▶新しい解釈 その名も〝定子の「傘」〟と題した私の論文では、従来、「お前の傘に隠れて、暁あかつき方、部屋から出て行った男は誰だ?」と問いただすものと考えられている「定子の文ふみ」の真意について、通説とは異なる、まったく新しい解釈を提示している。 それは、定子が清少納言に差し出した、「私の傘を貸してあげましょうか?」という「助け舟」だったのである。当該の拙論は、ネット上でも公開されている。初出は、2011年3月、イラスト入り。定子と清少納言がやり取りした「絵手紙」を再現している。 清少納言は、その朝、ひとに傘を貸してしまったばかりに雨に降られて困っていたのだ。根も葉もない「噂」の雨だ。定子は、清少納言に「そうなのです。ひどい濡れ衣なのですよ」と答える機会を作ってやった。 ところが、片渕須直というアニメ映画監督は、私のこの解釈とまったく同じ内容のものをなんと自分の「新知見」として、このたび、タ
バスケットボールはあまり好きではない。中学の時、バスケ部の連中がイヤなやつばっかりだったからだ。性格の悪いイジメっ子とチャラいアホがたしなむスポーツ、それがバスケなのだろう…。そんなふうに中学生の私は考え、それ以降バスケを見たり遊んだりする機会も特になかった。私の人生とバスケの唯一の接点といえば大人気漫画『SLAM DUNK』(以下スラダン)であり、一応読んでみたら名作だけあって確かに面白かった。しかし中学のバスケ部には自分を桜木花道だと思いこんでるアホとかもいて鬱陶しかったので、「スラダン」がバスケのイメージを向上するまでは至らず、バスケは私の心の「別にどうでもいい箱」に入れられた。 しかしそんなバスケ一切興味なし人生に、もう一度バスケに触れる機会が訪れた。映画『THE FIRST SLAM DUNK』である。予告編を見た時点では、特に思うところは全くなかった。あ〜最近よくある感じの名作
最近、続々と報じられる声優の体調不良。なりたい職業ランキングの常連にもかかわらず、アイドル活動をする多くの若手女性声優が体調不良を訴え、活動を制限したり休止したり、中には適応障害と発表するなどメンタルの不調を訴える人も。なぜそのような事態に陥っているのだろうか。 【映像】メンタル不調で辞めた元アイドル声優「きつかった」 メンタルヘルスの重要性が叫ばれる今、声優業界はどうあるべきなのか。23日の『ABEMA Prime』では、40年以上のキャリアを持つ三ツ矢雄二氏と、榎本温子氏の声優2人とともに議論した。 以前と比べて声優の仕事は変化してきているのか。三ツ矢氏は「今みたいに全ての声優さんが歌を出し、踊り、芝居もして、みたいなことは僕たちの時はなかった。それが変わったのは、2.5次元ミュージカルが流行り出した頃と、深夜アニメが増えたこと。深夜のアニメを見ているファンがまずキャラクターを好きにな
第26回参議院選挙理事会推薦に関するお知らせ ツイート プレスリリース: 第26回参議院選挙理事会推薦に関するお知らせ(pdf形式) 一般社団法人 日本アニメーター・演出協会 理事会 日本アニメーター・演出協会(JAniCA)理事会は、来る7月10日に行われる第26回参議院議員通常選挙に関し、 下記各候補への投票を推薦いたします。 JAniCAの会員であるか否かに関わらず、投票は選挙権を持つ方の権利です。 JAniCA理事会は、特定候補への投票を強制するものでなく、またそうすることもできません。 しかし、下記の各候補は何れも一貫してアニメの創り手や受け手に思いを致した活動をされ、 現場の声に耳を傾けてこられました。 いずれも議員となった暁には、制作現場にとってより良い環境を実現するため、 尽力いただけるものと確信しております。 JAniCA会員はもちろん、アニメ制作の関係者、アニメを愛する
『シティーハンター』×「Get Wild」35周年の日に、『劇場版シティーハンター』の新作制作決定が発表される2022年4月8日、アニメ『シティーハンター』の新作劇場版の制作が決定したことが発表され(公開時期は未定)、SNS上では歓喜の声が飛び交った。さらにエンディングテーマが、この作品には欠かせないTM NETWORK「Get Wild」ということも発表された。35年前の4月8日は「Get Wild」が発売された日でもある。『シティーハンター』は20年ぶりの新作として、2019年2月8日に公開された『劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>』が、興行収入15億円を超える大ヒットを記録しており、その反響の大きさを受け、今回の新作の制作へとつながった。この時ももちろんエンディングテーマは「Get Wild」だった。作品、楽曲共に35年の時を経ってもその人気は衰えることなく、逆に新
はじめに:『Z』に対する賛否両論について 『機動戦士Zゼータガンダム』(1985~1986年、以下『Z』と略称)は、放送直後から賛否両論のあった作品らしい。アニメスタイル編集長の小黒祐一郎はコラム「アニメ様365日」のなかで、次のように複雑な思いを吐露している。 『機動戦士Zガンダム』は年齢によって評価が分かれる作品だ。大雑把に分類すると、先のブームで『機動戦士ガンダム』第1作に触れたファンには否定派が多かったはずだし、『Zガンダム』で初めて『ガンダム』を観た人には肯定派が多いようだ。僕はこの作品を肯定できない。ただし、色々と複雑な思いもあり、「こんなのは『ガンダム』じゃないよ!」と頭ごなしに否定する事もできない。そのあたりが自分でももどかしい。 『Z』に対する当時の反応は、アニメ評論家の藤津亮太による「ドキュメントZガンダム」のなかで詳しく取り上げられている。藤津は『Z』が嫌悪感を抱かれ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く