NHK公式【大河ドラマ「光る君へ」】時代考証を担当する倉本一宏さんに、藤原道兼の人物像や交友関係などについて伺いました。<ドラマをもっと楽しむコラム>
https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/blog/bl/ppzGkv7kAZ/bp/p23QbLBnmo/ 実直に職務を遂行するかたわら、平安時代中期の実情を知るための重要史料『小右記(しょうゆうき)』を書き残した藤原実資。大河ドラマ「光る君へ」ではどのような人物として描かれるのか、実資から見た藤原道長(柄本佑)の印象など、演じる秋山竜次さんに伺いました。 ――大河ドラマ初出演ですが、オファーがあったときのお気持ちをお聞かせください。 そんなわけがないだろうと思いました。自分が大河ドラマに出るなんて一ミリも考えたことがなかったので、ドッキリか何かかなって。でもどうやら本当のようで、うれしいです。 ――藤原実資はどのような人物だと思われますか。 実資はいろいろな人の周りにずっといますよね。それならば、日記も書くなと思います。真面目なイメー
https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/blog/bl/ppzGkv7kAZ/bp/pboVrJom5q/ 大河ドラマ「光る君へ」第14回において、藤原道長(柄本佑)らの反対を押し切り、娘・定子(高畑充希)を中宮にしようと画策する藤原道隆(井浦新)。先例のなかった皇后と中宮の並立について解説します。 ――娘・藤原定子の立后(りっこう)を望む道隆 永祚2年(990)に父・藤原兼家が死去して新たに摂政となった道隆は、自らの政治的な立場を強固なものとするために、一条天皇に入内(じゅだい)していた娘・定子を天皇の正妻である皇后にすることを望みました。しかし当時、太皇太后、皇太后、皇后の三后はすべて埋まっており、定子を立后させることは難しい状況でした。 【太皇太后(たいこうたいごう)】 昌子内親王(まさこないしんのう) … 63代・冷泉天皇の皇后
2024年大河ドラマ「光る君へ」の主人公・紫式部と藤原道長。貧しい学者の娘はなぜ世界最高峰の文学作品を執筆できたのか。古記録をもとに平安時代の実像に迫ってきた倉本一宏氏が、2人のリアルな生涯をたどる! *倉本氏による連載は、毎月1、2回程度公開の予定です。 連載第1回はこちら 定子入内と兼家の焦り 大河ドラマ「光る君へ」13話では、十一歳という史上最年少で元服した一条天皇に、兼家(かねいえ)の孫・道隆(みちたか)の一女で十五歳の定子(ていし)が入内した。正暦元年(九九〇)正月のことである。一条の方は身体が大人になっておらず、定子を懐妊させる「可能性」はなかったはずである。自身の寿命を危惧した兼家の焦りの表われと言えよう。 ただ、これまで大人の中だけで育ってきた一条にとって、定子ははじめて現われた近い年輩の者だったであろうし、詮子(せんし)や女官たちを除くと、はじめて接した女性となったはずで
芸人・映画ドラマ考察YouTube・コメンテーターなどで活躍する大島育宙が気になったドラマを紹介。今回はNHK大河ドラマ「光る君へ」について。そして日頃からネイルを嗜む大島の最近のネイルもお届け。 ■光る君へ 主人公は紫式部(吉高由里子)。平安時代に、千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を書き上げた女性。彼女は藤原道長(柄本佑)への思い、そして秘めた情熱とたぐいまれな想像力で、「光源氏=光る君」のストーリーを紡いでゆく。変わりゆく世を、変わらぬ愛を胸に懸命に生きた女性の物語。 脚本:大石静 (「功名が辻」、「セカンドバージン」など) 演出:中島由貴(「平清盛」など)、佐々木善春(「麒麟がくる」など)、中泉慧(「鎌倉殿の13人」など)ほか プロデューサー:大越大士(「精霊の守り人」「鎌倉殿の13人」など)、高橋優香子(「ちむどんどん」「きれいのくに」など) 2024年大河ドラマ「光る君へ
https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/blog/bl/ppzGkv7kAZ/bp/p3mrNPxXk2/ 大河ドラマ「光る君へ」第13回において、御嶽詣(みたけもうで)の際に着ていた派手な服装でまひろ(吉高由里子)の家を訪れた藤原宣孝(佐々木蔵之介)。清少納言(ファーストサマーウイカ)が『枕草子』で酷評したこの宣孝の服装などについて、風俗考証を担当する佐多芳彦さんに伺いました。 ――藤原宣孝が御嶽詣のお土産を持ってまひろの家を訪ねていましたが、御嶽詣とはどのようなものでしょうか。 御嶽詣というのは、大和国吉野郡の金峰山寺(きんぶせんじ/現在の奈良県吉野郡にある金峯山寺)へ参拝することです。貴族の日記などにもよく見られ、当時の人々に人気であったことがうかがえます。寺社参詣は信仰心の賜物(たまもの)なのですが、その一方で男女を問わず家の外
「妻になってくれ」 「北の方にしてくれるってこと?……妾(しょう)になれってこと?」 令和を生きる私たちにとって、結婚と妾は結びつかない。しかし平安時代においては、妾も妻のうちのひとりだったようだ。 逢瀬を重ね、結びつきを強めていくまひろ(紫式部)と藤原道長。 まだ10代のまひろが、道長が遅かれ早かれ正妻(当時の言葉だと嫡妻)を迎えると知りつつも、好きな人に「嫡妻ではない妾になれ」と言われたことを悲しむのは当然だ。 とはいえ通い婚である平安時代、嫡妻と妾が直接顔を合わせる機会はほぼなかったのではないだろうか。女房(現在で言うところの女中)を妾にするケースも多かったらしく、そうであれば妻妾同居という状態になるが。 しかし自分と嫡妻が顔を合わせることはないだろう。それもまひろが考えた末に「妾でもいい」と思いをくつがえした理由のひとつだったと私は思うのだが、それはもろくも崩れ去る。 自分と仲の良
NHKの大河ドラマ「光る君へ」の主人公は、“世界最古の長編小説”の著者、紫式部だ。時代を超えて、今もなお世界で読み継がれる物語の書き手は、元祖インフルエンサーと言えるのかもしれない。1980年代から脚本家として第一線で活躍し続け、「光る君へ」の脚本も手掛ける大石静に「書く力」「物語が持つ力」について聞いた。 テレビもソーシャルメディアもなかった時代から、書物や物語は、人々の心を震わせ、ときに社会をも変える力を持っていた。“最古の長編小説”とも称される『源氏物語』の書き手である紫式部をはじめ、古今東西にわたり、文学史上にその名を刻む女性の作家は少なくない。この号のテーマである「影響力を持つ女性」として、物語を紡ぐ女性について伺いたい──そんな思いから取材を申し込んだ大石静は、だが、「書き手としての女性の視点」など考えてみたこともないという。 大石静が脚本を手掛ける大河ドラマ「光る君へ」は、平
https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/blog/bl/ppzGkv7kAZ/bp/pYowr47zyY/ 一見能天気に思えるほど、常に明るく家族を照らす藤原惟規(のぶのり)。厳しい家庭事情や自らの勉学の状況、また、姉・まひろ(吉高由里子)と藤原道長(柄本佑)との関係について惟規はどのように感じているのかなどを、演じる高杉真宙さんに伺いました。 ――「光る君へ」のオファーを受けたときのお気持ちをお聞かせください。 大河ドラマには、2012年の「平清盛」以来の出演になります。当時はまだ学生で、何もわからないまま、緊張しながら現場に行き、緊張したまま演技をしていたと記憶しています。それから10年以上たち、今回は自分がこれまでやってきたことを「光る君へ」の現場で出し切れるのかどうかという別の緊張感があるなと思います。最近は連続テレビ小説「舞い
斬新な音楽で彩られた情熱的な平安絵巻 2024年度のNHK大河ドラマは紫式部を主人公とする「光る君へ」に決定。制作は土曜時代ドラマ「アシガール」や朝ドラ「スカーレット」のチーム(内田ゆきチーフ・プロデューサー、中島由貴チーフ・ディレクター)……一昨年5月にこの情報がネットで流れた瞬間、私はすかさず〈ならば音楽は絶対に冬野ユミで!〉とツイートした。「スカーレット」放映当時、冬野の音楽とその取り扱いを含む演出の素晴らしさに何度も感嘆したからだ。演出家と音楽家の組み合わせとしては、柴田岳志&清水靖晃(「透明なゆりかご」「夏目漱石の妻」他)、井上剛&大友良英(「あまちゃん」「その街のこども」他)と並び、中島由貴&冬野ユミが現在の日本のテレビ・ドラマ界における最高峰であることは間違いない。 さて、期待どおり冬野が音楽を担当することになった「光る君へ」。これを書いている時点(1月30日)で第4回まで放
https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/blog/bl/ppzGkv7kAZ/bp/pPm3r4Yg8R/ 3月16日(土)から20日(水・祝)に東京・渋谷のNHKホールや公園通りで開催している「超体験NHKフェス」! その中のイベントのひとつとして、『大河ドラマ「光る君へ」ファンミーティング』を18日(月)にNHKホールで開催。まひろ/紫式部役の吉高由里子さん、藤原道長役の柄本佑さん、藤原公任役の町田啓太さん、清少納言役のファーストサマーウイカさん、語りの伊東敏恵アナウンサーが出演しました。 NHKをさまざまな企画で超体験することがコンセプトのイベントの一部ということで、舞台には2023年の第74回NHK紅白歌合戦のセットが設置されており、出演者4人は「光る君へ」のメインテーマに合わせて、紅白出場歌手さながらにセットの大階段から登場!
https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/blog/bl/ppzGkv7kAZ/bp/pXD3e5Wpgq/?s=09 大河ドラマ「光る君へ」第11回より朝廷に出仕した際の服装が変わった藤原兼家(段田安則)。なぜ特別な白い衣装になったのかなどを、風俗考証を担当する佐多芳彦さんに伺いました。 ――殿上間(※注1)に居並ぶ公卿(くぎょう)たちの中で藤原兼家だけが白い服装をしていますが、なぜでしょうか。 これは冠直衣姿(かんむりのうしすがた)といって、天皇に特に信頼されている人のみが許された格好です。ほかの公卿は正装である束帯(そくたい)を着ていますが、兼家は一条天皇の摂政(※注2)となったことで服装が変わり、一人だけ直衣(のうし)を着ています。雑袍宣下(ざっぽうせんげ)、あるいは直衣宣下(のうしせんげ)というのですが、かぶり物を烏帽子(えぼし
https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/blog/bl/ppzGkv7kAZ/bp/plZ3GpVrMj/ 大河ドラマ「光る君へ」第11回で描かれた一条天皇(高木波瑠)の即位儀礼。一条天皇が着ている特別な服装やかぶっている豪華な冠などについて、風俗考証を担当する佐多芳彦さんに伺いました。 ―― 一条天皇の服装について教えてください。 一条天皇が身に付けているのは、礼服(らいふく)といいます。別名・冕服(べんぷく)ともいい、こちらは中国風(ふう)の呼び方になります。礼服の小袖(こそで)を着て、礼服の裳(も)を腰に巻きます。裳は女房装束にも見られる巻きスカートのようなものですね。そして、礼服の小袖の上に、礼服の大袖(おおそで)を着ます。 この大袖は袞冕十二章(こんぺんじゅうにしょう)といって中国の皇帝が着ていたものを日本の朝廷でも模倣したも
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