樹木が茂った部分が一坪共有地「木の根ペンションの庭」。左側の道路は共有地を避けて湾曲して建設された=千葉県成田市木の根で2015年6月28日午前11時40分、早川健人撮影 成田空港の建設に今も反対して空港用地内などに一坪共有地を持ち合っている市民グループが10月末、一般社団法人の設立を法務局に申請した。全国に散らばる共有者約850人に協力を求め、土地の名義を法人にまとめ、成田国際空港会社(NAA)による土地買収に対抗するためだ。背景には共有者の高齢化による相続問題や反対運動の退潮がある。 共有地を保有する市民グループ「大地共有委員会」によると、設立準備が進むのは一般社団法人「三里塚大地共有運動の会」で、対象の共有地は空港敷地内外に3カ所ある。中でも、誘導路と駐機場に囲まれた通称「木の根ペンションの庭」は1983年以来、NAAの前身の新東京国際空港公団の買収を妨害して空港建設を遅らせるため、