれたのがきっかけかもしれません。久世さんが書店でバイトをしていたときのことを描いた漫画で、お客さんが覚え違えているタイトルから「これですね」と正しいタイトルの本を渡すシーンがあったんですよね。それを見て図書館のカウンターでも似たようなことがあるという話から、エクセル表で覚え違いの事例を集めていくことに
図書館で一日のうちに百冊を超す本の借り出しを繰り返すなどした女性が無期限の利用禁止とされた処分は違法として、女性が岐阜県土岐市を相手に処分の取り消しなどを求めた訴訟の控訴審判決が二十七日、名古屋高裁であった。土田昭彦裁判長は取り消しを認めた一審岐阜地裁判決を変更し、女性の請求を棄却した。 判決によると、市教委は二〇一九年七月と十月の二回、大量の閉架図書を借りる要求や職員への高圧的な態度などを改めなければ、利用を制限したり禁止したりすると女性に警告。改善されなかったため市図書館運営規則に基づき、十一月に利用と入館を禁止した。女性は十月五日に閉架本を百冊、同十三日には百五十三冊を借り出したほか、断りなく図書の配列を変更したり、カウンター手続き中に本を放置して立ち去ったりする行為もあった。 土田裁判長は判決理由で、「警告を受けたにもかかわらず、多種多様な問題行動に及んだ。図書館の運営に重大な支障
2021年10月20日、東京都の中野区立図書館は初の公式ツイッターアカウント「100日後に開館する中野東図書館」を開設した。https://twitter.com/NakanoLib 悪ノリしたアカウント名や、軽佻浮薄で無神経なツイートから、そのうち炎上することが懸念されたため、アカウントの運用や中野区のチェック体制などについてただちに情報公開請求した。 まさか開示決定も出ないうち、本家のワニと違って100日後を待たず、アカウント開設わずか18日後で炎上するとは思わなかった。 開示文書によると、ツイートは指定管理者が1カ月分まとめて作り、区側のチェックを経た上で予約投稿されている。それだけ用意周到なのだから、軽佻浮薄と無神経は意図したものと考えざるを得ない。 また、炎上の原因となった超高層書架が中野東図書館に設置された経緯などについて、現時点でわかっていることも記しておく。この書架の用途は
拡大 学校司書の配置増を求める国会決議に反対し「司書の仕事はAI(人工知能)にとって代わられる」(中央)などとした日本維新の会の文書 学校図書館で子どもの読書や学習を支える学校司書の配置増を求める国会決議案に、与野党で唯一、日本維新の会が「近い将来、司書の仕事は人工知能(AI)で代替可能になる」と反対し、臨時国会(9日閉会)への提出が見送られていたことが19日分かった。 2015年施行の改正学校図書館法で「努力義務」とされた学校司書の配置は全体の半数程度にとどまっている。このため「文字・活字文化推進機構」が働き掛け、衆参両院で全会派が了承した形での決議案提出を目指していた。 維新の浅田均政調会長は取材に「人件費増に直結する『司書の配置促進』は『改革』の名に値しない」と文書で回答した。
NDC 参考資料 盛口満 文・絵 , 盛口, 満, 1962-. 集めてわかるぬけがらのなぞ : ゲッチョ先生のぬけがらコレクション. 少年写真新聞社, 2020. https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I030517218-00 , ISBN 9784879817099 盛口満 著 , 盛口, 満, 1962-. 教えてゲッチョ先生!昆虫の?が!になる本. 山と溪谷社, 2002. (Outdoor 21 books ; 9) https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003681292-00 , ISBN 4635008096 安田守 著 , 安田, 守, 1963-. 虫のぬけがら図鑑 : 脱皮と成長から見る昆虫の世界. ベレ出版, 2021. https://iss.ndl.go.jp/books/
本のタイトルがよくわからない、うろおぼえ。 図書館のカウンターで出会った覚え違いしやすいタイトル、著者名などをリストにしました。下線がついた本のタイトルをクリックすると、より詳しい本の情報が見られます。 このリストでは、司書が本のタイトル以外の情報(著者、どこ・何でその本のことを知ったか、出版社など)をたずねて一緒に探した結果のみを「こうかも!」の欄に掲載しています。お探しの本が見つからないときには、ぜひ図書館のカウンターで質問して、司書と一緒に探してください。 覚え違いタイトル集へ掲載する、あなたの出会った覚え違いを募集しています。情報提供フォームから情報をお寄せください。 お寄せいただいた情報は「覚え違いタイトル集」に掲載することがあります。 覚え違いタイトル集への情報提供 国立国会図書館カレントアウェアネスにインタビュー記事が掲載されました。 福井県立図書館「覚え違いタイトル集」がで
NDC 日本 (281 9版) 参考資料 【資料1】 『群像日本の作家 23 大江健三郎』 マサオ・ミヨシ他/著 小学館 1992年 (愛媛県立図書館所蔵なし) 【資料2】 『大江健三郎の世界』 一条孝夫/著 和泉書院 1985年 <請求記号:K910 /17 > 【資料3】 『芥川賞全集 5』 文芸春秋/発行 1982年 <請求記号:N368 /21 /5> キーワード 大江好太郎 おおえ,よしたろう 大江健三郎 おおえ,けんざぶろう 照会先 寄与者 内子町立図書館 備考 事例出典『郷土資料に関する調査・相談事例集』 愛媛県図書館協会・愛媛県立図書館/編集 愛媛県立図書館 1997年 調査種別 事実調査 内容種別 郷土 質問者区分 社会人 登録番号 1000099461 転記用URL https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_vie
写真)国立国会図書館でのデジタル化スキャンの様子 参議院会館の道路を挟んで向かいにある国立国会図書館。普段はあまり注目されない施設ですが、日本国内で出版されたすべての出版物を保存する、日本で唯一の図書館です。私も立法調査業務で毎日のように利用していますが、一般の方の来館者数も年間79万人(東京本館だけで57万人/1日平均2071人)にものぼります。 しかし、そんな国のもっとも重要な施設の一つでもある「国会図書館のデジタル化能力が、毎年納本される書籍等のうち5%弱しかない(年間納本件数43万点中、デジタル化処理能力は約2万点)」という驚愕の事実を知りました。かつ、現在国会図書館の蔵書は約4418万点、1968年以前の発刊書籍等1240万点のうち、デジタル化されているのは、244万点でデジタル化率は20%しかないというのです。 コロナ禍においてデジタル化・オンライン化のニーズが高まっているにも
<世界最大級の「知の殿堂」>ニューヨーク公共図書館 世界中の図書館員の憧れの的であり、ニューヨーク有数の観光スポット。本作の主役は、荘厳な19世紀初頭のボザール様式の建築で知られる本館と92の分館からなる世界最大級の<知の殿堂>ニューヨーク公共図書館だ。この図書館は、作家サマセット・モーム、ノーマン・メイラー、トム・ウルフ、画家アンディ・ウォーホルなど文学、芸術などの分野でも多くの人材を育ててきた。またここは世界有数のコレクションを誇りながら、“敷居の低さ”も世界一と言えるほど、ニューヨーク市民の生活に密着した存在でもある。その活動は、「これが図書館の仕事⁉」と私たちの固定観念を打ち壊し、驚かす。 観光客は決して立ち入れない舞台裏へ 映画には、リチャード・ドーキンス博士、エルヴィス・コステロやパティ・スミスなど著名人も多数登場するが、カメラは図書館の内側の、観光客は決して立ち入れないSTA
現在では300ユーロの価値が 図書館でうっかり本を返し忘れるのは、よくあることだ。返したつもりになっていた、急な転勤や出張、入院などで返却し損ねてしまったりすることもあるだろう。海外では、延滞料金を設定して未返却を防いでいる国もある。 ところが先日、アイルランド西部グウィドーにあるドニゴール図書館に、ある家族が82年返却期限の過ぎた本を返しにきたのだ。 スペイン「バングアルディア」紙によれば、返却されたのはアニー・MP・スミッソンの『The White Owl(白いフクロウ)』(未邦訳)で、1937年7月23日に借し出されてから一度も図書館に戻ってこなかった。目の前に出された本を見た瞬間に固まってしまったという同図書館の司書は、英「BBC」にこう語る。 「2、3年後に返却してくることはよくあります。でも、こんなケースはありません。返却された本は1937年に出版された『The White O
子どもが読む本をすべて買っていると大変なので、今年の夏頃から地元の公共図書館で本を借りるようになりました。公共図書館を使うのなんて20年ぶりくらいなんですが、知らない間にものすごい進化してて、自分が読むためにも積極的に使うようになりました。いやー、すごいね今の図書館は。 調べてみると僕が「スゲー!」となったポイントって、そんなに珍しくもないみたい。具体的な地域はちょっと差し控えますが、図書館っていまこんなことになってるんですね。 セルフ貸出機 わかりやすく「おおーっ!」ってなったのはコレ。本を置くための台と、タッチパネルとカードリーダがセットになっています。台の上に本を重ねてドサッと置いて、タッチパネルで冊数を入力すると、本についたICタグを読み取って貸出内容が表示されます。確認してカードリーダに図書館カード(これはカウンターで作ってもらう)を入れれば貸出処理をして終了。そのまま持って帰れ
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