映画「GODZILLA ゴジラ」の脚本にあった原爆描写に不満を示す国防総省の内部文書。「もしこれが広島と長崎に原爆を投下した決定への謝罪や疑問視を意味するなら、そこで終わりだ」とシルされている(ロジャー・スタール氏提供)
リンク BIGLOBEニュース カンヌ最高賞の是枝監督、政府からの祝意に辞退表明「公権力とは潔く距離を保つ」|BIGLOBEニュース 「万引き家族」でカンヌ映画祭の最高賞・パルムドールを受賞した是枝裕和監督が、政府からの祝意を「公権力とは潔く距離を保つ」として辞退する考えを表明した。是枝監督は…(2018年06月08日 18時53分12秒) 7 users 205
ドンバス©︎MA.JA.DE FICTION ARTHOUSE TRAFFIC JBA PRODUCTION GRANIET FILM DIGITAL CUBE 政治権力とは何でしょうか。つきつめていえば、権力とは、相手がそんな行動を取る意思がない場合であっても、相手に何らかの行動をさせることとして定義することができるでしょう。いや、厳密に言えば、行動させるだけでなく、何らかの行動をさせないことも含まれますね。 でも、普通私たちはそんな学者の定義にかかわりなく生きている。法の支配がある限り、権力行使には制限が加えられているからです。警官、あるいは官僚には相手に行動を強いることが認められていますが、それはあくまである範囲の中でのこと。法によって認められた範囲を超えた権力の行使は違法ですし、裁判に訴えることができるわけです。無制限な権力行使は法の支配の対極に立つものだと言っていいでしょう。 プ
香川1区 [DVD] 小川淳也Amazon 長いけど、前作の感想を貼っておく。今作の感想はもっと長いのだが。 pencroft.hatenablog.com またしても自分語りになるのを平にご容赦いただきたい。前作は「わたくしが高松にいなかった17年」を描いた作品だった。しかし今作は「わたくしが高松で暮らす中の直近の1年」を描いている。その映画が高松で公開される。これはやはり興奮せざるを得ないのであります。 文化果つる辺境の地・香川県には現在、一般映画館は4館しかない。2スクリーンのミニシアター「ホール・ソレイユ」と、7~9スクリーンの「イオンシネマ」が3館(高松東、綾川、宇多津)である。あとは成人映画専門の「ロッポニカ」(この響きにグッとくるのはおっさんだけだろうな)。「香川1区」は2022年1月21日、県内の4館すべてで同時公開された。これは極めて異例の事態である。さて香川1区に住むオ
作品と現実の「化学反応」が生む緊張と熱気 前作『なぜ君は総理大臣になれないのか』で自ら次回作のハードルを上げまくった大島新監督だが、話題の続篇『香川1区』は実に意気揚々とそれを乗り越えている。というか、いくらなんでもこれは面白すぎではないか。前作でも当初は何の気なく奥方の同級生である小川淳也氏を撮り始めた大島新監督だが、それを17年も続けるうちに取材対象の小川氏が勝手に興味津々の題材に育っていった。その結果がさまざまな支持と好評をとりつけた前作に結実したわけだが、さすがにそんな鉱脈にぶつかる幸運は二度三度とある由もなかろうと思いきや、続篇『香川1区』でもひたすら実直にキャメラを回すうちに、ほとんど勝手に「役者」が揃ってきて、この映画を盛り上げてくれるのだ! 言っておくがこれは何も大島新監督が対象の面白さにおぶさっているということではない。何かこういうこともありやという「予感」を持って、そこ
火曜日に岩波ホールで『夢のアンデス』見てきました。端的に言えば軍政期をとりあげたチリ現代史映画です。 同じグスマン監督の『光のノスタルジア』みたいに風景描写の途中でウトっときましたが、チリ軍政への抗議行動のシーンは流石にホンモノ画像で完全覚醒でした。軍政が横暴をするカットよりも反対運動が対峙するシーンのほうがいいですねえ。 「国民に極端な不自由を強いたチリ軍政が経済活動には完全な自由を与えたなんて皮肉だよね」の部分はなかなかなものです。 国民生活を締め付けて貧困を放置して外資に権益を売り渡すあたりは今の日本も同じという。国家や国民の利益よりも政権や支持階層の利益が優先するところもそうですが、それを支える宗教も何やってんだかですね。中国の国民党じゃないほうのKMTとか自民を支えている宗教団体ってチリのカソリックと同じだよねと。 映画には出てこないけどヨハネ・パウロ2世がチリに行くのも冷戦が終
米俳優ウィル・スミス氏主演の奴隷制度を描いた映画「エマンシペーション」が、米ジョージア州での撮影を中止した。 ジョージア州では先に、選挙での投票を制限する州法が成立したが、これに抗議する格好。同法についてスミス氏は、「後退的な投票法」だと批判している。
ドキュメンタリー映画『狼をさがして』が3月27日から東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開される。 『第40回韓国映画評論家協会賞』独立映画支援賞、『第21回釜山映画評論家協会』審査委員特別賞を受賞した同作は、20代半ばの会社員たちによって構成され、1974年から1975年にかけて連続企業爆破事件を起こした組織「東アジア反日武装戦線」を追った作品。出所したメンバーとその家族、支援者の証言を追う中で彼らの思想の根源を紐解いていく。原題は『東アジア反日武装戦線』。 メガホンを取ったのはキム・ミレ。大阪・釜ヶ崎で日雇い労働者を撮影していた2000年代初頭に同組織の存在を知り、撮影を始めた。出演者には、太田昌国、大道寺ちはる、池田浩士、荒井まり子、荒井智子、浴田由紀子、内田雅敏、宇賀神寿一らが名を連ねる。 今回の発表とあわせてポスタービジュアルと場面写真、森達也のコメントが公開
2019年夏の参議院選挙における、「れいわ新選組」の候補者を追ったドキュメンタリー『れいわ一揆』が9月11日より公開されている。参院選では、女性装の東大教授として知られる安冨歩氏をはじめ、個性豊かな10人の候補者たちが出馬し、熱戦を繰り広げた。 17日間に及んだ選挙戦を約4時間のドキュメンタリーにまとめあげたのは、『ゆきゆきて、神軍』の奥崎謙三、『全身小説家』の井上光晴など「強い個人」に焦点を当てた作品で知られる原一男監督。本来は4月に公開が予定されていたものの、コロナ禍の影響で公開が延び、その間には山本太郎氏の都知事選の立候補と、新たなドラマもまた生まれた。公開を前にした8月、原監督にれいわ新選組や党首である山本太郎氏の変遷を中心に、お話をうかがった。 本来の公開予定日は4月17日だったので、5ヶ月も延びてしまったことになります。時期が決めにくかったのは、コロナの第二波と重なるかもという
福島第一原子力発電所の事故を描いた映画『Fukushima 50』(若松節朗監督)が3月6日公開される。 これは、一種の「戦争映画」だ。福島第一原発を戦場として描き、吉田所長以下の職員たちを兵士として英雄的に描く。 娯楽映画として、よくできている。 原発のプラント内の再現度が高い。といって、私自身が実際の原発を見ているわけではないので、どこまで再現されているかは確証できないが、リアルに感じた。 凄まじい事故だということ、原発内部の構造がよく分かる。そして、現場の職員たちの危機感もよく伝わってきた。よくぞ、日本は無事だったと思う。 しかし、大きな問題のある映画だ。 混乱の元凶は「総理」だったのか? 娯楽映画なので、作劇上、主人公であるヒーローに対し、悪役が必要なのは分かる。 この映画が扱う戦争では、倒すべき相手は「どこかの国」でもテロ組織でもなく、暴走している原発だ。 そして原発そのものは敵
川崎市で開催中の「KAWASAKIしんゆり映画祭」で、慰安婦問題を扱ったドキュメンタリー映画「主戦場」の上映が中止されたことに抗議して、映画製作配給会社「若松プロダクション」が28日、同映画祭で予定していた映画2本の上映を取りやめると発表した。 若松プロは映画監督の白石和彌さん、脚本家の井上淳一さんと連名で発表した抗議声明で「川崎市が『訴訟になっている作品』への懸念を示したことは公権力による検閲、介入」としたうえで「『主戦場』の問題はいずれ自分たちにも起こると考え、強く抗議する」とした。 映画祭で上映する予定だった「11・25自決の日~三島由紀夫と若者たち」と「止められるか、俺たちを」の2本については、払い戻しに応じたうえで、近くの会場で無料上映する予定だという。 映画祭事務局は「私たちの判…
話題の映画『新聞記者』を封切り日6月28日に劇場に見に行きました。2019年7月22日までに累計で観客動員数33万人、興行収入4億円を突破し、絶好調だとか。 この映画は、東京新聞記者・望月衣塑子さんの著書『新聞記者』に着想を得てつくられたとの触れ込みで、宣伝には「「権力とメディア」「組織と個人」のせめぎ合いを真正面から描く衝撃のエンタテインメント」とあります。ネットの予告編を開けば、ページのど真ん中に、田原総一郎さんの「面白い!!よくぞ作った!」という言葉が流れるし、朝日新聞も「日本映画の変化の第一歩」、毎日新聞は「果敢な挑戦」など、リベラル側では政治映画として殿堂入り間違いなしの絶賛モードが続いています。 さあ、困った。というのも、リベラルを応援する私ではありますが、この映画にはぜんぜんノレなかった。むしろ、怒りさえ覚えました。しかし、私の意見はどうやら多数派ではないようで、実はこの点に
1970年宮崎県都城市生まれ、埼玉県北足立郡伊奈市育ち。 早稲田大学文学部哲学科卒業。2003年映画制作会社Reiciel Studio設立。 100を超える一般企業のテレビCMの制作及び、映画制作教育、映画制作を行う。今まで全ての作品は愛をテーマにしており、本作「哲人王」も愛と信仰をテーマにしている。 祖父は戦時中台湾総督府勤務で母は台湾高雄生まれ。湾生2世。 台湾は1972年の国連脱退以降、歴史の表舞台から完全に姿を消していた。 領有を主張する経済、軍事大国中華人民共和国に世界が配慮する形で、台湾人の声はたとえ経済的に豊かになっても、世界には届かない日々が続いた_。 ところが、トランプ大統領の出現で、状況はあっという間に変わってきた。台湾の総統がアメリカの大統領と仲良くする様は、それ迄の40年では考えられないことであり、それはあたかも世界が台湾を黙殺していた時代が終わりを告げるベルのよ
映画評FILM CRITIQUES [50音順・敬称略] 新崎盛吾新聞労連元委員長(共同通信) ネット時代の今だからこそ、新聞の底力を感じさせてくれる映画は貴重です。 同じ「新聞記者」として、励みになります。 石田純一俳優 この映画は怖い。 言いたいことが言えない世の中の異常性と緊迫感に満ちている。だからこそ多くの人に観てもらいたい、そして考えてほしい。なぜなら、これは今我々が住んでいる日本のことだから。 伊藤恵里奈朝日新聞記者 映画は時代を映す鏡だ。 『新聞記者』は今の邦画には珍しく、時代の流れに「忖度」せず、現在の日本が置かれた状況に真正面から向き合った映画だ。一人の新聞記者として、この映画の制作に関わったすべての人にエールを送り、多くの観客に届くことを願っています。 今井良ジャーナリスト 「内閣情報調査室」著者 権力に仕えた人間が、権力に抗う。 内閣情報調査室が持つ果てしない大きな力
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