東日本大震災で津波被害を受けた仙台市で22日、同市内の田んぼから体長1・2メートルの小型イルカが1頭救出された。ペット関連会社を経営する平了さん(32)によると、このイルカは海岸から2キロほど陸側に入った田園地帯で見つかった。 震災後、動物保護活動を行っていた平さんは、田んぼの近くを通った男性からイルカを見つけたとの連絡を受け、「現場」に急行した。田んぼにたまった海水でもがくイルカを発見すると、ネットを使って救出を試みるも失敗。その後何とか田んぼ内を歩いて進み、救出に成功した。 イルカは平さんと友人らによって、濡れたタオルで覆われ海に戻された。発見当時は弱っていたが、太平洋に放された際には元気を取り戻した様子だったという。(ロイター)